その力がある

「知っているのに知らない事とする・・・」

『それって”知ってるのに知らないフリする”って事でしょ?』

自然と口から出ていた言葉に、主人が質問してきた。

「それは、顕在側だけの話でしょ?そうじゃなくてこれは、潜在側を併せた状態の事ね(*^^*) ”知ってるのに知らないフリ”は、全て自分が把握してるでしょ?潜在側は通常こちらからは『把握できない』『分からない』んだから。」

冒頭の表現を使ったから、主人の解釈で”合っている”のだけど、私がその言葉を発した時の”アタマの中”の画像は違かった、んだよね。

確かこの時のニュアンスは、正にこれを説明しようとしているような「この状態」。

意識に上がったのだから、把握しているはずなんだけども、既に”忘れた”とか、ハッキリと説明できるほど”分からない”というような記憶の仕方。

こういう記憶のされ方があるなんて私は知らなかったから。だから昔うつ病や燃え尽きになった時の、”この状態”が「普通でない!」と怖かったし、将来が不安になったよね…。

いつも使われる所が休むと、他が機能していた事に気づいたりね。

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何で、「してもらった事を忘れてしまうのか」

主人との会話の中から私が感じた事を書いてみる。

子どもの頃、「してもらうのは当然」なんだよね。親(養育者)なくして生きていけないから。

だから、”してもらった”なんて記憶は持ってない。そんなの当たり前だったはずだから。

そして成長するにつれ、大人になっていくという事はきっと、その「求めていた」事を、自分の力(エネルギー)で満たしていく、という事が必要になっていて。

それを、何らかの理由で”求めたまま”の状態で大人になったのが、外に求め続ける私達なんだろうと思う。「外から満たしてもらうもの」という、欲求のまま、今へつなげて生きている。

だから、「自分にはもう、その力がある」、「自分で自分を満たす力がある」という事に気づくだけでいい、のだけど実際の所、その段階へスムースに移行できない”原因”というものがあって、それを邪魔してしまうよね。


その欠乏は本当に今も満たされていないものなのか、物理的にはそうでない事も多く、受けた刺激によって萎み、凹んだままの心を見つけては、癒していく…。そこを経ないと成長段階へ進んでいかない。


凹み(負った傷)が深ければ、少し時間も必要になるしまた、癒しだけでなく、成長した大人の在り方(考え)で「捉え直す」という事も必要だし、これをすればOKというような単純なものじゃない。実際に、色んな所の”創り直し”がどうしても必要になってくる。

「気づくだけでいい」

本当に、実際にはそれがすんなりできるなら、それだけで済むのだけど、この簡単な言葉のウラには、「自分を信じる」というとても難しい事が隠れているから、言うは易し、となってしまう。

そもそも、自分が思う「自分」というものが、「本当の自分」かどうかも判らなくて、”自分と思う自分”は、沢山を纏ってしまった「人」かもしれない。

結局。

心を考える、思考を見直す、肉体を保つ・・・、どれも独立した働きでなく、みなが繋がっているから、いずれは及ぶ話。

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書いていて思い出したのは、何で私は嫌いな人※でも「観る」事が出来たかというと、きっとそれは母のお蔭。

逃げるように、父との離婚後も隠れるようにしていた母の言葉の中で、

「でも、お金は入れてくれてたからね…」

というのを私は記憶している。

互いにあれだけ相手を悪く言った2人。それでも母は、「父のしていた事」を、きちんと認めていた。

両親の離婚に関して私はどちらの考え(主張)にも偏った事がない、という在り方を元々持っていたけども、「素直にそのまま良いものは良い」というのは、母から教わったのかもしれない。


※若い頃は、好き嫌いが激しかったからそう書きました。例えイヤだなと思う人があったとしても、行動としてステキだな、と捉える事は今でも同じ。ソレはソレ、コレはコレです(*^^*)

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☆うみのみか☆
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