見出し画像

日記(『英雄の証明』、ゴロフキン対村田、『同志少女よ、敵を撃て』) 2022年4月9日(土)

金曜についに『カムカムエヴリバディ』が最終回を迎えた。
大満足なラスト。文句のつけようのない100年の物語。その物語の強度がすごいのが藤本有紀脚本たる所以である。
最終回はすでに4回も見なおした。
最高のエンディングだ。

今日は休みなので、映画を観に行く。

シネマート心斎橋で『英雄の証明』を鑑賞。
イラン映画。初めてのアスガー・ファルハディ監督作品。

イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され、服役している。そんなある時、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。借金を返済すればその日にでも出所できるラヒムにとって、それはまさに神からの贈り物のように思えた。しかし、罪悪感にさいなまれたラヒムは、金貨を落とし主に返すことを決意する。そのささやかな善行がメディアに報じられると大きな反響を呼び、ラヒムは「正直者の囚人」という美談とともに祭り上げられていく。ところが、 SNSを介して広まったある噂をきっかけに、状況は一変。罪のない吃音症の幼い息子をも巻き込んだ、大きな事件へと発展していく。
映画.comより

思わぬことから美談が広がりメディアやSNSで祭り上げられた男が翻弄されていく様が描かれる。ボタンの掛け違いというかささやかな嘘や食い違いが周りを混乱させていく。
見事なストーリーテリングに唸った。

それにしても借金返済出来なくて刑務所に入れられて、しかし比較的簡単に休暇と称して仮釈放されるって、国によって違いが大きい。
しかも、この映画の主人公、刑務所のオープンにされていない電話番号を落とし物の貼り紙で告知してたよ。

夜、Amazonプライム・ビデオでのLIVE中継で『ゴロフキン対村田諒太』のミドル級タイトルマッチを観る。
村田は序盤は善戦したが、9回にゴロフキンのフックでついにダウン。タオルが投げ入れられて、TKO負けを喫する。
やはり、ゴロフキンは強かった。

Amazonオーディブルに先日加入して、今は『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬・著)を聴いている。
なかなか面白いし、思っている以上にすっと頭に入ってくる。
登場人物はロシアやドイツの名前がほとんどだが、これが不思議と混乱せずに区別もついている。ナレーションも素晴らしいおかげなのかもしれない。
小説を耳で聴くのも悪くないね。