「僕がたんぽぽの種なら、大空を飛びだして何をするだろう?」
いつだって、僕たちの目の前には、「可能性の種」がいっぱい飛んでいる。地球を楽しんでいくためのアイテムがキラキラッと光っている。
何の役に立つのか分からないけれど、惹かれて掴んでしまうもの。
それは、僕が何をしたいか決めれば、使い方が見えてくる。
だから、どうありたいのか、自分自身に聞いてみる。
「僕がたんぽぽの種なら、大空を飛びだして何をするだろう?」
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
待ちに待った春と共に風がやってくる。
いぇ〜い〜〜♪ 一気に上昇!
目がクルクル回る〜♪
わぁお〜♪ 視点が変わってく!
地面がどんどん遠ざかる。
景色が変わっていく。
町の騒音が遠のき、風が緩やかになった。
僕は、今、空の上から世界を見渡している。
今までそこにいたのに、知らなかった世界が見える。
新しい視点を持ったら、世界の全体像が見えてきた。
レイヤーがあり、角度があり、仕組みが動いている。
流れがあり、自然の循環の形が見えてくる。
僕は、ちっぽけな種の存在だけれど、
それと同時に、世界が対等に見えるポジションにいて、
どんなことも始められる可能性そのものなんだ。
太陽が燦々と輝く、豊かな土地に着地すれば、
本来持った優しさを咲かせ、
ミツバチや蝶たちの命の糧となり、
みんなを笑顔にさせる天国のような花畑となるだろうし、
グレーのアスファルトの隙間に着地すれば、
過酷な環境においても、
誰かを奮い立たせる力強い希望の花になるだろう。
さあ、降り立つ場所を決めよう!
この美しい世界のどんなところに着地して、
何を受け取り、何を育て、
どんな花を咲かせて、どんな役割を全うしたいのか。
なんの役にもたたないように見えるものの、
小さいけれど自由な信念と誠実な行動が、
地球を美しい未来へつないでいく。
僕がたんぽぽの種なら、
大空に飛びだして、最初の1歩を自分で決める。
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