大腸 ESD 体験談 I’m in the hospital (番外編)急変した同室の患者に、「ウルサイ 眠れないだろうが!!」 文句を言う老人男性の話を・・
今でも思い出すと悔しいやら、情けないやら ♯老害
自分が情けないと言うよりも、この国にいる高齢者の一部には、こんな人間がいることに、長年住んでいて、失望せずにいられなかったこと・・・
これは、何も、高齢者が悪い一概に言うのではなく、私も高齢者に足を突っ込んでいる身だけれど、 #人としてどうなの ? という話である。
さるひとは言った、
親が何を子供に伝えるか それを失った時 未来を失う
■自分より年下は会社時代の部下のごとき扱いをする 老人
■すべてに対して、横柄、ぞんざい、挨拶出来ない 礼儀が無い
■金を支払う側は受け取る側より立場が上だと信じてる
そんな、大人が老人の域に達してもなお、りょうしき存在しているというお話
それは、10月のとある夜間に、都内にある大学病院の一室で、確実に起きた出来事だった。深夜と言っても未明ではない、時間にして23時頃と記憶している。
その病室は、4人の相部屋であるけれど、この日は患者は2名しかいなかった。個室ではないけれど、プライバシーが一定保たれるように、コンパートメントのように家具が壁状に配置される特別なお部屋で、通常病室よりは日毎に追加料がかかる部屋だ。なので、同室者とのコミュニケーションはあまり無く、日に数回顔を合わせるかどうかという環境だった。
その部屋の一人の患者は、数日前に大腸カメラを用いた腫瘍切除を行い、術後は順調に回復し、流動食から形のある食事へと徐々に切り替わる頃を迎えていた。そんな矢先、休日の日中、腫瘍を接除した個所から出血あり、緊急で止血処置のため、再度大腸カメラを用いて、緊急で出血個所を止血する処置が行われた。その晩は、その止血処置から丁度24時間を経過した夜だった。状況は常にチェックされ、本人は勿論医師も看護師たちも、常に状態を気にかけている、そんなタイミングだった。
眠る前に、トイレに立った患者は、前日同様に大量の下血をすることになった。トイレからナースコールをいれ、出血の状況が確認される、病室に戻ると、#血圧 #サチレーション その他計測が行われ、スタッフが頻繁に出入りをした。その日は三連休最終日の深夜とあって、出来れば朝まで待って万全のスタッフで処置したいという意向が当直のMDRから、看護師には伝えられ、それがそのまま患者にも伝えられた。ただし、緊急に止血しなくてはならない状況になれば、躊躇なく処置するとも合わせて告げられた。何度かの下血で、出血は続いていることが解ると、結果、これから処置をすると言う事が決められた。処置を直接してくれる、著名なドクターは前日同様にオンコールで、既に病院へ向かっており、当直のドクター達とチームで対応する。早速、下剤の用意、各種計測が行われ、病室があわただしくなった。
その時
同室の老人、おそらくは60代後半から70代と思われるが、露骨に言い出した。「うるさくて眠れないだろうが」 その言葉は、対面ではなく、その声の主のスペースから投げかけられた。それを、聞いていたのはその時居合わせた患者本人だけだった。出血し、フラフラした状況ながら、その声の主に向けて「お騒がせして申し訳ありませんと」大きめに声を出して謝罪した。
けれど、それに対して反応はなく、機材のアラームが鳴るたび、何かの物音がするたびに、「うるせんだよ」と声のみが飛んでくる。
患者は、対面で言わなければならないと思い。その、不満を漏らす人間が自分のスペースから外出たタイミングで、ベットから立って、対面で「お騒がして申し訳ありません」と深々と頭を下げた。
けれど、その老人は、それ無言でそれを無視してトイレへと歩いて行った。
けれども、トイレから戻った男は、またも、「うるせい眠れないだろうが」、と文句を言い続ける。
しかたがなく、出血している患者は、看護師に事情を話した。
「きちんとお詫びしようとして、お声をかけたのですが、無視されました。さらに、まだ収まらず、文句を言い続けています。」
それを聞いた看護師は直ぐに動いてくれ、その患者に対して、易しく「眠れないですか?」と声をかける。その男は、「煩くて眠れないんだよ」と苦情を漏らした。看護師はその男と何やら話すと戻ってきて。
「すみません、余計なご迷惑と心配をおかけして、ここは病院なので、全く気にしないでください 本当に嫌な思いをさせて申し訳ありません」と出血する患者に言った。
そして、しばらくして、出血した患者は内視鏡検査室へと運ばれた。
全身麻酔から覚めると、止血処置は終わっていた。
そして、看護師の迎えを待って、病室へと戻った。
病棟に戻ると、先ほどの部屋ではなく、個室の特別室にベッドが用意され、
貴重品以外の私物も総てが運び込まれていた。
病棟スタッフの判断だと言う。
トイレ付きの個室で、処置後暫くを過ごすことになった。
看護師の皆さんは、当日いた人も、そうでない人も含めて、きちんとこの事態が引き継がれているようで、皆、その晩のことを気にかけて、出血していた患者にお詫びしてくれていた。この問題は看護師の皆さんには何らの瑕疵はなく、あの男性の人格の問題だけだと感じる。看護師皆さんの話は、それぞれで
「ああいう患者さん 結構いるんですよ」 と言う声や 「病院に入院すると言う事は、緊急でああいうことがあるのも解って入ってもらわないといけないのに」と言ったり、「ふつうは、あんなこと言う人いない」というものまであった。 ただ、気になったのは一つだけ、「あの患者さん以前にも入院中にトラブルを起こしているんですよ」この情報はどうだろうか?
前歴があるのなら、そうならないように配慮してはもらえなかったのか?
というものはある。
結局、この患者が、個室の特別室を出たのは、問題の患者が退院した日だった。入院中に顔を合わせないようにと言う配慮だったのか??
出血をした患者は、当日 本心から夜間に騒がしくして申し訳ないと感じ謝罪した。ただ、謝罪は無視され、無視された挙句に、更なる暴言を浴びせられるとは思ってもみなかった。それも、2度も謝罪しているのにだ。それほど、コミュニケーションが取れない、関係があることが、悔しかった。そして、その悔しさと、情けなさは、時が経つと、紛れもない 未解決なフラストレーションへと変わった。
電話の中で、泣き止まない赤ん坊を抱える母親に、怒鳴る老害
と言う記事を見て、行き場のない怒りが蘇ったのを あの晩
出血した患者は感じていた。
【病院で見かける老人患者】
我が社の社員ならそんな態度は許されないと言いながら、若い医師や看護師を部下扱いする老人男性。
金を払った方は、金を受け取る方よりも上位だと思い込んでいる。
歩けるのに、看護師にお茶を買いに平気で行かせる。
こんな、人が目立つ社会はどこか、間違っている
看護師さんも言えばいい、看護師資格の必要のないお手伝いはいたしません と・・・
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