世界を覆っていた鏡が砕けて
バラバラになった 性の欠片
ぽっかりと空いた違和感
かつてそこに何があったのだろう
記憶はないのに 気配はある
あれでもないし これでもない
キラキラと誘惑で引き寄せられるものも
ダークサイドに引き込まれそうになるのも
反射がもたらすフラッシュバック
心が動く そこが聖と生の境界線
精神の領域から出る 性なる扉
フォーカスがズレる二重化した世界
☆
他人の夢が美しいと見えることも
真っ暗な闇夜こそ 秘められた光が見えることも
自分の内側に生きた記憶があるから
五感では感じられないけれど
存在の外側にある何かに身体が反応している
欲張りな感受性が疼く
あれも これも 内側も 外側も
生きているものすべて感じていたい
聖の世界から触手が延びて
つながりたいと 二つの点が流れ出す
☆
創造のリズムに感化され
小さなカプセルがパチパチパチと弾け
内側から花びらを開かせるとき
めくり溢れるウェーブが場を生かす
聖と生の狭間をつなぐなら
姿を変えても舞い続けたい性(サガ)を
妄想の世界の外へ連れ出し
生きた世界で他者たちと喜びに笑みする
☆
そう、はじめから欠けていたわけじゃない
生きるために手放したもの
取り戻すことに夢中になって
つい本来の目的を忘れてしまった
完璧なカタチになりたいわけじゃなかった
自分の内側に息づくプロセス
呼吸とともに 地球とともに
聖と性と生をつなぐ動きでありたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?