映画レビュー(AIR / エア)
こんにちは、鶴田です。
写真は体育館です。
今回は趣味の映画レビューを書いていきたいと思います。
映画館では観れなかったけど、ずっと観たかった映画です。
AIR / エア
公開は2023年なんだけど、発表されてからずっと観たかったやつです。
題材がマイケル・ジョーダンのシューズの話なので、バスケ好きの僕にとっては期待値の高い作品。
そしてキャストも中々気合いの入ったメンツ。
・マット・デイモン(前回の映画レビューに続き・・・)
・ベン・アフレック
・クリス・タッカー(懐かしい!)
マット・デイモンとベン・アフレック言えば、ガス・ヴァン・サント監督作品であるグッド・ウィル・ハンティングのコンビです。
僕はこの監督が大好きだったし、もちろんこのコンビも大好き。
あとクリス・タッカーも良い味を出しています。
ラッシュ・アワーで日本でも有名だけど、最近見ないなぁと思いつつ映画を観ていたらやっぱり良い役者でした。
で、監督はベン・アフレックが役者兼任でやってます。
彼の監督作品で一番有名なのはアルゴなのかな?
本当に多彩な人ですよね。
超簡単ストーリー解説(ネタバレ無し)
舞台は1984年のアメリカ(この年が重要)
当時のNIKEは陸上競技では人気がありスタープレイヤーもいたが、バスケットボール部門は業績不振に喘いでいた。
当時のNBAではadidasとCONVERSEが大人気であり、スタープレイヤーもこぞってこれらのメーカーのシューズを履く。
NIKEの創業者のフィル・ナイトは、ソニー・ヴァッカロを雇用し、バスケットボール部門の強化を図ろうとした。
彼は組織の中ではバスケットボールに対する確かな目を持っていたが、それでも成果には結びつかない。
そんな中、この年のNBAドラフト指名選手の誰に対して契約オファーをするか揉めていた。
バークレーは発言に問題があるからダメ。ストックトン?ゴンザガ大学ってどこ?など。
予算を3分割にして3人のプレイヤーを選ぶという話なのだが、一向に意見はまとまらない。
そんな中、ソニーだけはずっとあるプレイヤーを推していて、彼一人に予算を全て注ぎ込むと言い出した。
彼の名前は「マイケル・ジョーダン」
しかし、マイケルはNIKEを毛嫌いしていて、adidasとCONVERSEの話しか聞かないと言っている。
果たしてNIKEはマイケル・ジョーダンと契約することができるのだろうか?
この映画の魅力的なところ
題材だけでバスケ好きにはワクワクする映画なのだけど、この映画の魅力的な部分を挙げてみる。
・当時の映像をしっかり使っている
・起伏の無い題材を見事に映画としてまとめている
・ビジネスの教訓になる
1984年のドラフトは、NBA界にとって当たり年だったんです。
前述のバークレーやストックトン、それ以外にもオラジュワンなどNBAの歴史に残る伝説的な選手が勢揃い。
その選手たちの映像や名前を、映画の中で使いながら物語は進んでいくんだけど、それだけでファンにはたまらない内容ですよね。
で、この映画は「選手がどのシューズメーカーと契約するか」っていう話でしかないので、特に起伏があるような題材ではないんだよね。
誰かと誰かがバスケで対決するわけでもなく、誰かが撃たれるわけでもなく、殴り合うわけでもなく、こういう題材の映画化が一番難しいと個人的には思っている。
でもAIRはその辺りを見事にまとめていて、112分というちょうど良い時間も相まってサクッと観れるのも魅力。
ドロドロした腹の探り合いみたいなものもあまり無いんだけど、人と人との繋がりみたいな温かさも感じさせてくれる。
最後はビジネスの教訓になるというところ。
NIKEの創業者であるフィル・ナイトも映画には出てくるんだけど、彼は1人でビジネスを始めて大企業に成長させた人物であり、僕も大好きな起業家。
彼が株主や社員や顧客対して、または自分自身にも向き合う描写がサラッとではあるが繊細に描かれていて、企業というものはどうあるべきかということも真剣に考えさせられた。
もちろん僕みたいな経営者だけではなく、社員目線で観てもすごく刺さるものはあると思う。
選手は僕らの世界ではお客様・ビジネスパートナーであり、彼ら彼女らに対してどう向き合うかというのはとても勉強になる内容だった。
人との繋がりや諦めない気持ち、それに愛だったりと、アメリカの華やかなNBAという違う世界の話では無く、本質は僕らの住んでいる世界と全く変わらない物語になってると思う。
総合評価:★★☆☆☆
これだけ褒めてたのに星2つ(笑)
いや、良い映画なんですよ、基本的には。
でもちょっとアレな部分が結構多いのも星が2つになった理由ですね。
そもそもマイケル・ジョーダンのシューズの話なんだけど、この映画にジョーダンは出てきません(笑)
おそらく彼を出すとそこばっかり注目されてしまうし、この映画は裏方を描きたかったからそういう流れにしたと思うんだけど、その表現がどうにも無理がある感じだったのよね。
出さないなら出さないで全く出てこない方が良いんだけど、当然シューズのプレゼンをしたりするので、本人がいなきゃいけおかしいですよね。
これちょっとしたネタバレなんだけど、ジョーダンはいるんだけど後ろ姿だけなんです(笑)もうこれが中途半端・・・。
あと気になったのが起伏の無い題材だからこそ、もう少し綱引き展開があっても良かったのかなというところ。
顧客を取り合うわけだから、各社の綱引きは当然あったと思うんだよね。
もう少しそこを描写すると、観る側にとってのワクワク感が増したんじゃないかなと個人的には思う。
あんまり詳しく調べてないからわからないけど、この映画は日本で話題になったかと言われるとそうでも無いんじゃないかな。
ジョーダンブランドってバスケしてない人でも好きな人は多いと思うし、そういう人が観た時にやっぱりこの内容だと弱いなぁと思っちゃう。
好きな人しか楽しめないっていうのも映画ってもんだと思うけど、さすがにこれはもう少し!って感じでした。
最後に
悪いところも結構書いたけど、個人的には好きな映画でした。
でもなぁ、なんか最近観る映画で星3つを超える作品に出会えてないな。
でもね、NIKEとかジョーダンとかバスケが好きな人にはグッとくるシーンも多いので、そういった方は是非観てください!
また何か映画を観たら書いていきたいと思います。
それでは。