わざわざ増やさない
『ーーー、聞かれてない事はほっといて大丈夫だから(笑)でないと煩雑になっちゃうから』
主人は、場所を変えれば電話で話せるけども、急ぎでない限り“電話して”と言わない。急ぎなんて一度しかなかった。基本はlineやり取り…投げておけば大体早めに既読がつく。
昨日は朝から依頼しなければならない事などの連絡を投げていた。そこからlineのやり取りは内容を変えて何度も続く。
主人には外の“全体”の動きが見えてないから、病院内のことを情報として、こちらに何か参考になるだろうと気を利かせて入れてくれるのだと思う…。こちらは一応流れは押さえているので、それを「待つ」スタンスを持ち、その間にやる事を進めて行きたい…のだけど。
そしてこちらからは主人に、その段階で必要のないことは言わないので、向こうから「転院日時を聞いてみたら先生が〇〇って言ってたよ。そっちの病院に確認してみて?」と入れてきた。
現在入院中の病院をA、転院先をBとして書いていくと、私はBのソーシャルワーカーに「Aのソーシャルワーカーから連絡が入る」と言われていて、それを元に動いていくわけで、主人がドクターから“聞いた”としてもそれは無視をする、主人にAの担当から連絡が入ることになってるから、と伝えた。
さらにまた入院中の他の人達が「お薬手帳」があるかを聞かれてると言い、必要なのかな?と連絡してくる(笑)
そして冒頭の言葉で少し止まっててもらった。
それまでにAB両病院での質問で薬のアレルギーなど周辺のことに応えているので、必要になれば言ってくるから、それまでわざわざそこに入っていかないで、という返答をした。私は面談時に使った手帳内容と、数日の動きの予定とその内容を付箋に分けてペタペタとカウンターに貼り、空きメモ用紙でその他の書き出し…と言う状態の最中だった。
その矢先に、Aのソーシャルワーカーから連絡が入り、当日にする事と移動時の案内などをされて今度は確実に動き出す…主人の勤務先への連絡。必要書類を用意してもらうため。
そちらは社労士に連絡の上で自宅へ速達で送ってもらうことで決着。Aに必要な書類を同封するから面会があればお願いしたいと、頼まれ事ももらう(笑)
・・・
「火曜日から金曜日がこちらでの受け入れになります…明日の火曜はありませんが…」
Bのソーシャルワーカーにそう言われていた事、そして回復期リハビリ病院へ早期転院に回復のメリットがある事を言われていたため、“今週”という事は予測ができた。そしてその前に必要な物の購入ともう一度Aへ面会に行き、引き取るものは引き取ってしまい、当日がスムーズに行くようなイメージを作っていた。
大方のスケジュールを決めて主人へline。「こちらの予定はこうなっている」という事を投げ、転院日当日の動きを連絡しておいた。前日に行く面会時ではきっと時間が足りない…、この間みたいにいつまでもOKの確約はないから(笑)
そんなんでバタバタと午前が終わる…少ししてから漸く書類関係をじっくりと読み、同時に主人に確認することを連絡…、Bでは持ち込めない物や、逆に必要な物でのやり取り…その不足を水曜に揃えるためだった。
書類の記入や注意事項など、ひと通り終えてから、当日までの動きをもう一度頭に確認して大体終わった。
電話で直接できるやり取りは、やっぱり速くて楽。色んなものがそれぞれのラインで走ってる時、通信のやり取りの間にその周辺は変わってしまったりという事があり、遅いと感じる。
別々のラインでの動きでも、同じスピードで動いているものは合わせた時の進捗がきちんと合うので、話が行ったり来たりせずに済む。本線に無関係の話が入りこまない事もとても重要で(笑)、主人がくれた“お薬手帳”話は、ここでは関係しないと思い、止まってもらった。
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言語って、ただ言葉なんだなと思った。
今回の内容のことではなく、過去のこともすべて含めて。体験と結びついて「これの事」と張り合わされて分かる。
10年以上前に勤務したこの病院。機能(病院の位置づけ・役割)が大きく変わったからか、それとも医療機関というのは人材の回転が早いのかそれは分からないけれど、人は殆ど替わっていた。10年も勤める人の方が少ないのか…。
私は事務職ではないし、現場でもなく、物品・医療消耗品の管理が担当で、自席の近くにはソーシャルワーカーがいて、丁寧な口調で電話対応していた事と、そこに使われる言葉を意味を考えることなく耳にしていた。それが今回の面談でこういうもの(流れ、意味、仕組み)だったのかと少し繋がっていく。
昨日は記入書類の中に“自宅の状況調査”があり、あちこち採寸し記入していた。その情報を元に、リハビリのメニューも考えられる。
「皆さんね、“自宅(の動き)は大丈夫”って言うんです(笑)今までの事からそう思うんでしょうか…。ここで出来なかった(やらなかった)事は自宅でも出来ません。今までと違うんです…」
今までの、記憶があるから“できる”と思っている。この身体になってやっていない…もうゼロからなんです。
そのような言葉を言っていたことを、昨日思い出していた。