小学生でも分かる!Pythonプログラミング - print関数 / value / type
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value
前々回の記事ではあえて説明していなかった事があります。
それは「 value(値) 」についてです。
>> value = " 値 "
前々回の記事には、「 数値 」「 "テキスト" 」「 計算式 」が登場しました。
print( 数値 )
print( "テキスト" )
👆このように ( ) 内に 数値 を入れるか "テキスト" を入れるかによって
"引用符"の要不要という「記述の仕方」が違いましたね。
記述の仕方をミスすると、
「SyntaxError (構文エラー)」になってしまう。
つまり、スクリプトには「 正しい文法 」ってものがあるってことです。
値の種類によって扱いや記述方法にルールがあります。
今回はその値の種類とルールを学んでいきましょう。
※「計算式」は「( 数値 + 数値 )* 数値 / 数値 」のように、
「数値どうしを組み合わせたもの」と捉える事ができるため、
一旦スルーして、その他の値についてお話しします。
intager / float / strings / bool / None
Pythonに限らず、プログラミング言語の文法を学ぶときは、
まず「 value(値) 」について知ることが大切です。
と言っても、教えれば小学生でも理解することができるレベルなので、
あまり身構えずに読んでください。
>> integer = 整数
〔 integer (インテジャー) 〕
整数に関しては馴染みがありすぎて、説明すら必要ないでしょう。
..., - 5, -4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5, ...
のような数字のことです。
「整数」と「自然数」を混同しないように違いをおさえておきましょう。
「自然数」とは、「0を含まない正の整数」のことです。
人や物を数えるときは
「0」からではなく「 1個, 2個, 3個 」のように
「1」 から数えるのが自然ですよね。
はい。それだけです。
>> float = 浮動小数点数
〔 float (フロート) 〕
「 float(フロート) 」は「浮く」という意味の英単語です。
プログラミングにおける「 float 」は、
「 浮動小数点数 」というものを指します。なにそれ。
みなさんは、「 小数 」になら馴染みがあると思います。
「0.01mm」だとか「1.2万いいね」とか「π = 3.1415」のように
小数は日常的にめちゃくちゃ目にします。
「 浮動小数点数 」は、
その馴染みのある「 小数 」と 同じようなもの
と思ってもらって差し支えありません。
なぜ「浮動小数点数」なんて
小難しい名前が付いているのかについては、次の記事でお話しします。
>> strings = 文字列
〔 strings ( ストリングス ) 〕
プログラミングにおける「 strings 」は「 文字列 」を意味します。
前々回の記事で何度も登場した「" おっぱい侍 "」のような
" テキスト " がこれに該当します。
DTMや音楽関係の知識がある人は
「ストリングス」といえばバイオリンやチェロみたいな
「弦楽器」をイメージするでしょう。
それは間違いではありません。
本来は、糸や紐や弦のように「縒り合わされ連なったもの」を指しています。
「 連なった文字 」→「 文字列 」という意味になったわけですね。
既に学んだように「文字列(テキスト)」には
" 引用符 " を付けなければなりません。でもすぐに慣れるでしょう。
※余談
前回の記事で紹介した通り
CPUは「0」か「1」のバイナリしか理解できません。
コンパイラやインタプリタといった翻訳者も、
日本語や英語などの人間語をを理解しているわけではありません。
「print( )」「bin( )」のような
「特定のコマンド(文字の並び)」に反応しているだけです。
だからこそ " ここからここまではストリングスだよ "
というように教えてあげる必要があるのです。
>> bool = 真偽値
〔 bool ( ブール ) 〕
「 bool(ブール) 」とは「 真偽値(しんぎ-ち) 」を意味します。
「真偽値」は「 True(トゥルー) = 真 」「 False(フォールス) = 偽 」の
2種類しかありません。
「 bool値 」は頭文字を大文字で書かなければなりません。
⭕️ True / False
❌ true / false
これだけは間違えないようお頼み申し上げます。
>> bool関数 = ( )の中身の真偽を判定して True / False を返す関数。
実際に「 bool( ) 」を使ってみましょう。👇
「 == 」という謎の記述が出てきました。
👆このイコールを2つ繋げたものを「 比較演算子 」と言います。
「 左辺 == 右辺 」 のように、何かと何かを比較する時に使う記号で、
「 左辺と右辺は等しい 」ということを表しています。
「 print( bool( 6/2 == 3 ) ) 」というスクリプトは
「 6/2 」と「 3 」が等しいかどうかを判定して
「 真偽値 」を出力して。
という意味です。
※比較演算子については次の記事で詳しく説明します。
>> None = 何も無い
〔 None ( ナン ) 〕
「 None ( ナン ) 」とは、「何も存在しない」状態を表す値です。
発音は「ノン」や「ノーン」ではなく「ナン」。
イギリス、アメリカどちらの国でも発音は「ナンヌ」です。
False(フォールス) もそうですが、ローマ字読みで発音すると
「あ、コイツ分かってねえな」と思われます。注意しましょう。
他の言語では「null(ヌル,ナル) = 空の、何も無い」というものがあります。
厳密な意味は違うかもしれませんが、どんな状態を指してるかは一緒です。
None に関しては、今は深く触れません。
「そういうものがある」程度に思っておいてください。
type
〔 type ( タイプ ) 〕
>> type = 型
値 には 「 type ( 型 ) 」というものがあります。
あなたはこの ①の値 を見て何の集まりだと思いますか?
きっと「整数の集まり」だと思うでしょうね。
学んだ用語で言うと「 integer 」。
では ②の値 は?
「小数の集まり」ですよね。
学んだ用語で言うと「 float ( 浮動小数点数 ) 」。
─ ところで、何を基準にそう判断しましたか?
きっと「小数点の有無」なのではないかなと思います。
③ は「 strings(文字列) 」ですよね。
数字じゃない値だし、"引用符" が付いているから。
このように何かしらの違いがあるから
私たちは値を区別できるわけですよね。
同じように、
Pythonも予め定められた判断基準をもとに
打ち込まれたものが何なのかを区別しています。
その 判断基準 が「 type(型) 」です。
>> type関数 = ( )内の 値の型 を返す関数。
👆このように「 type( 値 ) 」と記述することで、
Pythonがその 値 が何だと思っているのかが分かります。
この「 型 」については
もう少し詳しい説明をしなければなりませんが、
長くなるので今回はここで終わりです。
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