天界との扉


暗闇があるから、月は輝く。

恐れがあるから、光が見える。

死があるから、命は生まれる。

それが宇宙の仕組み。


自然界にあるものは、
分割されてパーツとして機能するものなどない。

全体像から切り分けられた時点で、
生命は、生き延びるために触手を伸ばす。

違いは間違いではなく、別の役割を持つもの。

嫌いがあるから、好きを拡げられる。


歓びを感じたいのなら、共通するものを探せばいい。

豊かさを循環したいのなら、
自らを閉じ込めている檻の外に出ればいい。

理解できないといって、
存在しているものを切り離すから、そこに欲と争いが生まれる。

それは、自分の価値観ではとうてい理解できないけれど、
大いなる意志が、自然界の循環のために必要としている大切なものだから。


天界との扉。

それは、死を受け入れる生命の営み。


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