蠍座の満月が照らすもの
満ちようとするチカラと同時に、欠けていくチカラが働く。
全てに満たされているということは、何もないとイコール。
至上の快感に満たされるとは、陰陽が静止したゼロの空間。
バランスが整うと、世界は平穏になる。
☆
けれど、この世界の面白いところは、そのままでは終わらないということ。
物語の終わりは、いつだって同時に始まりでもある。
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もっと、一体感を味わっていたいと執着したり、
もう一度掴み取ろうとするほど、現実との間に隔たりが生まれる。
もしくは、何者かに至福の瞬間を壊されたと怒りが湧いてくるときも、
僕らは流れることを忘れて、過去に取り残されることになる。
☆
すべては流動的である
☆
この事実を無視しようとすると、
未来へ逃避するか、過去にとどまってしまう。
動きを生み出すのは、いつだって【欲】という方向を持たないエネルギー。
見るべきものは、
湧き上がってきた感情ではなく、
その奥底で眠っている君が求めているもの。
とても繊細なメッセージを送ってきている存在のことを忘れてはいないか?
日常の雑音に紛れて、微かな違和感を無視していないか?
小さな諦めを繰り返していると、情熱が目覚めなくなってしまう。
どんなに頑張っても、心が満たされないと思っているなら、
それは、とても大切なものを置き去りにして、勘違いなことをしている証。
☆
人生を動かしている原動力の存在を自覚し、
どこへ向かわせるかは、今を生きる僕らの共通のテーマだ。
☆
すべての失敗や痛みを背負って、支えとなっているもの。
過去という土台があるから、今ここに僕らは立っている。
深海で眠るエネルギーが、地上の世界を支えてくれている。
自分一人のチカラで生きているような気になってはいないか?
自分だけで解決しようとしていないか?
ありがとう。
その思いが、心の支えの存在とつなげてくれる。
なんども挑戦して、それでも受け取れないと自分を責めないで。
それは頑張ってる量の問題じゃない。
本当に受け取りたいものと、行動が一致していない歪みの問題だ。
現実の世界が居心地悪いからと、
空想の世界に引きこもっているのも同じこと。
どんな未来も今の延長でしかない。
今決めなければ、何の変化も起こせない未来。
満月の明かりで、心を照らし、
欠けてしまっている美徳の存在と正面から向き合うこと。
暗闇で微かに光っている
もうひとりの自分を眠りから目覚めさせる意識を送る。
無限の可能性の海から、僕らに与えられている全てのチカラを発揮して、
現実の世界に美しいカタチを生み出していくものとなる。
生きるということは、陰陽の追いかけっこ。
どちらも無くては成り立たない大切なもの。
☆
「精神的な世界と物理的な世界」
☆
両手をつなげて、ギャップを閉じてみて。
君の小さな決意が、僕らの世界を変えていく。
内に秘めた純粋な思いが、カタチとなって溢れてくる世界を、
みんなで眺めてみたい。