ネット社会の癌(ガン)告知
1か月前に、#内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection) #ESD をにより、#大腸 上行結腸に出来た、大きさにして12mm程度の #腫瘍性ポリープ を切除した。この詳細は、3回にわたり、このnoteで書かせていただいているので、そちらに明るいのだけれど、このほど、術後約1か月を経て病理検査の結果が出たので、そのことを追記したい。
2月の下血からはじまり、今月の病理検査の結果が出るまで、約8か月、長いようで短い時間だった気がする。結論から先に書くと、今回切除した検体からは、この表現は適切かどうかは別にして、#きちんと癌 だった!そして、不思議な事、これはかなり前の内視鏡の時点で解っていたのだけれど、受診するきっかけになった下血は、この腫瘍からのものではなく、こちらは当初の診断どうり、虚血性大腸炎からのものだったのではないかと、推察されるらしい。この軽微な出血がなければ、今回、受診することも、大腸カメラが行われることも無かったわけで、皮肉な下血だったと言える。また、今回、複数回の下血を経験した私が言えるのは、最初に大慌てした下血というのは、便に血が混じる程度の下血であり、実際にその後経験した下血とは異次元というほど軽度なもので、本格的な下血とは、その量も、血液事態の状況も思い出したくないくらい、凄まじいものだった。もし、家であの下血に見舞われた場合、とてもじゃないが、一大事に他ならない。
そろそろこのnote記事の本題
最初は、「今日、ここで取ることも出来るのですが、今のところ癌ではないので」という大腸カメラ中の医師のコメントに始まり、外来で「このポリープは将来的に癌化する可能性があるので取りましょう」となり、「急ぐ必要は無いけれど放置できないものですからね、取ります、日帰りで取れるものではないので入院になります」と少しだけハードルがあがり。その次は、具体的なポリープの画像を見ながら、「このあたりは問題はなさそうですが・・・ このあたりは事によると少し癌化しているかも・・・」 という冷静かつ微妙なご発言 僕動揺 。そして、「いずれにしても、取ってから1か月くらいかかりますが良く調べて、癌かどうかもわかりますからね」
となり、入院直前の外来では、いつものベテランドクターではない、若い医師から「今回 ・・さんのは、早期の大腸癌ですから・・」から始まり、具体的な手術の合併症等の説明が。 ええーーーー!??? 俺は癌じゃん
と、半ば癌を覚悟した訳です。
そして、入院時の書類の病名欄には微妙な「早期大腸癌 疑い」
ま、、そういうことですね ハイ なのに、なぜか?
入院して、手術 どうやら、この病棟フロア、過去に入院した同じ病院のフロアとは少し様子が違う。この超有名な大学病院は、私にとっては、近所のかかり付け。 過去に、#心筋梗塞 で入院した時の #ICU から #循環器 の病棟 #サイトメガロウイルス感染 により #フィッシャーギランバレー症候群 疑い の際の病棟 そんほどれとも空気感が違うわけです。 重症病床という空気感ではないけれど、飛び交う会話がね
今や、昔と違うネット社会です。
会話の中の単語をググれば、すぐに答えが出る時代ですからね。
使っている薬、処置の名前、特殊な検査、それらが何かネットには詳細が書かれているわけです。
だから、変に隠してもしかたない、なのに、なぜ? 普通に言ってくれっればいいのに。
ここバッチリ ・・ 病棟ですよね!
家族への質問書にもきちんと、本人の意思を優先、重要な話は本人に というように書いてあるのにです。
極めつけはこれでした。
栄養士さんによる、退院までと、退院後の飲食についての指導という書面
そのタイトルに書かれていたのは ”大腸癌を再発防止のために”
これは、さすがに気になって看護師さんに直撃!!
「あの、この書面、癌かどうかわからないで入院している人には、少し刺激的ではないでしょうか??」
この質問に対して看護師さんが言い切った。
「・・さんは、今回 ポリープなんですよ。癌じゃ無いんですよ、でも、ここに入られる患者さんは皆、自分の病気を知って入って来るので、この表記でも問題はないんですよ。」だそうです。
むしろ、・・さんは ポリープで癌じゃ無いんですよ! と強く言われた事に、素人患者は、根拠のない安堵を感じたのは確かだった。
看護師さんの発言として、患者を一瞬でも安堵させる この発言は、不思議と癒された
けれど、えええええ、それって どうなの
と、最終的に癌だった私は少し思う
総ては病理検査の結果待ち それが学術的にも正解なのだから、確定診断が出るまでは、僕は癌じゃ無い これが真実
私は、そう考えた!!
=究極の医学=
最新の内視鏡の診断は、高度に進化していて #NBI拡大観察 を用いれば、病変の血管の状態から、そこを流れる赤血球の状態までも見ることが出来、#ピットパターン診断 も可能になり、正常組織とは明らかに異なる状態であることも、判読することが可能になり、生検とほぼ同等の診断結果を得ることが出来る。という、動画も動画サイトから我々素人も見ることが出来てしまう。それも、最先端の著名ドクターの説明で見ることが出来るのだから。
つまり、なにおか言わんや
病理診断を経なくても、私の腫瘍の状況をドクターたちは、的確に判断出来ていたことになる。
ネット社会は、僕らに知らなくてよいを見せてくれる
よれゆえ
もう隠さないで、それが、今の医療に望む最大の事柄だと
今回、僕は強く思った
=告知(そのとき)=
そして、術後1か月の病理検査の結果を聞く外来
予約の時間どうりに診察室に呼ばれた
「その後、いかがですか、痛みや 出血はありませんか」
そうドクターは最初に言った
僕は、問題なく生活していることを伝えた
さあ、結果はどうだったのか いよいよ その時だ
「良かったです、その後、出血もなくてね・・・ 取ったところの検査の結果は癌でしたが、きちんと取ったので、あとは様子をみて、また大腸カメラをしましょ。時期は来年の予定で、次回の外来でカメラの予約をしましょう。
この間、数分
これって、僕が癌患者だったのは、癌だと告げられていないあの機関の僕自身であり、今は、取り去った癌が、正真正銘癌であり、それは、もう既に僕の身体には無いから、現在の僕は癌患者ではないのだろうか?
僕の周りには、今の僕の様な人が少なからず居た
■自分が癌かと心配を抱え
■告知されて、少しすると、皆 おなじように、何かを吹っ切り 明るくふるまい、なったものはしかたない、手術で取ろう 抗がん剤頑張ろう。などと前向きになり。
■明るく、生きて、勇敢に手術を受けたり、抗がん剤をしたり、苦痛に耐えながら、回復を目指して 時に取りきれた の言葉に安堵し 良くなっているの言葉に希望を見つけて 何となく、大丈夫なんじゃないかな と、本人も家族も思ったころ
■再発 や 転移
■そして、確実に弱っていった、家族を僕は見て来た
みんな、どこかで 吹っ切れた笑顔で
彼らは、全然 吹っ切れてなんか居なかったさ
今のん僕は、そう思うんだ
父は、僕より25歳 年上だった
父は、60歳で癌のために逝った
僕は、まもなくその年に近づき
そして、癌になった