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Amazonプライムデーにアメリカの小学生の誕生日プレゼントについて考えた

カリフォルニアから、こんにちは!

東京都公立小学校→シンガポールを経て、現在はアメリカの私立小学校で、英語と日本語のバイリンガル教員として働くMeiです。


昨日と今日はAmazon Prime Day

Amazonで、最新電子機器から衣服・食材まで何でもランダムに半額くらいになるという、まさにミラクルデー!

Amazonプライムデーとは?

Amazonは、年に一度のプライム会員向けビッグセール「プライムデー」を、10月13日(火)0時~14日(水)23時59分の合計48時間に渡って実施。 登場予定の商品が一部公開され、自宅時間を充実させる調理器具や美容家電などもセール対象となっている。


もともと最新電子機器には全く興味がないので、夫と出会うまではこの存在すら知らなかった私。しかしアメリカで生活し始めて、どれだけ人々の生活にAmazonが根付いているか肌で感じて驚きました。

アメリカ人の同僚は、愛用しているkindleについて

「すっごくオススメ。AmazonプライムデーにGetしたの!絶対に安くなるからMeiも、もう少し待った方がいいよ!」と教えてくれ、

在米歴が長い日本人の友達は

「新しい家の家電は、とりあえずAmazonプライムデーで探してみたら?」

と提案してくれました。


去年は、いくつかお目当ての商品が安く手に入って「やった!」と思ったのですが、今年はあんまりいいものがないなぁ…とパソコンを眺めていて、ふと思い出したことがあります。


それは、アメリカの小学校で働きはじめてすぐの頃。


「先生、見てみて!このバックパック(リュックサック)新しいの!」

と1年生の女の子が嬉しそうに、可愛いユニコーンのついた、スパンコールがキラキラ輝く通学カバンを見せてくれました。

「これね、お誕生日にね…○○ちゃんがね…」

ここまで聞いて、私は

「あぁ、お誕生日に○○ちゃんがプレゼントしてくれたんだね。」

と返したのですが、その後に彼女の口から続いた言葉は、私の予想を反するものでした。

「ちがう、ちがう!○○ちゃんがお誕生日にくれたAmazonギフトカードを使って、自分で選んで買ったの!」


(え?!)


「え…と、みんな、よくお誕生日にAmazonギフトカードあげたりするの?」

と周りにいた子に聞いてみると、

「うん!普通だよ!お誕生日会には、みんな持ってきてくれるよ!それでね、好きなものをAmazonで選んでね…(続く)」


衝撃を受けました。なんという合理的なお誕生日プレゼント


私が小学生の頃は、友達のお誕生日には「お誕生日おめでとう!」と書いたカードを渡したり、あの子はきっとこんな小物が好きだろうなと考えながら選んだ文房具なんかをプレゼントするくらいでした。


それが、いまのアメリカの小学生はAmazonギフトカード

しばらく経って知る事になるのですが、アメリカではTeacher's Dayという教員に感謝を伝える日があって、本当にありがたいことに子どもたちや保護者からギフトや手書きのカード、お菓子、お花をいただきます。そして、そこでも必ずもらえるのが、このAmazonギフトカードやスターバックスのカード。中には、私の学校メールアドレスに電子化されたギフトカードを直接送ってきてくれる保護者もいて、効率的かつペーパーレス!と衝撃でした。

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日本で働いていた頃は、公立学校だったこともあり、保護者からお手紙や手作りフォトアルバムなどはいただいたことがありましたが、食べ物やギフトなんかもらうなんて、もってのほか。困った時は「”受け取れない決まりなんです。”と言え。」と研修で教わったくらいでした。一方、アメリカでは教員は「Thank you!」と言って、笑顔でギフトを受け取っていて(最初は、すごく違和感があって、周りをよーく観察していた私。笑)「感謝の気持ち」をこうやって表現するのか!と驚愕の出来事でした。そして、これらの準備をしてくださるお家の方。私が逆の立場だったら、準備が大変だーと思うと同時に、忙しい中で教員のことまで考えてくださって、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。


先日、アメリカ人の友達とお茶をしていたら

「もうすぐ娘の誕生日だから、プレゼントを用意しないとなぁ。欲しいもののリストを娘が送ってくれたから、その中から選んだらいいんだけどね。」

と言っていました。これまた「本人が本当に欲しい物だけをプレゼントする」何とも合理的なスタイル。

相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら、プレゼントを選ぶ時間や、箱の中に何が入っているか分からないドキドキ感も私は大好きですが、「本人にプレゼントを選んでもらう」というスタイルはアメリカらしくて、ドキドキすることはないけれど、がっかりさせることもないし、面白いなぁと思いました。


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アメリカの中でも、特にこの辺りはAmazonで働く保護者も多いので、こういう文化があるのかもしれません。もしかしたら、日本でも同じようにギフトカードをプレゼントする方もいらっしゃるでしょうし、私が日本を離れた間に日本の小学生も同じように変化しているかもしれません。


…そんなことを考えながら、Amazonのページを引き続き覗く私なのでした。




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