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月にはウサギ…だけじゃない?~チャイルドのお手紙に見るお月さまエピソード集~

皆さん、こんにちは!マーケティング・コミュニケーション部の篠原です。今日9月17日は中秋の名月。今回は、プラン・インターナショナルが活動する国々の子どもたちから届いたお月さまエピソードをご紹介します。

「お月見」を紹介したお手紙にチャイルドたちから続々と反響が!

プラン・スポンサーシップでは、チャイルドとスポンサーがお手紙のやりとりを通して交流を深めることができます。チャイルドへの手紙は手紙送信フォームから簡単にお送りいただけ、デザインはチャイルドたちに楽しんでもらえるよう毎月更新しています。

先日、手紙担当の職員から、「『お月見』の便箋と定型文を使ったスポンサーの手紙への返信のなかで、チャイルドたちが自国の月にまつわるエピソードを書いてきてくれているので、何かに活用できないか」という相談を受けた私。チャイルドたちから届いたお手紙を見せてもらうと、そこには月にまつわるさまざまな言い伝えやお祈り、月夜の過ごし方などなど、初めて目にする貴重な情報がたくさん。日本では昔から、「月にはウサギがいて餅つきをしている」と考えられていますよね。ところ変われば、人々が月の模様をどのように見立て、思いを馳せているのか、こんなにも違うんだと驚きました。

簡単にお手紙を送れる!手紙送信フォーム
プラン・スポンサーシップは、チャイルドとスポンサーがお手紙のやりとりを通して交流を深めることができるご支援の仕組み。チャイルドへの手紙は手紙送信フォームからお送りいただけます。お手紙を彩るさまざまなデザインの便箋や、便箋にあわせた定型文を選択することで簡単にお手紙が完成します。

月にいるのはウサギ?それとも…

世界各地のチャイルドたちは、月に何を見、どんな願いを寄せているのでしょうか。ここからは、チャイルドからスポンサーに届いたお返事の一部を紹介していきます。

ネパール
月のことを書いてくださったので、私も月のことを書きます。18時以降に美しい月が現れ、たくさんの星に囲まれます。家族と一緒に、満月を眺めて楽しみます。月食のときは、とうもろこしやキビ、大豆、豆、大麦をささげます。このとき、月の半分が黒い影で隠されます。人々はこういった植物を月に捧げることで、黒い影がなくなると信じています。
月の模様がウサギに似ているとおっしゃいましたね。ここでは、月の模様はガジュマルの木に見えると人々は言います

ミャンマー

月にお供え物をする伝統はありませんが、月に関する子ども向けの詩があり、月のおじいさんとウサギが出てきます
「ウサギが金色の三日月に寄りかかっている。おじいさんが穀物をひいている。
月の反射をよく見てごらん。最初に目に映るものだけがすべてじゃない。
月の守り人が作ったもの。泣く子をなぐさめるために」

エクアドル
美しい月にまつわる話と習慣について教えていただき、ありがとうございます。エクアドルにも月にまつわる話があります。それは、「月が馬に乗った男を飲み込んだ」というものです。月が出ているときは、いつもその男を見ることができますよ。

ペルー
僕の町には、月について同じようなお話はありません。作物を植える時期を知るために月を見るだけです。インカ文明では月は神のごとく崇められていました。
こちらでは、満月のときに植物をカットすると、植物は小さくなり、たくさんの実をつけると信じられています。

モザンビーク
私たちにとって月はずっと大切な存在でした。住んでいるところには電気がなく、夜には月が照らしてくれるからです。月のない夜には、チャイルドと家族は暖炉の前に集まり、おしゃべりをしたりお年寄りたちの物語を聞いたりします。
チャイルドは月のウサギ王子の物語が大好きです。2羽のウサギがいる月を見るのが好きです。(コミュニティ・ボランティア代筆)

ジンバブエ
お月見の季節が、あなたを幸せな気分にしてくれることを知って、僕も嬉しくなりました。僕たちもこちらで、秋冬の間は月見を楽しんでいます。ここではよく、月には薪を運ぶ女性の姿が見えると言われています。とても美しい眺めです。

ケニア
日本ではウサギの物語が伝えられているのですね。私の母は、コミュニティで罰をうけ、月に逃げた女性の話を教えてくれました。
日食や月食のとき以外、月をあまり気にかけていませんでした。日食や月食のときは数分間暗くなり、そのあと正常になりますよね。日食のときは月を見てはいけないと言われたことがあります。

遠く離れていても私たちは同じ月を見ている

いかがでしたか?驚いたのは、アジアだけでなく、アフリカのモザンビークにも、月のウサギがいたこと!「月のウサギ王子」のお話が気になってたまりません。

月を見上げる子どもたち(ルワンダ)

スポンサーからのお月見レターは、チャイルドたちが、「自分たちにとって月とは?」と思いを巡らせることで、地域の暮らしや文化についてあらためて考える機会にもなっているのではないでしょうか。チャイルドたちが伝えてくれる言葉は、私たちが同じ世界で繋がり合いながら生きていることを気づかせてくれます。

今年の中秋の名月には、世界の子どもたちの幸せを願って、夜空を見上げてみませんか?


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