オオヤマザクラ/主に関東以北
【オオヤマザクラ】大山桜
別名:エゾヤマザクラ、ベニヤマザクラ
学名:Cerasus sargentii (Prunus sargentii)
英名:North Japanese hill cherry
バラ科サクラ属の落葉高木
原産国:日本の自生種、サクラの原種
分布:北海道、東北など主に関東以北。九州の一部。ほかに樺太、中国、朝鮮半島、ロシア沿海など。
西日本中心に分布する「ヤマザクラ」は別種。
花弁の色がこく、葉はヤマザクラより大きい。
木材として内装材や家具材に使用されている。
秋田県大仙市角館では、主にオオヤマザクラやカスミザクラの樹皮の光沢を生かした「樺細工(かばざいく)」と呼ばれる伝統工芸品がある。
▼サクラの樹皮
<主なフィトケミカル>
桜の樹皮は生薬名で桜皮(おうひ)。フラボノイドのサクラニン、サクラネチン、ゲンカニンなどが報告されており、解毒、鎮咳薬、去痰剤などに使用されている。
※追記:桜餅に使われる葉の香り(塩漬け後のクマリン配糖体由来による芳香成分クマリン)はオオヤマザクラでは得られず、主にオオシマザクラ(生産地は静岡県)である。他のサクラの葉や花については別項にて。
<青森県では>
世界一長い桜並木として、1985年からの市民の植樹活動により生まれたオオヤマザクラの並木がある。岩木山のふもとの道路で6500本、総延長約20kmの長さ(青森県弘前市百沢~嶽地区(旧岩木町))。
▼オオヤマザクラで作られた手仕事カップはこちら