Volkswagen Scirocco 1978 輸入旧車のお話①
Scirocco とは、北アフリカの砂漠地帯から地中海地方に吹き込む、粉塵を含んだ熱風の総称、Volkswagen という企業は自社製品に "風”にちなんだ名称を使っていたことは有名で、PASSATは貿易風 JETTAはジェット気流、から取ったと聞く。あの有名が GOLFに関しては、気流(風)ではく、海流(潮流) Gulf Stream メキシコ湾流 に由来すると聞いた。
今日は、この車に関する話題を書いてまいりまする。
Volkswagen Scirocco との出会い
普通免許を取得した学生時代、我が家には BMW520 (e12) があり、近くに住む叔父がこのScirocco(以下シロッコ)を所有していたのです。
ストロンバーグのキャブ仕様の520はとても気難しいやつで、助手席にはいつもプラグレンチとウエスが欠かせない車でした。たっだ一度エンジンさえかかれば、アルミヘッドの4発エンジンは、俗に言うシルキー6とは別物の排気量も2Lだから、それこそ4発が丁度良い感じの素晴らしい車だと思ってはいました。しかしながら、普段乗り回すには、ミドルクラスセダンの5よりは、はるかに、2ドアハッチバッククーペのマニュアルシフトのシロッコは、気分上げ上げの1代だったわけです。
おそらくは、1970年代製の初代シロッコで黒い大型の樹脂製バンパーに小さなチンスポイラーが装着されたモデルだので、後期型、丸目4灯にシングルアームのワイパーだったので、wkiki記載の内容から言う以下のモデルと覆われます。
(wiki抜粋)
1976年後半のモデルからフロントウィンドウのワイパーがそれまでの2本アームから1本に変更された。1978年にマイナーチェンジを受けてフロントのウィンカーランプが大型化され、バンパーも黒のプラスチック製に換えられた。調べ直して解ったのですが、叔父のモデルにはGTIエンブレムはないのですが、キャブ仕様ではなく機械式燃料噴射、チェックのバケットシート、圧倒的に早かったことを考えると、きちんとヤナセのモデルではありましたが、微妙です。
Volkswagen Scirocco (inspection)
画像をあげられないのが残念ですが、とうぜん私の乗っていたクルマのそれは無く、検索いただければイメージはわくと思います。
これ調べてみて思ったのですが、何かのCMではありませんが、以下のデーターから見ると、データー以上シロッコ な感じでした。
ホイルベース 2,400mm
全長 3,885mm
全幅 1,625mm
全高 1,310mm
車両重量 850Kg
数字的は、やはり幅が広く短く低い という感想ですが、その低さは、あのヒット商品2代目プレリュードよりも僅かに高く、同じ2ドア・ハッチでもコンセプトの違う、あのバカ売れファミリやよりは低い という感じです。
いずれも、長さに関してはシロッコの方が短いというクルマです。
でも、サイドレールよりも、シートレールはかなり低く、少しエグれたフロアパンに、チェック柄でヘッドレスト一体となったバケットシートは硬い座面で、ハンドルと抱える感じの兄弟車ゴルフのそれとはまるで頃なり、ストレートアームで握る皮ハンドルにはセンターにホルクスワーゲンの紋章 障壁に狼(犬?)が見える。
左ハンドルで無かったら、ペダルのオフセットどうなるのよ、という位置にペダルがあり、さらに気持ち的には3つのペダルはかなり奥にある。といいうのも、このクルマ意外にもフロントオーバーハングを長めに取っているのか、室内にタイヤハウスが飛び出してくる。この手のクルマだからか、パッドライバーとパッセンジャーを幾分センターよりに座らせるのはアリだけれど、左ハンドルならば、この出っ張りが、丁度良い左足のフットレストになり、絶妙にカーブでも踏ん張れる。
画像検索しても、右ハンドル仕様が出てこないのは、この時代のこのクルマに右ハンドル仕様は無いのだろうか。
在ったとしたら。
後の世に出てくる、 #ダイハツ (L70VFMPT) ミラターボTR-XXみたいなペダルレイアウトになったのだろうか・・・
乗っての感想は、終始一貫したアンダーステアです。
パワーといっても適度のパワーしか無いクルマなので、このアンダーステは悪くない感じです。短いボディーに低い重心が功を奏していて、適度なアンダーで、ロール少なく、コーナーを抜けます。決して、アンダーと言っても、ズルズルと外に行こうとする感じはなく、外に行きたがったら、少しアクセルを戻すとフロントがにわかに戻って来る様な印象です。エンジンは、極端ではないけれど安定的に上までよく回り、力不足を感じるという車ではないので、必要にして充分であり、もっと欲しいと願ったところでクルマのバランスがそぐわないという、欲張らないかっこよさがあります。
足回りは、フロント:マクファーソンストラットコイル リア:トレーリングアーム まあ、この小さなボディーのFF車なので、リアを奢る必要もなく、必要にして充分なのです。欲を出したらキリがないところを、横置きFF車として考えれば、このセッティングに勝るモノ無しと感じる一方で、当時はあまり気にもしなかったのですが、横置きフロントエンジンでダブルウイッシュボーンを入れ込んだホンダさんて、凄いなあと思う次第です。
時代は少し異なるのですけれどね。
それにしても、#初代ゴルフ も乗りましたけれど、初代ゴルフと #初代シロッコ は伝説だと思います。 もちろん #ビートル と #カルマンギア もそうですけれど、 フォルクスワーゲンは #ホンダ と同じ様な ワクワク があるし 2代目 #プレリュード にはシロッコに通じる 欲張らないカッコ良さがありましったね。 ハイテクながらあえて 猫も嫡子もツインカムなのに、当初は SOHC
一方で、私自身 後に 2代目ゴルフも乗ることになりました。
この2代目ゴルフの後期型、カラードバンパーのGLE こちら新車のディーラー車でしたが、シロッコが心地よいアンダーステアならば、こちらは・・・・ まるで、着ぐるみのクマ でした。
これは、味だと言えば そうなの?
だとしたら、僕個人は違う味にして!
となり、ヤナセさんのお力沿いで、 #アウディ80 に買い替えました。
ちなみに B3 2.0e の最終モデル
このクルマは大好きでしたねぇ
また書きます
書籍も少ないですね画像は2代目ですね・・・
ここにシロッコが出ているのはわかりません