体験で自分に情報を送る

今週末の金曜。
主人の退院日が決まっているのだけど、その前にまとまった荷物を受け取りに面会に行く。

いよいよ帰って来るんだな…という思いと、このふた月（以上）の間の色々と。本当にギュッとたくさんのものが詰まっている。

まったくの、別々の世界を生きていた私たち夫婦に、また同じ空間での生活が始まっていく。

『パパ、帰ってくるかね…？』
『パパは？あれ、パパ？？』

今までワン達の前で禁句にしていたその言葉を昨日言ってみた…

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首を傾げるコ、一応ゆっくりと階段の方へ目をずらし、鼻をヒクヒクさせるコ。何を間違えたのかおやつがもらえると思って甘えてくるコ…。

パパという”音”は憶えているようだけど、かなり弱い結びつきになっている（笑）もちろん、パパの姿を目にすれば大はしゃぎすることは目に見えているけども。

やはり一番パパを頭に置いていると見えたのは、間違いなくパパっ子のピースだった。

もうすぐあなたの大好きなパパがここに戻ってくるよ(*^^*)

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始めと終わりを先に書いてしまい、ちょっと間が中途半端になりそうなので、書いていて軽く頭に浮かんだことをただツラツラと。

こうして「書いている”内容”」というのは、読めば「理解・解釈」という捉え方になることが殆どなので、”内容”というものにどうしてもフォーカスした状態になる事が多い。

それが、私の場合でしか示すことができないけども、「読む」時に、見えてくるものが、内容というそこに見えるものと、そこに滲み出ている観えるものとがあるという事が分かってくる。

それは他者でなく、この私自身のモノがそこにあるからそれが観やすい状態にある、という事が言える。私の中、「内側」のことも観続けてきているため、それはただの表のエピソードに留まらず、そこに書かれたもの全体に、この奥の”私”と結びついている現われ、関連したものがそこにある、という事が自然と観えてくるものだから。

これはエピソードを解釈するというはっきりとした理解という感じでもなく、またその言葉を使うという事はこういう在り方があるからだ、みたいなものでもなく。とにかくそこに書き出している全体にその出力と同時に現れ出てしまうものが”ある”という程度のもの。

外からだと、言葉が橋渡しになってしまうため、その言葉の解釈が優先になる事が多くなるから、他者を観ることは難しく、その内側を知っている自分が、自分を観る・感じることの方が、きっとある程度まで来ると簡単なのだと思う。

だから他者のことは基本、外からでは分からないというもの。

私たちが何か言葉にできるということは、その前の段階の思うことや考えることなどの、「記憶」を持っているという事になる。それがないものは、いくら目の前にたくさんの情報があっても、自分の中で結びつける事をしない―――、それがどこの何と結ばれるものなのかの情報が、この頭の中にないからつまり「分からない」という結果になるはずだから。

その”分からない”状態にある事が、観察することに繋がっている。分からないものはそれが何か、どういうものなのかの判断をするために必要な行為。分からないものを理解に近づけるための初めの行為が「観る」という事になると思っている。

それは考えなくても自然とこなしているもの。もし、分からない事がないとすれば、かなりの事を知ってしまっているという事になる。それは喜ばしい事でもあるし、頭の中に居る時間が長いという事でもあるかもしれない。

私が人の話より自分が優先と考えることの理由は、先日少し掠っているけども、それは大いに間違いを含むことも分かってのこととして。

成功と同じ、それ以上に失敗のデータは貴重なもので、どんな事でも片方だけではその反対側がどういう事で起きてくるのかが分からないものだから。その行い・結果を自分の内側に送り込んでやる、貴重な材料としてそれは蓄積される。

自分の体験という形で情報を送り込んであげるというのが大切なことで、それはあっている事だけでなく、結果的に間違ったことも同じく材料なんだよね。

両方があるから、自分の中で判断がつきやすくなっていく。さらに進めば自然とその精度も高くなる。それが人の厚みとなっているものなんだろうと思う。

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後で考えたら、その退院日は入籍日でもあって。祝いの日が重なっていた。主人不在のこの間の祝い事をすべてまとめるかのように、迎えに行った足でケーキを買いに行く。

『ーー私は買いに行きたいと思ってる、でもトリミングがその後の日曜に入ってるからその時かな…と勝手に諦めてた』

「オレの状態気にしてる？全然平気だし歩いた方が良いって言われてる」

歩くのもまったく平気な事は分かっているのだけど、退院日はその午後にワン達の散歩も控えているため、退院初日で飛ばし過ぎるのもどうかという所で、私がずらした方が良いだろうと考えていた。

いきなり飛ばしてやらかすことは、色んなことでよくある話なので。やっぱりそこは慎重にみたうえで「ケーキは買いに行く！」という事だけは決めている。