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妖精の呼びかけ

長年ご依頼いただいているクライアントさんから、遠隔セッションのお申し込みが入りました。
何でも立て続けに3回、フェアリーカードの『Flower Power』を引いたのだとか。その出来事がきっかけで(これはもしかしたらフラワーエッセンスが必要なのかも……)と思ったそうです。

ところがリーディングをしてみても、一向にフラワーエッセンスが導かれません。そこで仕方なく「どうやら、特定のテーマに絞らないとエッセンスが出ないようですよ」と、メールでお伝えすることにしました。
すると、クライアントさんからすぐにお返事がきました。ここ数日中も相変わらず『Flower Power』のカードが出続けているというのです!

ここまで頻発して同じカードが出るというのは、よほど強いメッセージが示されているに違いありません。ひょっとしたら、私が介入してフラワーエッセンスを選ぶのではなく、クライアントさんが自分でエッセンスを選ぶために、妖精の促しが来ているのではないか? だから今回は、リーディングで何もエッセンスが導かれなかったのでは……。
ふとそんな気がしたので「フラワーカードを使って、ご自身でエッセンスを選んでみるとよいと思いますよ」と、メールで返信しました。

今の自分の状態に必要なフラワーエッセンスを選ぶのには、いくつかの方法があります。
それぞれのフラワーエッセンスが対応する心理状態を読んで、当てはまるものを選ぶやり方は、自己分析をしながら左脳的に選んでいく方法と言えるでしょう。38種類の中から適したものを“人間側から”選んでいくのです。
これとはまったく逆のアプローチとして、人間が植物に呼ばれる場合もあります。
植物のイメージがふっとわいてきたり、植物の写真から気になるものをピックアップしたり。右脳的な感性を働かせることで“植物側から”放たれているサインをキャッチするのです。
今回のクライアントさんは『Flower Power』というカードを何度も引き続けていました。これは明らかに、妖精からの促しに違いありません。妖精が媒介になって、クライアントさんにとって必要なエッセンスが導かれようとしているのです。

数日後、クライアントさんからメールが届きました。
38種類の植物の写真を見ながら選んだというエッセンスは「ヘザー」でした。

ヘザー(Heather)

科属/ツツジ科カルーナ属
学名/Calluna vulgaris
和名/カルナ・ウルガリス、ギョリュウモドキ
花期/8月〜9月

12-7-9選択法/7ヘルパーズ:日々の生活の積み重ねによって慢性化した状態を表すエッセンス
7グループ選択法/孤独な時に
製造法/太陽法:できるだけ多くの株から、満開の花茎を摘み取る

親しくつき合える人をいつも捜している人に。相手が誰であろうと関係なく、自分の関心事を話し合う必要のある人です。わずかの間でも、一人でいなければならないと、とてもみじめに感じます。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

ヘザーは、個人的な問題で頭がいっぱいになっている状態を示すエッセンスです。自分のことばかり話して周囲をうんざりさせたり、自分のことばかり考えるあまりに周囲とうまくコミュニケーションが取れなくなってしまうのです。
利己的、わがままな印象を与えるからなのでしょうか、38種の中では、どちらかというと人気のないエッセンスの部類に入るそうです。
クライアントさんも、ヘザーを選んだ際には「とても嫌な気持ちになった」と言います。自分がヘザーの状態であることを認めたくなかったのです。

ヘザーは、バッチ博士の著作を読むことで、それまでの印象を改めることになったエッセンスのひとつです。上記の「12ヒーラーズとその他のレメディー」を発表する3年前の記述によると、ヘザーの印象がずいぶん変わってくるのです。

ヘザーの状態にある人の特徴は、他の人を心配すること、それも人生の大事でもない、日常茶飯事に気をもむことです。
彼らは困っている人の面倒をみるのが好きで、どちらかと言えば、世話を焼きすぎるきらいがあります。他の人のためを思って助言したことに人が従っていないのを知ると、ショックを受けて腹を立てます。
あらゆる手を尽くして、自分が正しいと思うことを他の人にさせようと説き伏せたり、それどころか無理強いさえしようとします。
善意にあふれ、たいてい判断力もしっかりしているのですが、自分の大好きな人たちを急がせたいと思うことで、自分にも無理を強いています。
友人や身内の幸せを心配しすぎ、彼らの誤りを無理やり正そうとします。
このような心理状態が、自分の性質の大部分を占めているために、それが自分の性格だと考えるようになっています。
ヘザーの人は、心臓病、動悸、ずきずきする頭痛、消化不良を患うことが多くあります。このような不調は概して、日常的なことまで他の人の力になりたいと思い過ぎて興奮し、猛烈に努力することで引き起こされます。
大抵彼らの病気は、高齢になるまで、あまりひどい症状としては現れません。しかし、慢性的な軽い病による日常生活の不快や不自由を、何年もの間、相当経験していることもあります。わずかな不調でも、自分のことを少し心配し過ぎる傾向もあります。
彼らは人に頼られるのが好きで、困っている人には誰にでも手を貸し、自分が役に立っているのを喜びます。
とても自信があり、確かに非常に有能ですから、人を助け、助言を与える能力に、疑いを持つことはありません。
ヘザーの人は、大抵がっしりした体格で、顔色は赤みを帯び、血色がよく、強くて健康な体をしています。元気で活発で、他の人のために惜しみなく力を尽くす人です。
このレメディーは、気にかけている人への心配を静め、不安を和らげて、彼らの健康を大いに改善してくれます。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズと4ヘルパーズ」BABジャパン)

ヘザーは、孤独に関係するエッセンスです。孤独と感じる寂しさを埋めるために人と関わろうとする根底には、「人に必要とされる」ことで自分の存在意義を確認したいという欲求があるのかもしれません。
ヘザーは、自分の存在価値を確かめようとして何かを“しようとする”人たちに、ただ“在る”ことの充足感を教えてくれるエッセンスです。孤独から目を背けずに向き合うことで、孤独がもたらす真の豊かさを味わわせてくれるのです。

妖精の導きによってヘザーに取り組まれたクライアントさんは、とても深い気づきがあったと、後にメールで報告してくださいました。
「ヘザーは、自分のことばかり興味があったので飲むことになったと思っていました。それはもちろんなのですが、実は自分の本当の気持ちを聞きたくなかった(認めたくなかった)のではないかと思います」

感情はいくつもの層でできています。クライアントさんはヘザーのエッセンスに取り組むことで、表面的な感情の奥深くに隠された、真の心の叫びに素直に耳を傾けられるようになったのでしょう。
それはとても素晴らしい気づきでした。

癒しや気づきは、目に見える存在だけでなく、妖精や精霊や天使・守護霊といった目に見えない存在たちのサポートによっても起こります。
目に見えない存在からの働きかけが強い場合は、プラクティショナーが間に入る必要はないのだということを、つくづく実感した事例でした。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫