映画レビュー(フォード VS フェラーリ)
今日は僕の趣味である、映画鑑賞について書いていこうと思います。
今まで観てきた映画は色々あるのですが、まずは2024年一発目に観た映画のレビューから始めます。
フォード VS フェラーリ
2024年の一本目はこちら。
最近は子供が小さいので映画館に行く時間がなく、動画配信サービスの中から選びました。
公開された2019年には全く興味がなかったんだけど、最近は車やレースが好きなので観てみることにした。
全く期待してなかったけど、蓋を開けたら豪華キャストでまず驚く。
マット・デイモン
クリスチャン・ベイル
主演の2人はどちらも好きな役者。
マット・デイモンはグッドウィルハンティングやインターステラーなど、クリスチャン・ベイルはプレステージやバットマンシリーズなど、僕が大好きな映画に出ています。
クリストファー・ノーラン監督作品に両方とも良く出てるので、監督好きの僕としては大好きな役者たち。
あと個人的に好きなのはジョン・バーンサル。
主演が良いのはもちろんなんだけど、彼のような脇を固める役者もとっても大事で、すごく存在感があって良かったです。
超簡単ストーリー解説(ネタバレ無し)
舞台は1960年代、ベビーブームのアメリカ。
フォードモーターという巨大車企業が、ル・マン24時間レースで最強だったフェラーリの買収を画策する。
当時はレースで強い車が人気であり、フェラーリは生産力は低いものの、ル・マンで連覇を達成するなど憧れの存在だった。
そのブランドイメージは大量生産のフォードとは真逆の存在であり、水と油のような関係性。
買収交渉は最終局面を迎えるものの、創業者であるエンツォ・フェラーリがフォードの態度が気に入らず、交渉は決裂する。
エンツォはフォード幹部に対して「アメリカに帰って醜い車を作っていろ」「フォードの社長は所詮2世、創業者とは違う」と罵った。
それを聞いたフォードモータートップのヘンリー・フォード2世は激怒。
アメリカ人初のル・マン優勝ドライバーキャロル・シェルビー、凄腕ドライバーだが扱いにくいケン・マイルズを招聘し、ル・マンでフェラーリを倒す車を作ることに。
果たしてフォードはフェラーリに勝つことができるのだろうか?
この映画の魅力的なところ
とても良い映画なので魅力的なところはたくさんあるんだけど、あえて絞ってみる。
・実話の落とし込み方が上手い
・時間の使い方が上手い
・60年代の再現度が素晴らしい
この映画、実話なんです。
ただ実話を丸々映画にしても面白くないところもあるので、良い感じにフィクションを混ぜています。
それが嫌な人もいるけど、僕は映画ってそういうもんだと思っています。
突拍子もない変え方はダメだけど、この作品はフィクションの混ぜ方が非常に上手いことやってるなぁという印象でした。
あとは時間ですが、この映画は2時間半あります。
僕は年々長時間の作品って観れなくなってきているのですが、この映画は全く飽きることなく観れました。
起承転結がとても上手く、レースのシーンにも飽きさせない工夫があり、車好きじゃない人でも楽しめる作品になっています。
時間を気にせず、退屈せずに観られるというの良い映画の証拠です。
最後は60年代の再現度の高さ。
僕は60年代を生きていないので偉そうなことは言えませんが、多くの人がイメージする60年代をとても繊細に再現していた印象。
レーシングカー、乗用車、飲食店、ファッションなど、60年代のアメリカの匂いを随所に感じる映像がとても好印象でした。
細かく観ていけば、他にももっと良いところがあると感じさせてくれる映画ですね、個人的には。
総合評価:★★★☆☆
星3つです!
すごく良い映画なんだけど「良かった」映画であり「最高」の映画ではなかったかなと。
実話の映画化ってオチが決まってるから、限界を突破するというのは超難しいですよね。
すごく良い映画だとは思うけど、敢えて言うなら「どちらか」に振り切れていればもっと良かったかもとは感じた。
どちらかとはもっとマニアックな方向か、もっと大衆向けにするか。
この作品は良い意味でも悪い意味でも両獲りしようとしている印象だった。
僕のような人にとってはちょうど良いけど、車に関して相当マニアックな人には足りない部分が多く、普段映画をあまり観ない人にとっては少し取っ付き難い題材なので、途中で観るのやめたり最初から観る気にならなかったりする人は多いんじゃないかな。
振り切るのはリスクがあるけど、それでも良かった気がする。
後々調べてみると、世界的にもこの作品は興行収入が悪かったそうです。
キャストが豪華で良い脚本なのに、少し残念・・・。
最後に
色々書いてみましたが、総合的にはおすすめの映画です。
普段全然映画に対して興味がない方でも、是非観て欲しいと思います!
今後も何か映画を観た際にはレビューしていきたいと思います。
それでは。