春の香り、クマリン。
春、桜前線は今ごろ北海道でしょうか(本日4月29日)。
青森ではもう散り始め。山あいの方はまだ満開かもしれません。
日本を代表する植物、世界で知られるSAKURA。その香りを楽しむ文化も世界で知られているのか誰か知っていたら教えてください。
今までそれほど好きではなかったけれど、先日、弘前市にいるときにふと思い出して塩漬けも入手。視点が変わると香りの感じかたも変わる(年齢もあるのかな)。身近にあり、ふだんの生活のなかに取り入れる季節の香り。
「文化」になるってこういうことかと今さらながら。
▼今朝撮影。昨夜はビールに入れてみたら美味しかった❤️
「サクラの香り」とされるのは「葉」の方だということはご存知の方も多いですよね。桜餅が好きなかたは特に。
香りの成分は「クマリン」。もとになるクマリン酸配糖体は葉っぱを塩漬けにすると(潰したり)酵素と反応して香るようになる。
「クマリン」て響きがかわいいけど語源は、中南米マメ科クマルという樹木の種子(トンカ豆)。このマメから香気成分が出るそう。
ではサクラ全部がこの成分を持っているのか?となると、また話が変わり、サクラの種類を調べると深い沼に(笑)。
私たちが愛でて楽しむサクラは、ほとんどが交配種およびクローンで何百種類も。でも日本古来の野生種は10種ほどです。
そのうちのオオシマザクラおよびオオシマザクラが親になっている種類のサクラが香るようです。結論から言うと、気になるところの誰もが知ってるソメイヨシノの葉は香ります。
流通している塩漬けの主な品種はオオシマザクラの他にヤエザクラ(オオシマザクラとヤマザクラなどの雑種サトザクラ群)のカンザン(日本原産)。
(これも使われてるよーとご存知のかた教えてください)
調べれば調べるほどサクラ沼。
でも今ではDNA研究で215品種まで起源が明らかに!論文有料!
▼森林総合研究所
https://www.ffpri.affrc.go.jp/research/saizensen/2014/20140616-01.html
アカネ科の「ウッドラフ(クルマバソウ Galium odoratum)」にもクマリンが含まれています。ドイツではウッドラフで香りづけをしたワインやビールが春の香りのようです。
サクラはバラ科、青森といえばのリンゴ、みんな大好きイチゴもバラ科。それにウッドラフをプラスして、以前plantrip定期便に入っていた「春のブレンド」。パックをあけた瞬間から、ふわぁ〜と春の香りが。
再開しようかな。
※写真はいずれもイメージです。
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