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パターンが壊れるーー

日曜の朝、先に下へ降りていた主人がテレビを付けていた。

何となく、「見る」でもなくつけた程度のそれと分かる、いつもの雰囲気だった。

『・・・、”これ系”ってすごいね、まだやってるんだ(笑)』

何とは分からないけど、雰囲気がそのまま。”昔の日曜の朝の番組”という感じのものだった。

「これ系って(^-^; ”仮面ライダー”でしょうよ(笑)」
『仮面ライダーなの?仮面ライダーかどうか私は分かんないもん。出てないじゃん(笑)』

「この時間のこれはそれだよ…」
『ずっとやってんの??すごいね…』

はっきりした言葉はいつもの通り忘れたけども、その様な会話をした。

「同じ時代に生きてるんだから、分かるでしょう~(笑)」

主人がふざけて言っていた事はもちろん解っているのだけど、私の返事はこうだった。

『そりゃそうだけど、あなたのタイムラインなんて私が知るわけないでしょうよ(笑)』

その会話をした時、私の中に私と主人が見ているモノは、まったく違うと見えたので、そう答えた。そしてそこから少しだけ頭の中に入っていた。

⦅そうだな…、本当に主人のタイムラインは私のそれと全然違うんだよな。主人が見てきたもの、当たり前の習慣にしてきたそのラインに映っているものが、私のそれとは全然違うんだから…知るわけがない⦆


『私、そもそも女だし、ライダーとかレンジャーとかよく分かってないもん。私にはみんな同じように見えるから“それ系”だよ(笑)』

分からないし、そこまで関心がないから「具体的」になっていない。仮面ライダーなのか、戦隊レンジャーなのか、私にとってはどうでも良いのだから(笑)

他者のタイムライン。

そう考えた事など一度もなかったんだけど、この言葉が私の中でものすごく鮮明に意識された時だった。


今年は。
きっとそれしかないと私の中の理由は、それになっているのだけども。

時間軸がちとズレた、と感じた。やはり、主人のケガのことから数か月にわたり、いつもの過ごし方とは全然違う行いをしていた事によるものだろうと私は思っている。

主人は職場に戻り、今まで通りという様には中身においては言えないけども、形はそこへ戻っていて、私の今までのスタイルは行えるようにはなっているのだけども。

水曜日は、リハビリ通院のために主人は仕事は休んでいる。そういう事もあり、木曜の朝目覚めてボンヤリ思うのは”月曜日”。「…、いや違う違う(笑)今日は木曜日」。そうやって自分に時間を意識させている。

主人の休み=日曜日という図式が頭の中にあるため、水曜の後は”月曜”と認識してしまう。だからその時間をアナログの私が「違う、木曜日」と伝えて意識させる。そんな事もあり、完全には今までのパターンにはなっていない。

なっていない。

今までのパターンである必要があるわけでなく、こういうズレた事によって、自分の今までの習慣となっていた事と、今現在の中でのことと(新規)、そして入り混じるその感じとをみて、「戻さなければならない訳でもなく、何かこうやって変わって行くならそれでいい」、最後はそうやって気を抜くようにしている(意識的なものじゃない)。


そんなこんなで、はっきりとした”12月感”が私の中にやって来なくて、復帰したばかりの主人を、帰宅した時の様子から”大丈夫そうだな…”と日々確認するなど、まだ意識がそちらに多くある。一応の季節行事としてクリスマスケーキなどは早めに予約したりした…、昨年は注文が遅くなったために、欲しいものが手に入れられなかったので(笑)

それが「記憶上のクリスマスをやっている」と私の中に感じたものだった。今年はその雰囲気の中に入ることも殆どなく、記録されている情報としてクリスマスを再生した。


『どう?この12月、この感じ。いつもと同じ?』
「ん~、高速はやっぱり混んでるけど、いつもより少ないよね…」

私の記憶では、年末の動き出しは意外にも11月で、なぜか道路は込み始めて「それらしさ」が出てくる、という感想を持っていて、先日食洗機を買いに外出した時に主人はどう思うかを訊いてみた。”いつも”を知っている人は、その比較が確実にできる。

素人の私から見ても、比較的空いている方だという感想だったので、そうだよね…と思った。動きは何となく違う、確かに(日曜の様子でも)。

「11月にもう出てる!?」ホームセンターの店先に、正月飾りが出ていた記憶が残っていて、今年はまだ出てないんだね…と言ったのは12月頭だったと思う。”今年は遅い”そう感じた。

思えば、24問題のことで、昨年の冬から主人の出勤時間も変わってもう一年になる。長い時間をかけて体制を少し変えている。ここがそうかどうかは分からないけども、何もしていないところはまずないと思う。

記憶から「今まで」を引っ張り出して比較するけども、理由は分からないけれど、今年は現に”今こうしてある”状態で動いている。

習慣になっているものを壊すのは、ただの記憶だけでも難しいけど、身に付いてしまっている行いを変えるのは、さらに重いこと。そうは言いながらも、そうある環境に少しずつ私たちの動きは変えられていく。


「これさぁ、内容が変わっちゃってさ。面白かったから一時期見てたんだけど。その時はもう子供向けの内容になんかなってなかった。それがもう変わっちゃったから見てない…」

それこそそりゃそうだ。

子供向けの番組だったものが、ある時期は、俳優ありきのような人たちが起用されていて「大人も(が)見るもの」に変わってしまった。大人も意識された”ヒーローもの”になっていたと思われる。

もうそれでも大分昔のこと。

いつからそれがまた「変わった」のかは知らないけども、”子供たち”が見る番組だから。内容がその様に戻っているというとうな話だと、主人の話を聞いていて解釈していた。

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☆うみのみか☆
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