昔話に学ぶ⑤
今日は何を深堀りしていこうか。
有名どころがいいかな。
ちょっと色々思い返してみる。
桃太郎から始まり
一匹のいもむし、ねずみの相撲、一寸法師
有名どころの方が分かりやすいかな。
今日ははなさかじいさんにしよう。
はなさかじいさん
知ってる?
はなさかじいさんの歌。
おーおーばん こーばーんが
ざーく ざーく ざっくざく♪
あ!なぜ犬が穴を掘るか知っている?
これは祖先である
オオカミの習性の名残なのです。
オオカミって土を掘って作った巣穴で生活したり
捕まえた獲物を巣穴に隠して保管したり
だったら
今存在する犬たちが巣穴作りをしているのか?
といえば
まったくそうではなくて
掘るという行為が楽しくてやっているらしい
ストレス発散の一環で本能に刻み込まれている
掘るという行動に繋がるんだとさ。
では、あらすじは以下参照…
ある山里に
心優しい老夫婦と、
その隣人に欲張りで乱暴な老夫婦が住んでいた。
優しい夫婦は
傷ついた子犬を見つけて飼うことにし、
わが子のように大切に育てた。
あるとき、
犬は畑の土を掘りながら
「ここ掘れワンワン」と鳴き始めた。
驚いた老人が鍬で畑を掘ったところ、
大判・小判がたくさん出てきて、
老夫婦は喜んで近所にもたいそう振る舞った。
それをねたんだ隣の老夫婦は、
無理やり犬を連れ去り、財宝を探させようした。
しかし、指し示した場所から出てきたのは、
期待はずれのガラクタだったため、
隣の老夫婦は激怒して犬を殺害し、
飼い主夫婦にも悪態をついた。
犬を失って悲しみにくれる夫婦は、
死んだ犬を引き取って庭に墓を作って埋め、
犬の墓を守るため、傍らに木を植えた。
植えられた木は短い年月で大木に成長し、
やがて夢に犬が現れて
その木を伐り倒して臼を作るように助言した。
夫婦が助言どおりに臼を作り、
それで餅をつくと、財宝があふれ出た。
それを知った隣の老夫婦は
再び難癖をつけて臼を借り受けるが、
出てくるのは
汚物や石・ムカデばかりだったため、
激怒して斧で臼を打ち割って、
薪にして燃やしてしまった。
悲しみにくれる優しい老夫婦は
灰をあつめ大事に供養しようとするが、
再び犬が夢に出てきて
桜の枯れ木に灰を撒いてほしいと頼んだ。
その言葉に従ったところ花が満開になり、
たまたま通りがかった大名が感動し、
老爺をほめて褒美を与えた。
羨ましく思った隣の老夫婦は
灰をもちマネをするが、
花が咲くどころか大名の目に灰が入ってしまい、
隣の老夫婦は無礼をとがめられて
家来に取り押さえられました、とさ。
おわり
枯れ木に花を咲かせましょう
有名な口頭ですよね。
はなさかじいさんの伝えたいことは
『正直者は報われる』
『いいことをすれば必ずいいことが返ってくる』
これですかね?
ホントに?
心優しい老夫婦と欲張りで乱暴な老夫婦
やっていることは同じ。
①犬が鳴いたから掘ってみた
②臼でもちをついた
③灰を木に撒いた
まったく一緒。
真似したという表記があるように
している行動はまったく一緒です。
何が違ったのか。
これを考えるために着目すべきは
真似の仕方ではないでしょうか。
欲張りで乱暴なおじいさんが
優しいおじいさんを完璧にコピペできていたか
行動は完全に類似していたかもしれませんが
その行動は優しいおじいさんが
どのような心がけで行われていたのか
どのような背景があっての選択肢だったのか
周囲は何をもって評価していたのか
ここに触れることが出来ていなかった。
これが
欲張りで乱暴な老夫婦の失敗の要因であった
そう思います。
コレが成功失敗に限らず
物事って見えているものだけではないんです。
事象にはそうなるべくしてなった背景がある。
僕の支援させてもらっている人たちも
自分の思いや気持ちを喋れない人もいる
今見えているものだけではないし
話していてもソレが意味するとは限らない。
欲張りで乱暴なおじいさんが
あ!いいな!って思って
優しいおじいさんの
していることを
そっくりそのまま真似たと思っても
背景や思い、周囲の関係などまでが一緒でないと
物事の本質はくみとれていない。
表面的なものに注目するのではなく
なぜそれに至ったのか。
どうしてそのような結果になったのか。
背景や心、取り組み、流れ、歴史
そこに着目して物事を観察できるか。
唯一欲張りで乱暴なおじいさんの
評価できる点としては
とにかく何も考えず行動した所。
後先考えずのその行動力は
僕も見習いたい部分です。
これは福祉の話でしょうか?
これは…支援の話
もっといえばコミュニケーションの話ですかね。
人に関わるって
表面的でいい場合ももちろんあります。
でも
支援するとなると
それだけでいいわけはありません。
人には生きてきた歴史があり思いがあり
周囲の人の思いや考えもあり
社会的な思想や家庭的な風習など
色々な背景が形成するもの
それが人生であり『ヒト』です。
そこを軽視することなく、
それを認めた上で
さらによくしていくためには
何が必要なのか、どうすればいいのか
何を支え、何を達成すべきなのか
しっかりと掴んでいく必要がある。
『支援』って
文字通り支える援助するですが
知らない人が
急に手を握ってきたり
腰に手を回してきたら
え?何?すいません。ってなるでしょう?
関係作りしないと成り立たないのです。
関係が出来てないのに
出来るはずがない。
コミュニケーションは大変だし
苦手な方もたくさんいると思います。
でも、しないと支援できない。
大事なんです。関係作り。
関係作り意識できてますか?
今日はここまで。
じゃんっ…けんっ…ぽんっ!
めがね!
だってさ。
じゃんけんのルールを知らないと
こんな自由なことになる。
石とハサミと紙の概念だけじゃない
3歳児にとって
じゃんけんは
手遊び歌の一つとして
考えているのかもしれない