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未来の格闘技を描いたSF映画 [7選]
こんばんは ぷらねったです
現実世界には存在しない 映画オリジナルの格闘技や 1対1での戦い
今回は「存在しない...未来の格闘技を描いたSF映画」というテーマで そんなSF映画と おまけとして1つの映画を紹介していきます
1.アリーナ (1989年)
監督は ピーター・マヌージアン
低予算感あふれる カルトなSF映画です
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舞台は4038年
全宇宙は1人の支配者の手に治められ 娯楽も1つのものに統制されていました
そんな中 巨大なスペースシップの円型闘技場で行われているのは"アリーナ"と呼ばれる格闘技
ある時 アリーナ会場のレストランで皿洗いをしている 腕っぷしの強い青年スティーヴは アリーナ戦士といざこざを起こし 相手を倒してしまう...というストーリーです
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製作総指揮は カルト映画でおなじみのチャールズ・バンド
脚本のダニー・ビルソン, ポール・デ・メオ含め「トランサーズ/未来警察2300と同じ布陣です
また 音楽は チャールズ・バンドの弟であるリチャード・バンドがつとめています
作中で描かれる格闘技『アリーナ』とは...基本的にはエイリアンが参加し 円形のエリアにおいて2ポイント先取で行われる 1対1の格闘技です
パンチ・キック・投げ技など何でもありですが 最終的にはエリア内から押し出すことで1ポイント獲得できるという 相撲的な要素をもったオリジナル格闘技です
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映画としては 未来を描くSF映画は多く存在しますが 舞台設定が4038年というのはかなり攻めています
しかし4038年だからといって エイリアンが身近になっていること以外に 特別な未来的演出は見当たりません
オリジナル格闘技"アリーナ"における キャラクターのヘンテコな造形や動きに思わず微笑んでしまい 控えめに言っても最高の内容です
会場の様子をよく見ると 観客たちがマットペイントで描かれているシーンもありますが そこはご愛敬といったところでしょうか
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製作会社のエンパイアピクチャーズが財政破綻する直前の作品でありながら エイリアンのクリーチャーデザインは 低予算ながらも素晴らしい奮闘がうかがえます
多種多様なエイリアンの姿は見ごたえ抜群で「スター・ウォーズ」の影響を強く感じるところです
そんな中でも 主人公スティーヴの対戦相手となる 巨大なトカゲ生物“スロース”のデザインは秀逸で こちらは谷譲治こと スクリーミング・マッド・ジョージが担当しています
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個人的には 自分がSF映画に求めているものがたくさん詰まった 素敵な作品です
人間ドラマやロマンス要素を適度に混ぜつつ 未来の宇宙で繰り広げられる 人間vsエイリアンのオリジナル格闘技
とにかくキュートな カルトSF映画となっています
2.ファイヤー・パワー (1993年)
監督は リチャード・ペピン
90年代初頭らしい雰囲気漂う SFアクション映画です
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舞台は 近未来のロサンゼルス
警察は 経費削減のために "自由ゾーン"を設定し そのエリア内での警察業務を停止
これにより 自由ゾーン以外の犯罪は激減しましたが 7年後にそのエリアは"ヘル・ゾーン"と呼ばれるほどに治安が悪化し 犯罪が過激化していました
そんな中 違法な医療処置について捜査するため 2人の屈強な警官が潜入捜査官として派遣されますが 彼らはギャング主催の『デス・リング』と呼ばれるデスマッチで戦わなければならず しかもその試合は頻繁に八百長が行なわれていた...というストーリーです
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製作費は 800万ドル
スティーヴ・マックィーンの息子で 父の跡を継いでアクション俳優となったチャド・マックィーンが主演しており 幼い頃から習っていたという空手の腕前を キレキレのアクションで披露しています
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『デス・リング』とは...電流も流せる網に囲まれたリング内で行われる 1対1のバトルです
守らなくてはいけないルールは3つだけということが 作中で示されています
・ブザーが鳴るまでは動かない
・敗者はギャラ半分
・5人連続で勝ち抜けば大金の掛かった優勝戦に挑めるが その敗者にギャラは発生しない
こんなルールです
また 試合のあとは備え付けのバーで無料で飲んでもいいそうです
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序盤は素手での自由な戦いが行なわれますが 戦いの途中では コンピューターがランダムで選んだヌンチャク,棍棒,電気ノコギリ,手斧などの武器が支給されるタイミングがあります
そしてその勝敗は 市民の賭けの対象として娯楽にもなっている 危険なデスマッチです
ただ 実際にはコンピューターの武器選択は八百長が行なわれており 突然片方に刀が支給され もう片方は棍棒が支給されたりもするような理不尽な戦いであり 中には命を落とす者もいます
参加者は意外にもサービス精神旺盛で 観客へのアピールも欠かしません
しかし中にはしっかりと武道をマスターしている者もいて 日本の格闘マンガ「刃牙」みたいな雰囲気も少しだけあります
無法地帯で行われる裏格闘技としては 意外に真面目なところもある競技なのです
もっとも 最終的には惨い出来事が起きてしまうのですが...
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薄暗い画面とダークな雰囲気で まさに90年代初頭のSFアクション映画らしい雰囲気が漂う本作品
気になる方にはぜひ観てみてほしい映画となっています
3.ロボ・ジョックス (1990年)
監督は スチュアート・ゴードン
実写のロボットバトルを描く SFアクション映画です
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舞台は核戦争によって荒廃した地球
アメリカとソ連の両陣営は 巨大ロボットによる一対一の戦いで 互いの領土を奪い合っていました
ロボットを操るパイロットは“ロボ・ジョックス“と呼ばれ 国民的な英雄として扱われる社会
そんな中 アメリカの有名ロボ・ジョックスであるアキリスは 戦いの中で起きた事故により 一度は引退を決意するが...というストーリーです
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製作費は1000万ドル
「ZOMBIO/死霊のしたたり」や「フロム・ビヨンド」で知られる スチュアート・ゴードンが監督をつとめ 日本の巨大ロボットアニメの様な作品を 実写の特撮で映画化するコンセプトで製作されました
1000万ドルという身の丈に合わない製作費も影響したのか 本作品の製作中に エンパイア・ピクチャーズは倒産してしまっています
脚本を担当したジョー・ホールドマンは ヒューゴー賞・ネビュラ賞をダブル受賞したSF小説「終りなき戦い」の著者であり 監督の友人だったことが理由でこの仕事を引き受けたと言います
彼はギリシャ神話における"トロイの木馬"でも知られるトロイア戦争の内容をロボットに置き換えることで ストーリーを構想したといいます
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映画内でまず注目なのは 2本足または4本足で動く 人間に近い形のロボットです
これらは「ダークスター」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンの構想にも関わった ロン・コッブがデザインを担当しており 堂々たる風格を放っています
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そんなロボット同士の格闘戦は 特撮を担当したデイヴィッド・アレンによる ストップモーションによって描かれています
この格闘戦は 時にチェーンソー攻撃があったり 空も飛んだりして 全体的になかなかよく出来ているのですが 終盤のパンチの威力の弱さだけはかなり気になりました
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ちなみに「ロボジョックス」は 日本のアニメにも影響を与えたようで「機動武闘伝Gガンダム」や「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」は 本作品に似たような設定で物語が描かれています
また 個人的にとても好きな日本のロボットRPG「ゼノギアス」も おそらく本作品に影響を受けたのではないかと推測していますが どうなのでしょうか
日本アニメから影響を受けて製作され 日本アニメに大きな影響を与えた 本作品
カルトなSF好きの方は ぜひ観てほしい内容になっています
4.リアル・スティール (2011年)
監督は ショーン・レヴィ
ロボットによるオリジナル格闘技が描かれる ヒュー・ジャックマン主演のSFアクション映画です
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舞台は2000年
人間同士のボクシングは廃れ より暴力的な格闘技『ロボット・ボクシング』が人気を博す社会
かつて優秀なボクサーだったチャーリーは 妻子と離れ ただ自分のことに没頭してきました
そんな中 どうにか『ロボットボクシング』のプロモーターとして生活していた彼の元に 昔捨てたという妻が亡くなった知らせが届く...というストーリーです
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製作費は 1億1000万ドル
リチャード・マシスンの短編小説を元に「フリー・ガイ」などの傑作で知られる ショーン・レヴィによって映画化されました
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作中で描かれるオリジナルの格闘技『ロボット・ボクシング』とは...ロボット同士 5ラウンド制で行われる 1対1の格闘技です
会場はボクシングと同じようなリングもあれば 野外の広大な広場から 逃げ場のまったくない狭いスペースまで 多種多様です
基本的にはアームを使った攻撃のみが許されますが 地下格闘技場では無法地帯になっており キックからヘッドロックまでOKのようです
ダウン後に10カウント経過するとKO扱いで KOがない場合は判定によるジャッジも存在し その結果によって勝敗が決定
出場者にはファイトマネーとしてギャラが発生しますが 会場によっては勝者しかギャラが出ないような場も存在します
各ロボットは基本的に タブレット型のデバイスを使ったリモコン操作で動きます
音声認識で動いたり 相手の動きを真似して動く機能をもったロボットもいて この辺りはカスタム次第です
殴られたことにより システムエラーによってバグってしまうロボットもいます
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作中では チャーリーの息子であるマックスと 彼が発掘した旧世代のスパーリング用ロボットの"ATOM"による 心あたたまる物語が描かれます
ロボット同士の格闘技がメインテーマというかなりぶっ飛んだ設定ながらも ジュブナイル要素を含む どこかノスタルジックな雰囲気のファミリー映画的に仕上がっています
この辺りは SFドラマ「ストレンジャーシングス」のプロデューサーでもあるショーン・レヴィ監督や 製作にクレジットされたロバート・ゼメキス, 製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグらによる職人技といったところでしょうか
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この映画のために ロボット19台のアニマトロニクスが製作されました
作中のバトルシーンにおけるロボットの動きには「アバター」で開発されたモーションキャプチャ技術が使用されており クオリティーの高い映像によって アカデミー視覚効果賞にもノミネートされました
元プロボクサーによって 主演のヒュー・ジャックマンや ロボットのボクシング動作の監修も行われています
ちなみに原作小説は 本作品が初めての映像化ではなく 一度テレビシリーズの「トワイライトゾーン」で 脚色して映像化もされています
テレビシリーズなども含め 続編製作の計画もあるとされる 本作品
斬新な内容で感動的に描かれる 傑作SF映画となっています
5.マッドマックス/サンダードーム (1985年)
監督は ジョージ・ミラー, ジョージ・オギルヴィー
「マッドマックス」シリーズ3作目となる SFアクション映画です
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舞台は近未来 核戦争で荒廃した地球
豚から出るメタンガスでエネルギーを製造し 物々交換で市場が成り立っている砂漠の街である バータータウンへ 乗り物や装備を奪われて疲れきったマックスが辿りつきます
街を見はらす塔の頂に君臨するのは 地上世界の支配者 アウンティ・エンティティ
彼女は 屈強な部下たちにマックスを急襲させ 実力を測ろうとします
このテストをクリアし その実力を認められたマックスは『サンダードーム』という闘技場での戦いを命じられる...というストーリーです
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製作費は 1000万ドル
過去2作に比べると 子どもたちが多数出演していることもあり 時にはお茶目でファンタジー映画的な雰囲気も漂っていて 対象年齢が下がった印象があります
このシリーズと言えば やはりカーアクションに期待してしまうところですが 本作品ではカーアクションがかなり控えめです
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髪が伸びきったマックスが参加することになる格闘技『サンダードーム』とは..."2人が入って 出るのは1人"というキャッチコピー通り 1対1で行われ 片方が死ぬまで行われるデスマッチです
会場は 砂漠の街に設置された 金網で囲まれた闘技場の中で行われます
そこにしっかりとした観客席はなく 観客はドーム状の金網によじ登り 見下ろすように試合を観戦します
ルールは特になし
スタートと同時に サーカスのブランコのような装置に括り付けられたまま放り出され 強制的に対決させられます
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このバトル中のアクションはまさにサーカスのようでおもしろく 見ごたえがありますが 撮影には危険も伴ったのではないでしょうか
周囲の網には尖った棒状のトラップや チェーンソー,鉄の棒,ハンマーなど 様々な危険武器が用意されていて もちろん使用は自由です
おそらくこの格闘技は労働ばかりの街で暮らす人々にとって 唯一の娯楽になっていると思われます
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製作開始前の時期「マッドマックス」シリーズの功労者であるプロデューサーのバイロン・ケネディが ヘリコプター墜落事故で亡くなってしまったことにより 当初は本作品の企画続行を躊躇していた 監督のジョージ・ミラー
その悲しみを乗り越えるための行動として 作品を完成へ導くことを決意したことを語っており エンドクレジットでは バイロン・ケネディへのメッセージが示されています
改めて観てみると なかなかおもしろい部分もある 本作品
自分のように 1度目にハマらなかった方も もう一度観てみてはいかがでしょうか
6.バビロンA.D. (2008年)
監督は マチュー・カソヴィッツ
「リディック」などで知られる ヴァン・ディーゼル主演のSFアクション映画です
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舞台は近未来 度重なる戦争で荒廃した地球
トーロップという男に 若い女性をアメリカまで護衛する仕事が舞い込みます
護衛対象のオーロラは 特殊な能力の持ち主であり 彼女を狙う組織の追跡をかわしながら 過酷な旅が続くことになります
1万キロにおよぶ旅の末 ようやく目的地に着いたトーロップでしたが そこでようやく この任務に隠された陰謀が判明する...というストーリーです
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モーリス・G・ダンテックのSF小説を元に 製作費 約7000万ドルかけて制作されたSF映画です
個人的に好きな俳優である ミシェル・ヨーも出演していて 今作でもアクションシーンが観れます
また 重要な役を演じるメラニー・ティエリーは 本作品の公開当時27歳だったようですが 映画を観ている最中は12歳ぐらいの子役かと思っていました
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本作品の中で描かれる格闘技については 名前こそ明かされていませんが とても狭い網の中で行われるデスマッチです
試合は1対1で行われ どちらかが葬られなければ終わらないルールのようで 暇を持て余した市民によって 賭けの対象になっています
あくまでサブ要素として存在するオリジナルの競技なので このデスマッチについて 作中で詳しいことは語られていません
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物語としては 世紀末感あふれる雰囲気の社会が舞台になっていますが 具体的にどのような社会状況なのかは説明がありません
護衛役のトーロップ, 孤児院出身のオーロラ, その母親的存在のシスター・レベッカという3人が旅をする中で さまざまな困難に遭遇し それぞれを知りながら 目的地のアメリカへ向けて歩んでいく物語になっています
宗教団体やウイルスの話を絡めつつ 終始置いてきぼりにされるようなストーリー展開ですが 終盤で急展開を見せ 別映画のような様相になります
作中で扱っているテーマは結構おもしろいのですが 素材を活かしきれていない 消化不良のような印象を受けたのが正直なところです
しかしながら 終盤の展開含め 結果的には楽しめたと感じる映画でもあります
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音楽プロデューサーには「インターステラー」などで知られる大御所 ハンス・ジマーが起用されている 本作品
気になった方は 観てみてはいかがでしょうか
7.マッスルヒート (2002年)
監督は 下山天
ケイン・コスギが初主演した 全編ノースタントのアクション映画です
以前に続いて こちらでも紹介させていただきます
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舞台は2009年
日本は強力な中毒症状をもち 服用者の能力を大きく高めるドラッグである"ブラッドヒート"により汚染されていました
麻薬取締官であるカツラギは アメリカ側から派遣された元SEALs隊員のジョー・ジンノと共に その元締めであるライ・ケンジンを追跡
やがて2人は ケンジンが運営する地下格闘技場『マッスルドーム』での戦いに巻き込まれていく...というストーリーです
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原案にクレジットされているのは 今では世界的な番組になった「SASUKE」や「筋肉番付」のプロデューサーである 樋口潮
当時の番組を思い出す姿の"あの頃のケイン・コスギ"が主演しており ストーリーの構想にも関わったとされています
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『マッスルドーム』とは...どちらかが死ぬまで終わらないという 狂ったルールで行われるデスマッチです
道具の使用は一切なしの 傍から見れば正々堂々とした勝負に見えますが ドーピングはいくらでもOKで 作中では"ブラッドヒート"というドラッグが勝利の重要な要素となっています
参加者は命がけで賞金を得るために参加する者から 様々な理由で拉致されてきた者までいます
例のごとく 観客の人々にとっては 賭けの対象にもなっています
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哀川翔がボコボコにやられるシーンは とても痛々しいですが そんな中 ケイン・コスギのアクションはキレキレで さらにスタントマンも未使用とのことですが かなりかっこいいです
そんなアクションシーンは ジャッキー・チェンのスタントチームから2名を招き入れたそうで 全体的に本格的な迫力があります
ケイン・コスギや哀川翔の他に プロレスラーの橋本真也と高山善廣が出演
さらに アナウンサーの安住紳一郎もニュース映像で登場します
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当時「SASUKE」関連だと「マッスル・ミュージカル」という演劇もありましたが 筋肉関連でこんな映画も出ていたことは 今回調べて初めて知りました
北米では映画公開がなかったにも関わらず 一部のアメリカの批評家から絶賛のレビューもあったとされる 本作品
ケイン・コスギに少しでも思い出がある方は 観てみるとかなりおもしろいと思うので ぜひチェックしてみてください
番外編.ブラッドスポーツ (1988年)
監督は ニュート・アーノルド
アクション映画の申し子とも言える ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演しており 彼のデビュー作となったアクション映画です
完全にSFではないのですが 今回のラインナップには相応しい映画かと思うので これに便乗して紹介させていただきます
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舞台は香港
日系人から空手を学んだ武道家のフランクは 地下で開催される無差別格闘トーナメント 通称"ブラッドスポーツ"の存在を知り 出場を決意
格闘技界世界一の座を目指すフランクは 決勝まで勝ち進みますが 対戦相手の容赦ない目潰し攻撃に苦戦を強いられる...というストーリーです
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製作費は 110万ドル
超低予算ながら 約5000万ドルの興行収入を記録しており 総合格闘技の発展に大きな影響を与えた映画とも言われています
あらすじの通り「マッスルヒート」と共通する内容の物語です
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本作品は 無差別格闘トーナメント 通称"ブラッドスポーツ"がメインテーマであり ジャン=クロード・ヴァン・ダムを全面的に推した内容が描かれています
ヴァン・ダムの股割り,金的パンチ,まわし蹴り...そしてラストバトルまで ファンムービー的ともいえます
ちょっとしたロマンス要素などはありますが 映画の半分を格闘シーンが占めている まさに格闘技映画です
撮影前には 現実世界で全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの格闘家でもあるジャン=クロード・ヴァン・ダムが"人生で最も厳しかった"と称するようなトレーニングを積んだといいます
そして撮影時には 格闘シーンで相手を肘で実際にノックアウトしてしまい 映画内にもそのシーンが収められています
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ちなみに 本作のラストでは「これはフランク・W・デュークスの実話に基づく物語である」という旨の文章が表示されます
デュークス自身によれば 日本で「センゾー・タナカ」なる人物から忍術の修業を受け「Kumite」なる秘密の武術大会で優勝した経歴があるそうです
そしてアメリカ海兵隊に所属して極秘任務をこなし 名誉勲章を受けたことや CIAの仕事もしたと語っているそうです
しかし デュークス本人から話を聞いた脚本家はほとんどの話がデタラメであることを語っており 真偽は不明ですが 嘘の経歴の可能性が高いというのが定説になっているようです
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そんな ちょっと怪しい人物を元に映画化された 本作品
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが好きな方は ぜひ観てみてください
あとがき
今回は「存在しない...未来の格闘技を描いたSF映画」というテーマでの SF映画紹介でした
みなさんは どの格闘技が観てみたいでしょうか
個人的には「リアル・スティール」のような格闘技が実現すれば いつか観てみたいと思います
また これら以外にもおもしろい未来の格闘技があれば ぜひ教えてほしいです
最後までご覧いただき ありがとうございました
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