渓谷植物に魅せられて
渓谷の魅力
渓谷には普段の山歩きだけでは得られない面白さがあります。今回の投稿ではその渓谷植物の魅力について語ってみようかと思います。
広島県の渓谷
僕はよく安芸太田町にある「三段峡」と庄原市と神石高原町にまたがる「帝釈峡」を散策しています。どちらも国の名勝に選定されており、その景観や紅葉を目当てにシーズンには多くの方が訪れます。僕自身三段峡で活動することが多いため、三段峡を推していきたいところではありますが、帝釈峡の方が道が広く植物観察には適しているため、そちらをおすすめすることが多いです。
どちらの環境も植物が非常に多様で、インターネットに載せると怒られそうなものもしばしば見つかります。盗掘によって悲しい思いをしている人たちをよく見るのでそのあたりは気を付けていきたいです。
渓谷らしい植物
渓谷らしい。。。といえばコケとかシダが上がるとは思いますが、僕自身もちゃんと勉強できていない分野なので、今回は花らしい花に絞って紹介していきます。
ユキノシタのなかま
渓流沿いといえばやはりユキノシタの仲間を最初に思い浮かべてしまいます。水が滴る壁面に咲く「ナメラダイモンジソウ」は特に思い出深い植物の一つです。帝釈峡では「ジンジソウ」も見つかりました。
暗い環境に生育する植物は写真としては少し技術が必要だと感じます。しかし納得のいく一枚が取れた瞬間は他のどの環境にはない快感があります。
キシツツジ
三段峡にはキシツツジが多く咲きます、三段峡を代表する花といっても差し支えないでしょう。キシツツジは渓流の岸壁に根を強くはり、川に流されてしまわないようにしています。太田川の中上流域にはキシツツジが多く、4月から5月にかけて見頃です。
ケイリュウタチツボスミレ
前回の記事でも紹介したケイリュウタチツボスミレ。和名に「ケイリュウ」を含むのであれば今回の記事からも避けられませんね。葉が小さく、少しツヤがあるのがいいですね。
ヒメレンゲ
ヒメレンゲも推していきたい花の一つです。星のような花がとても魅力的ですよね。牧野富太郎の「らんまん」でもマルバマンネングサの話があったと記憶していますが、それと同じくマンネングサ属に属する植物です。マンネングサ属も多くあり、分類はなかなか難しいです。
最後に
記事を見ていただきありがとうございました。渓谷の植物おもしろいな、きれいだな。と思っていただけたなら幸いです。この魅力をもっとダイレクトに伝えることができるよう、カメラの技術もさらに上げていきたいと思います。