"普遍性"と"個性"の間 ージュリアン・オピー Julian Opie @東京オペラシティ アートギャラリー
イギリスを代表するアーティストの一人、ジュリアン・オピーの、日本の美術館では11年ぶりの大規模個展です。
ジュリアン・オピー Julian Opie @東京オペラシティ アートギャラリー
展示作品は 全て2018-2019の新しい作品。
人は、目・鼻・口といったパーツも描かれておらず、カラスや羊といった動物も、田園風景や都会のビルの景色なども、記号化されたように制作されています。
風景などの作品を見て感じたのは、単純化されて、普遍化されることで、「なんだかどこかでみたことがある風景」、「自分の思い出の中にある風景や感覚」に繋がってくること。
その一方で、人をモチーフにした作品を見ていくと、人の肌の色や体型が一人ずつ異なったり、着ているものやポーズから、その人がどんな人なのか、そのひとりずつのストーリー思わず想像してしまいます。
単純化しても見えてくる個性のようなものが面白い展示でした。
平面作品のように見える絵画も、マットな自動車塗料で塗装したパネルが貼り合わせて作られている半立体作品だったり、大理石などの素材の地を活かした作品も。また、ディスプレイを用いた動きのある作品も多数あり、会場を動き回る鑑賞者と混ざり合って見える様子も面白かったです。
等身大よりも大きな作品群、それから、まだCDなどの音源にはなっていない、独自のアルゴリズムで音を生成したという2つのBGM作品も、ぜひ会場でご体感ください。
ちなみに、私が訪れたのは7月中旬でしたが、ミュージアムショップではすでに完売のグッズも多々ありました…確かに可愛くて欲しくなりますね…
ジュリアン・オピー展は9/23までです。
■ジュリアン・オピー Julian Opie @東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2019年7月10日〜9月23日
時間:11:00〜19:00(金土〜20:00)
休館日:月(祝日の場合は翌平日)、8月4日(全館休館日)
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料
日本の美術館では11年ぶりのジュリアン・オピーの個展。
本展では、作家自選による絵画、彫刻、映像など、本展で初めて公開される新作を中心に構成し、作家の現在を紹介。
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