「想いを叶える」「ワクワクする」を実現できる素敵な人材を育成していく
PLAST 理学療法士/常務取締役 大谷紘一郎
今回は起業のきっかけ、PLASTが目指す先、一緒に働きたい人材についてお聞きしました。(Backnumber:2021.12.9 記)
地域での生活に関わっていきたい想い
前職の病院で働いているなかで、退院された患者さんの地域での生活に関わりたいと思っていました。理由としては、元気に退院しても数か月後に再入院してくる方を見たり、「退院後の生活が大変だ」という声を聞いたりすることが多く、退院した後の地域生活にも積極的に関わっていく必要性を強く感じたためです。
そんな時に、代表の廣田から地域でデイサービスをやらないかと声をかけて頂きました。自分の性格では、独立・企業する行動力が無く、地域に出るタイミングを探していたので、PLASTを一緒に設立することを決めました。
代表の廣田とは前職の病院で同僚だったこともあり人柄も熟知していました。そんな廣田の行動力と発想力に惹かれ、廣田を支えていきたい、一緒に事業を作っていけば間違いなく楽しい会社になると根拠のない自信がありました。
「PLASTがあるから安心して新長田で生活ができる」を目指す
今は、会社全体のマネジメント業務を中心に行っています。人材の育成・採用から各種行政申請手続きなど「PLASTのなんでも屋」として働いています。
直接利用者さんに関わる機会は少ないですが、PLASTのスタッフが「利用者さんのために○○をした」「利用者さんが○○できるようになった」などの報告を聞くと、自分が関わったかのように嬉しくなります。
PLASTは高齢者対象のデイサービスから始まりましたが、スタッフが増えるとともに、「子どもに対するサービスもやりたい」」「障害者の雇用にも関わりたい」などの声が聞かれるようになりました。そんなスタッフからの声を少しずつ形にしていき、今は様々な世代の人たちと関われるようになりました。
「PLASTがあるから介護・福祉に関しては安心して新長田で生活ができる」と思ってもらえるような会社にしていきたいと思います。
既成概念を打破するアイデアで生み出して実行できた時の「ワクワク」
PLASTでは、「想いを叶える」「ワクワクする」であれば、ボランティアでも積極的に関わることができます。そのため、利用者さんと釣りやハイキングに行ったり、買い物に出かけたり、飲みに行ったり…利用者さんにとって意義のあることであれば、何でも企画・実行します。そして、それを目的に利用者さんも普段のリハビリを頑張ることができます。このサイクルが、結果的に利用者さんの自立に繋がると実感しています。利用者さんと一緒に目標を達成できた時にはPLASTで働いていて良かったと感じます。
各施設をオープンする際の改装では、一目見てカッコいいお洒落な空間で関わりたくなる場所にすることを意識しています。また、フライヤーや名刺のデザインもカッコいい、面白いと同業者の方々から評価いただいています。この「介護・福祉×デザイン」の考えは、PLAST設立時から意識していることなので、実現出来ていて非常に嬉しく思います。
印象深いチャレンジとしては、介護予防に特化したデイサービス「リハビリモンスター」の設立です。このデイサービスは「運動は50分だけ」という、これまでにはなかった斬新なスタイルです。地域に受け入れられている会社だからこそ実現できた新しいデイサービスの形だと思います。
スタッフみんなで必要だと思うことを考え、既成概念を打破するアイデアで生み出して実行できた時は、非常にワクワクします。
「カタテバル」も良かったですね。これは、片側の運動麻痺が障害として残っている方がシェフとしてコース料理を提供するバルを運営するイベントです。現在はコロナ禍で開催できていませんが、関わる人全員が幸せな気分になれるPLASTらしいイベントだと思います。
100の壁を超え、他者貢献の想いを持ったスタッフと
スタッフが100名を超えるタイミングもあり、一人一人とコミュニケーションをとる時間が減ってきた影響による課題が多く出てきています。
これまで、現場で起きた問題は自分が関わって解決してきたこともあり、全てのトラブルを把握し、解決に導かなければならないと思っていました。しかし、スタッフ数増大に伴い、それは不可能だと感じるようになりました。「自分が解決しないといけない」ではなく、「現場に任せる」という意識の変化が必要だと感じます。そのために、現場リーダーの育成・情報共有の方法などを確立する仕組み作りに今取り組んでいます。
PLASTと関わることで、出来ることが増える方はたくさんいると思います。そのために必要な事業をこれからも作っていきたいです。それを実現するため、必要になる多くの素敵な人材を育成していくのが自分の役割だと思っています。
「誰かのために○○をしたい」という他者貢献の想いを持ったスタッフと一緒に、その想いを叶えるために何ができるかを考えながら仕事をしたいです。誰かのために行動ができる人は、仕事を楽しんでいる人が多く、周囲にプラスの影響を与えてくれると思います。PLASTはこれからも地域の人たちが安心して生活できるために必要な事にどんどんチャレンジしていきます。一緒にワクワクする仕事をしましょう!