変身したスカラベ？

｟そ、そんな事ってある？！｠

土曜日、主人のところへ面会に行った。
その日の晩、ホイホイに何匹も捕まっていGの夢を見たことを、翌朝の日曜に思い出した。

『入ってんの？』
「いっぱいいるよ？」

それを覗くと確かに数匹のGがかかっていた。

夢の中で少し、”ウッ”と思うも、ひどくイヤな気分になる事もなく。でも思い出した朝には、「何であんな夢、見たんだろう…」と当然思った。何も”結べるもの”が思いつかなかったから。

日曜の夜、いつもの様にワン達のご飯が終わり、食後のガムなどを与えるタイミング。糖尿病のニコルは食後に必ずオシッコをする・・・いや、おやつ前の、食事とおやつの谷間にしているという感じか。この時は連ちゃんでウンチモードに入った…とその時。

何かが動くことへの反応が非常に鋭いピースが、水飲み場近くで一瞬、ヘンな動きをしたのが視界に収まる。「何？？」、ほぼ絶対に何かに反応していることは間違いなく、その近辺を少し見渡す。見つけられなかった。

ウンチを処理し、台所へと向きを変えると、既に台所近くでライトがポツンと立っていた。少し尻尾が下がっている…（やっぱり、おかしい）。

おやつを終えて、さっきの場所を再び見る。今度は逆の位置から見ることになる・・、いた。やっぱりいた。

長座布団の縁に、隠れるようにGのカラダが半分見えた。

｟これか、さっきの…｠

さぁ、どうしようか一瞬考える。昔はアロマ後にビニルで捕まえていたけども、手の中で感じるゴソゴソを想像すると、全く出来なくなってしまった。どうしようかなぁ…、あっ！ホイホイだ。

いくらか動きが悪くも感じられるようなスピードで狭い範囲を逃げ回る。相変わらずジャマな応援団ピースがそばでウロチョロしたり、顔を近づけたりして迷惑（笑）

ちょっと隅っこに行った所で追い込みホイホイを置いてみた。形上、壁に密着せず、いくらでも脇から逃げられるのに、すき間にハマるように静かにして動かない。しばらく応援団とそれを見ていた。

すぐに中へ入ることはなく、ずっと脇（足ふき？）の所で家の中を伺っているみたい、おいしいニオイは確かにするんだろう。誘惑には勝てまい、大して時間はかからずにそろりそろりと確実に入り粘着に足を捕まれた。…、ホイホイを台所に戻しておいた。

ふーー、一安心してあたりを見ると、ライトが今度は玄関にポツンと避難していた。私の持つ緊張を感じるのか、そういう動きが本当に苦手なのか分からないけど、しっかりその場から逃げていた。いつもの場面で声掛けしていなかったからすぐに誘導する―――、

『ライト、おいで。ワンツーしよ』

すぐにケージへ入ってオシッコをしていた。近寄れなかったんだろう。

そして後になってから、「あー、Gホイホイの夢を見たんだわ（笑）こういうのって、本当におもしろいな…」としみじみ思っていた。

夕寝起きで、再び腰の痛みが出ていた為、動きをゆっくりと負担のないようにしていた事も後で思い出した。ホルモン変動ーー自律神経の乱れ、”更年期”の症状として腰痛の症状がある事を初めて知って驚いていたのと、そういう事であれば…と、他に闇雲に気を向けずに、対応を考えようと少し安心もしていた所だったその腰痛。Gとの戦いの時には機敏に動いてたんじゃね？と後から思ったのはきっと気のせいではない。

・・・　・・・　

『最新兵器入手を、マジで考えようか…（笑）』

なんて事を数か月前。夏に入りたての頃、短期間にあまりアシダカが家の中に現れるものだから、そんな発信をどこかでした。

Gは見ていなかったものの、アシダカの習性から”そちら”を考えたら良いのかな？と、兵器最安値？のホイホイ系に決定し設置していた。どこにもかかっている様子はなかったけども。

非常に暑い夏に入り、アシダカを見ることもなくなり、エアコン使用で進入口が閉ざされたことも、家の中で見なくなった要因。真夏の時より、夏の入り口または、最近の方が、外で潰れているのを再び目にする様になっている。

ひどい暑さの最中はどこに居たんだろう？少し涼しくなると、夏の手前の時期のようにまた動き出している。

雨戸・サッシの色が黒いからよく分かるのだけど、アシダカがここに居たとという事を示す白い液汚れが大小、いくつもあちこちにあるから形跡はわかる。そういう所に隠れいて、スキ（間）があれば入ってくる事も知って、窓の開け方にも注意するようになった。

という訳で。

今の掃除機は相変わらず超吸引ではなく（いや、ひどく悪いものではない）、もっとパワーが欲しいと、掃除中にたまに思いながら使っている。大きなクモは、皆が助かるために、大空で活躍してくれ。

私が見たのはきっと間違いなく。色を変えて登場した”黄金のスカラベ”だったに違いない、間違いないべ。