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【2025年最新】産業廃棄物の積替保管許可とは?必要な手続きと注意点を解説!
ハロー!note!愛知県名古屋市のプランナー行政書士事務所です。
本日は産業廃棄物の積替保管許可が必要なケースとは?
について解説します。
プランナー行政書士事務所公式YouTubeでも解説中。
みてね。
産業廃棄物の運搬において、距離が遠い、量が少ないといった理由で一時的に保管したい場合、「積替保管許可」が必要です。これは、産業廃棄物収集運搬業許可の一種で、廃棄物の排出場所での積み込み、自社の保管場所での一時保管、別の車両への積み替え、そして処理施設での荷降ろしを行うことを許可するものです。
積替保管を活用することで、運搬効率の向上、燃料費や人件費などのコスト削減、走行距離と時間の削減によるCO2排出量の低減、そして産業廃棄物と有価物の分別による資源の有効活用といったメリットがあります。特に、廃棄物を直接処理施設まで運搬する場合と比べ、効率的なルートを確保しやすくなり、全体の運搬コストを抑えることが可能になります。
具体的には、運搬中の産業廃棄物を自社の保管場所で一旦降ろして別の車に積み替える場合や、手作業で選別する場合に積替保管許可が必要です。また、車の荷台での選別作業も積替保管許可の対象となります。一方で、機械を使用して選別作業を行う場合は、「中間処理業許可」が必要となるため、手作業と機械作業の違いに注意が必要です。
積替保管を活用する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。まず、産業廃棄物の収集運搬業者が「積替保管」の許可を持っているかを事前に確認することが大切です。次に、廃棄物がどのように収集・運搬されるのか、積替保管場所の管理状況や、そこから最終的な処分会社までの運搬経路を明確に把握することが求められます。さらに、積替保管を行う事業者と、その後の二次収集運搬を担当する会社との契約も必要になります。
積替保管は、あくまで運搬の効率化を目的としたものであり、中間処理を行うための許可ではありません。この許可を取得することで、廃棄物を中間処分場や最終処分場へ運ぶ前に一時的に保管施設で留め置くことが可能となり、手作業での廃棄物の選別や有価物の抜き取りを行うこともできます。そのため、排出事業者は自社の廃棄物がどのように収集・処分されているのかを適切に管理し、適法な処理が行われていることを確認することが重要です。
なお、2025年2月現在、愛知県において積替保管許可に関する大きな法改正は確認されていません。しかし、産業廃棄物に関する法律は随時改正される可能性があるため、最新の情報については愛知県の公式ウェブサイトや関係機関の発表を確認することをおすすめします。