経験から”自分”になる
やっとこの話題を書ける(笑) この”流れ”の為にここまで記事になる事はなかった(*^^*) 「その時の流れ」は全て必然。
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これは20年近く前の、私が営業職をしていた時のエピソード。そこから自然と身に付いています。いや、逆かもしれない。ソコを開花させるために、この事象を経験させてもらったかもしれない。(現在の営業スタイルは知りません)
お客様の獲得の為、いかに多くの人と接触していくか。そんな地道なコツコツ種まきが基本だった。
自分でスケジュールを決めて、企業へ顔を出してアプローチしていく。日々、そんな事のくり返しで”見込み客”を増やしていく。
”見込み”ばかり増やしても「結果」に繋がらない訳で、軽い接触から「クロージング」という、相手の意思、「答え」を聞かなければいけない。いつまでもその状態を続けることに意味はないから。
ここ。
ここで、「答え」をハッキリ言ってくれない人達が一定数いる。これは単に自分の都合がまだ定まらず「決められない状況」というのもあるので、それはその状況が「答え」として、見込みのまま抱えた。
それ以外の中には、①悪いから断れない、②断ると切れてしまうから、というケースもある。
『考え方の前提』
悪いから…。先方がその様に思うケースは一見「優しく」見えるのだけども、こちらも遊んでいる訳じゃなくて、「お返事」を頂かなくてはいけないんですね。
やってればどういうスタンスかも見えるので、「ハッキリと断っていいんですよ、こちらも困りますのでね(*^^*)」とハッキリしてもらえない方が”迷惑よ”、とやんわり伝えます。
ここに前提の差があるんですよね。遊びじゃないからいつまでも引っ張られるのは「困る事」なんですよ、営業サイドは。ハッキリしてくれれば一旦は「見込み」から外す事が出来るんです。
それをさせてくれない、という事は、動きにムダが多くなるんですよね。
これはもしかしたら、日本人にとってはとても「苦手」と思われる動作なのかもしれないけども、そう思う行動が、相手の「ありがとう」になっているとは限らないよ、という事をここでは言いたいのです。
だから、勇気を出して断ってくれた人には心から「ありがとう。また声かけますからね」と言って、”あなたはイヤな事をしたんじゃない、私はそれが有難いよ”、と伝えた記憶があります。
もう一つの②のケースは、これも経験から分かるので、逆に「こちらにそういう意思はありません」と、アプローチも止めてしまいます。「私、別に困らないので」というスタンスに変えてしまいます。
人と関わったからか、元々「人の氣」というものに敏感なのか、どちらが先かは分からないけども、こういう事は本人の言動から読み取る以前に、「感じるもの」なので、それに合わせてこちらの姿勢も変える訳です。
そして、もう一つ。これも営業から学んだ、”非常に悔しかった”ケース。
「お金がない」と言っていたので、出来るだけ選びやすい商品を案内していた。決断するまで、アプローチした。そしてある時、
「あー、他で決めました(*^^*)」
とカワイイ笑顔で言われた時は非常に悔しかったし、それが私の考え方を変えた。
その人は”選びやすい商品”なんかより、「ずっと高い商品」で決めていた。
私がこの人には「安いもの」がいい、と思ったのは私の価値観で、「決めるのはあくまで相手なんだ」、とそこから”安価なもの”という考え方を捨てた。
私のモノサシは誰かのモノサシと違う。ここから自分の価値観に幅が出て、営業にも好影響を与えた。そんな淡い記憶があります。
この話は、ノウハウの話でなくて、「人」の部分を書きたくて書いています。
目の前に起こる事から、自分の価値観を崩し、前提を変えていく。全てをムリヤリ壊す必要はもちろんなくて、でも何か自分にきっかけがあったなら、それを活かして”自分”を広げてみるのも良いんじゃないかな、と思います。
自分の前提なんて、何かが起こらないと当たり前すぎて気づかないから。人のソレを見て、「あー、違うんだ」ってやっと気づくんだから。
これが良くてあれは悪いじゃないの。
持っている考え方が違うだけだから。だから他人の事を決めつける事なんか出来ないよね、絶対(*^^*)