こんなに遅れたビジネスが生き残れる筈はない! ない? 本当に無いかい・・ 生き残れるのは最後はこれ!
日曜の夜中にテレビを見ていました。
多分、そうだと思います。
立て続けに、テレビ観てまして・・
カーリング観ながらカープ戦を見ながら、ニュース見ながら、 #日本映画専門チャンネルで #ダイナーを見ながら 、そのあと別チャンネルで #いぬやしき を見て、それぞれに物凄い感動して。
そんな中で、報道番組で、 #コロナ渦 #小さな旅行会社 のレポートを見たんですよ。これね、社員数、うろ覚えですが凄い少なかったと思います。雇用調整助成金を活用して凌いでいて、社員の出社は2名ほどの時もあるということでした、コロナ前の同月比で600名程度の扱いが、今年は10%までに落ち込んでいて、今はバーチャルツアーで、来る復活の時を待っている・・ みたいな特集でした。
オフィスには、社長と若くはないけれど、それほど年配でもない男性が一人。紙の予約台帳みたいなものが見えました。
ここから本題
従業員数がとても少ない、紙の台帳を使っている旅行会社に、未来なんて無いよね、この会社が、雇用調整助成金で食いつないでも、この先、希望なんてあるのだろうか?? あれ、でもね、この規模でデジタル化も程遠いオフィスで、バーチャルツアーなんて、いったいどうやって? Zoom画面でやるのかな??
これが最初の感想でした。
つまり、このビジネスに対しては、超ネガティブな感想しかなかったのです。
それが、バーチャルツアーの風景を見ていて考えが激減しました。
そのことを書きます。
ビジネスというもの
ビジネスって何だと思います。社会が求める、モノ・コト を届けることにより、活動の継続に不可欠な利潤を得る。みたいなもので、生活者に必要とされることが大切なわけです。そう考えたとき、デジタル化の果たす役割は、業務を飛躍的に効率化するという面と、生活者にとっても得られるメリットは大きいのですが、総ての課題がデジタル化で解決できるか?という疑問に対しては、かなりの範囲で解決できる世の中になってきました。今までは、デジタル化ではどうしても対応できない分野の方が遥かに大きかったのですが、守備エリアが広がった今、デジタル非対応エリアの扱いを拡充するというのはもはやナンセンスですが、突き詰めると、急激高度なデジタル化の社会においても、絶対的に生き残れるビジネスがあるということで、この旅行会社もまさに、これに当てはまると感じたのです。それは、顧客満足に対して増加する、お得意様、常連様対象のビジネスです。きちんと、お客さんが常に存在する、このお客様に常にお金を落としていただける実態があれば、その企業は存在価値があり、かつ継続できる筈です。ここで大事なのは、実態であり、仕組みでもなければ仕掛けでもありません。実態です。
お客様に常にお金を落としていただける実態
この旅行会社に関していえば、たった5分のVTRでも、充分に伝わってきました。例のバーチャル ツアーです。事前に、参加者のお宅に特産品をお送りして、ZOOMなのかわかりませんが、オンラインミーティングの形式で、参加者とコミュニケーションをとりながら、ツアーを進めていく、そして、その特産品を同時に味わう。現実の観光地の見せ方や、バーチャルツアーの進行などは、短いVでは理解できないのですが、それは今回に関しては必要ないのです。ここで、大事なのは、このバーチャルツアーを行っている、男性社員です。この人と一緒に旅が出来たら楽しいに違いない そう思わせるだけのスキルをこの人は持っている。 この人の話術は何が優れているか?例えば、観光知識が豊富とか、物凄い丁寧とか、それは正直分からない、だって5分もない特集の中の数十秒のシーンですから、でも、一瞬でわかります、その人に引き付けられるかどうか、そのくらいこの人には、その能力があると思ったわけです。この人にかかれば、もはや、顧客は、何処に行く という旅行において最大の目的を二の次三の次にするくらいの、魅力がこの人にはある、そう感じさせるものでした。さらに、この、ある意味でスタープレーヤーが活躍できるように、社長が裏方に徹してサポートする姿があり、これこそがお客様にお金を落としていただける実態です。このビジネスの最大のポイントは、スターが1人いて、スターにはスターしかできないことに専念いただき、周囲はスター以外の領域に対応する。このスター以外の人材は、必要にして最小限の単位とし、スター以外の人材もまた、その分野ではスタープレーヤーであれば最高です。ま、そこまではデキスギでしょうけれども。
そんなにスターは居ないって? いいえ、いますよ、あなたの周りにも
このビジネス形態は、何も珍しいことではありません。気づきましたか? 気づきませんか? あなたの街にもスターはいますよね・・・
そうです 大好きなラーメン屋さん 大好きなとんかつ屋さん 大好きなお肉屋さん お花屋さん 雑貨屋さん
本来、それぞれのお店には、スターが居ます。スターが居ないお店は駆逐されますから。
例えば、お父さんが大将している町中華、料理しか出来ない大将をお母さんが、経理をして、女将さん役をして盛り立てる。最近では息子も手伝って、次世代を継ごうと考えている。
最強でしょう、デジタル論争とはまた、別な、強いスターのいる事業の好例です。そう、これを、さんちゃん経営と呼びます。
まとめ
おそらく、冒頭に出てきた、旅行会社は、もう少し規模が大きな会社でしたが、おそらく、今回登場したスターさん、のような社員が、他にも何人か居るのだと考えられます。スターが何人かいて、明日のスターになる若手が何人かいて、スターを支える人材が何人かいて、成り立っていると思います。この会社が、これ以上、拡大することは無いとは思うのですが、この規模で、最大限の顧客満足を与え続け、その顧客が受け取るサービスと満足は、王手大規模旅行が提供するそれよりも、はるかに大きいと思います。つまり、デジタル化はなにも、大手じゃなければ出来ないことではないし、さらに言えば、デジタル化出来ないから潰れると心配する必要もない。王手資本にドンドン、駆逐される、生業店、商店街、これらは時代の流れで、消えていきますが、次の時代には、生業店でなければダメだと、生活者は気づきます。ただし、都心の一等地では、生業店が残れない地価の問題があります。ただ、これも、いずれ変化してきます。
なぜなら、時代は スターを求めているから。
町の焼き鳥屋さんでも、この人の焼き方が好き! てあるでしょう。さらに、この店主は無口だけれども、ここで飲むとほっとするとか。
ここの、たこ焼きが なぜか好き 焼きあがるまでの 店主の仕事が見ていて飽きない、帰り際の一言で、また来たくなる
などなど、人を引き付ける魅力って、ある種は理屈ではないのかもしれないですね。
人を引き付けるモノ 家で、焼き鳥は焼けるのでしょうか?
家でたこ焼きは焼けます 私もよく焼きます。