見出し画像

🌸星空を見上げたくなるカレンダー 2023.04 ワニ塚の夕暮れ/金環皆既日食

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2023年4月版

今年の春の始まりは、少し早かったですね。3月下旬頃から、ちょっと早めの桜の便りが届き始めて、あっという間に季節が進んだような感がありました。
いっぽうで、夜空の方は、逆に季節の変化をちょっと実感しにくい印象です。というのも、宵の空では金星が圧倒的な存在感を放ち続けており、日が暮れてからも、まだまだ冬の星座がしっかりと目立っていて主役の座を明け渡さない様相なのです。
目立った天文現象が少ない今年の特に前半は、こんな感じで、季節感を感じにくい夜空になっていくのかもしれません。

🔷今月の写真「ワニ塚の夕暮れ」

[撮影地:韮崎市]

山梨にある桜の名所の一つ、「ワニ塚」。
みごとな佇まいで多くの人を魅了する一本桜は素晴らしいのだけど、でも近づいてカメラを構えても、なかなかその雰囲気を写真に収めることができない。

桜のあたりで、思った以上に時間を過ごしていたようだ。
ふと空を眺めると、もう茜色を帯びたグラデーションが広がってきていた。

そして、桜は日中の華やかな色合いをしずかに手放していき、いつのまにか夕空にシルエットとして自らの姿を描き始めていた。
桜のはるかむこうには、まだまだしっかりと八ヶ岳の姿も見えている。

そうか、この桜は、空や山といっしょにこの広い空間の雰囲気を作っていたのか。

🌠 星空の見どころ

●[4月12日]水星が東方最大離角

見つけるのが難しい水星が、見頃を迎えています。

東方最大離角、というのは、

  • 東の方に

  • もっとも大きく

  • (太陽からの見かけの)角度が離れる

という意味合い。
つまり、西の空で沈みゆく太陽の東側で、太陽よりもあとに沈む惑星(水星か金星)が、精一杯太陽から離れたところに見えるようになっている、ということですね。

実際に水星を見つけやすい時間帯は、地域によってちょっとずれてきますが、例えば甲府市なら 18:30から19:00あたり がわりと狙い目になりそう。

金星ほど明るくなく、また金星よりも太陽に近くて見つけにくいけれど、双眼鏡などを使って見てみると、それらしき天体を見つけられる可能性もありそうです。

●[4月20日]金皆既日食

東南アジア方面で、ギリギリ金環日食と皆既日食の瀬戸際、の様子が見られます。残念ながら日本ではごく限られた地域(沖縄など)で、ほんのちょっとだけ部分日食となるだけ。

なので、日本国内の多くの人の注目をあつめることはおそらく無さそうなんですが…、ちょっと注意していると、日食ハンターさんたち、つまり「世界の色んな場所に出向いてまでも日食を見たい!という」なんともマニアッ…いや熱心な日食ファンの方たちの発信が、いろいろと見えてくるかも。

🔵関連リンク

◎星空のみどころ情報[不定期配信]

https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28



◎写真抜粋

https://note.com/planetarian_t/n/n91c5dbcfae62


◎2022年版<1年分まとめて>

https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7


いいなと思ったら応援しよう!