ぼくらは濡れることに臆病になりすぎた
これは 1960年代後半から70年代頃の
#鎌倉 は旧市街 #比企谷幼稚園 #妙本寺 山門 境内 とその周辺
を描いたものです。
いつからだろう、雨が憂鬱になったのは
黄色いレインコート、ながぐつ ぼくらは、外に飛び出していった。
橋のたもとの魚屋さんのおじさんが元気に挨拶してくれる 日常
水たまりを渡り、生け垣の雨の雫を手で集め お寺の屋根から滝の如く落ち
る雨を、小さな傘で受けた。
子供たちは、頬を真っ赤にしていたけれど、みんな笑顔で、雨と言えば カ
エルを探したものだ。
ヤゴの住む小川、傘を背負って、川の石をそっと外して、やごが居ないかと
さがすわくわく感
ジャングル事務に、簀の子を渡し、その下に入る雨宿り
雨が簀の子に音をたて、雨粒が防げるだけで なぜかそこだけが、暖かな安
全地帯になる。
雨に濡れたおしろい花はいつもよりも、美しかった。
決まって、家に帰る頃には、長靴の中は雨が入り、歩くたんびにゴボゴボと
水があふれる、家に帰れば、乾いたバスタオルが待っている。
暖かいお風呂が、痺れて、ふやけた手足に、感覚が戻るとき。
のぼせそうになり、風呂の窓を引く、窓の外に降る雨が
部屋から見るに庭には、八つ手の葉っぱと 紫陽花が
そして、あじさにの葉には かたつむり
いつからだ、雨が苦手になったのは
なぜ、大人は雨を禁忌する