NORIHIKO TERAYAMA "Ephemeral Shapes -儚い形状-"
デザイナー・美術作家 寺山紀彦(studio note)による企画展示「 Ephemeral Shapes -儚い形状- 」を、2021年11月12日(金)〜11月27日(土)の期間、 (PLACE) by methodにて開催いたします。
プロダクトデザインや内装デザイン、展示会場構成など多岐に渡りデザイン制作を行う傍ら、日本国内のみならず、Mjolk(カナダ・トロント)やMicheko Galerie(ドイツ・ミュンヘン)など、海外ギャラリーでの展示を行い、作家としても活動している寺山紀彦。
本展では、近年寺山が関心を寄せ、繰り返し作品に応用してきた「整える行為を見せる」を主題に、糸と紙、二つの素材に焦点を当て制作した作品群を、新作を交えて展示・販売します。
「切る」「折る」「並べる」といった単純な行為を繰り返し、膨大な仕事量によって生み出された作品から、ありふれた素材本来の存在感を超えた有機性と、そこから生まれる物語が立ち現れます。
近年の作品「flower that were arranged」( 2018 ) 、「 plastic flower that were arranged 」( 2019 ) で、それぞれ乾燥させた植物と造花を用いて作品制作を行い、鑑賞者と対象物の関係性を観察してきました。
自然物か人工物の差異で鑑賞者の反応が変わることに着目し、対象物のどの要素が鑑賞者の心を動かすのか思考し、一連の遷移を経た作品「paper structure that were arranged 」がご覧いただけます。
“消え入りそうな細い糸が張られた透明の箱、
その一部に色をつけることで構造体が空中に浮かび上がる。
切って折ることで出来上がる形の集合体。
考えなしにとにかく手を動かして出来上がる形状を一定の間隔で整頓させる。
糸と紙で出来上がる儚い形状をご覧ください。“
展示作品
paper structure that were arranged
整えられた紙。
「人は花の”形”をみて反応しているのではなく、花の存在に対して反応している」と考え、人工的な形状を整列させ存在させることで花の要素を作り出すことを試みた。
A little blue house with a chimney
消えゆる線の作る存在。
約0.1mmのか細いテグスを規則正しく並べ、その一部に色を加えることで新しい空間を作った。
膨大な仕事量から生まれる美しい世界をぜひご高覧下さい。
Ephemeral Shapes -儚い形状-
会期:2021年11月12日(金)〜11月27日(土)
閉廊日:日曜日・祝日
時間:12:00〜19:00
会場:(PLACE) by method
住所:150-0011 東京都渋谷区東1-3-1 カミニート#14
電話番号:03-6427-9296
ECサイト:https://placebymethod.com
参加作家:寺山 紀彦
主催:method inc.
寺山 紀彦 Norihiko Terayama
日本にてデザインを学んだ後、オランダのデザインアカデミー・アイントホーフェンに留学。
在学中にオランダのコンセプチュアルデザインを体感し、スタジオ・リチャード・ハッテンや建築事務所 MVRDV にて研修。帰国後 studio note を立ち上げる。プロダクトデザインや内装デザイン、展示会場構成など多岐に渡りデザイン活動を行なう。また海外ギャラリーでの展示など作家としての活動も行なっている。
http://studio-note.com