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昔話に学ぶ《あ》

王様の耳はぁー‼‼‼

ロバのみみぃー‼‼‼‼

なぜか叫びたくなるフレーズ

叫びたくなること

あるある

他人の秘密を知ってしまったが故の

もどかしさ

自分の中に留めてられるかの不安

分かる分かる

あるよね

「王さまの耳はロバの耳」

イソップ童話の一つ

この王様は

ギリシア神話に登場する

フリギア王ミダース 

のことなんだとさ。

そんな話はちょっと置いといて

内容は以下…


あるところに、

一人の王さまがいました。

王さまはいつも

深い帽子をすっぽりとかぶり、

人前で取ることはなかったそう。

なぜかというと、

王さまの耳はロバの耳だったのです。

他の人に見せるわけにはいきませんでした。

その秘密を知っているのは、

王さまの髪を切っている理髪師のみ。

もちろん王さまから口止めをされているので、

理髪師は誰にもしゃべることはなく

自分の胸の内に留めていました。

しかし、

秘密をずっと抱え続けるのは苦しいもの。

話したいけど話せない日々を送るうちに、

理髪師は病気になってしまうのです。

理髪師が医者を訪れると、

「抱えている秘密を打ち明けることで楽になる」

と言われます。

そこで理髪師は、

井戸に向かって

「王さまの耳はロバの耳!」と叫びました。

しかし

その井戸、

なんと国中の井戸と繋がっていたのです。

理髪師の声は井戸を通じてあちこちに届き、

「王さまの耳はロバの耳」という噂が

瞬く間に広まってしまいました。

もう秘密を隠し通すことが

できなくなった王さま。

帽子を脱ぎ、

自分の耳がロバの耳であることを

民衆に明かしました。

その時、

「民の声がよく聞こえるように、

このような耳をしているのだ」

と言ったことから、

民衆は王さまを怖がることはなく、

これまで以上に

信頼するようになったそうな。

おしまい


なんてメルヘンなストーリー

でもさ、

今までの昔話もそうなんだけど

なぜロバの耳になったのか

描かれていないよね。

どうしてロバの耳?

元となったミダス王

いったいどんな耳だったのか

知りたくない?

実はちゃんとエピソードが

残されているんだとさ


ある日、

酒と豊穣の神とされる

ディオニューソスの師

シレノスが

行方不明になってしまいました。

どうやらワインを飲んで

酔っ払ってしまったそうで、

辿り着いたミダース王のもとで

手厚くもてなされていたよう。

そのことを知った

ディオニューソスは

ミダースに対し

お礼として

何でも願いを叶えよう

と言いました。

するとミダースは、

「触れるもの全てが黄金に変わる力が欲しい」

と申し出ます。

願いどおり力を授かったミダース

しかし、

食べ物や酒など

手に触れるもの全てが黄金に変わり

飢えてしまいました。

やがて富や黄金を憎むようになり、

最終的には

ディオニューソスに祈って

力を取り除いてもらった

その後

ミダースは、

富を憎み

田舎で暮らし始めました。

田園の神パーンを

信仰するようになります。

ある日

パーンが

芸術の神であるアポロンと

音楽の腕試しをすることになりました。

圧倒的な演奏をした

アポロンの勝利となりますが

ミダースは

その結果に異議を唱えたのです。

怒ったアポロンは

「このような不埒な耳は、

ロバの耳に変えてしまおう」

と、ミダースの耳を

ロバの耳に変えてしまいました。

それからというもの

ミダースは自分の耳を隠して生活をしますが、

秘密を隠しきれなかった理髪師によって、

噂が国中に広まってしまうのです。

しかし

その理髪師を処刑しなかったミダースを見て、

アポロンは耳を元に戻してやったとのこと。


あらま。神々。

お遊びが過ぎる。

全てを金にする能力

ロバの耳への変更

人知を超えた力

そのきっかけが

ワインの悪酔いや

音楽の力比べとは

神も人間だったということか

なんて些細なきっかけで

触るもの皆金に変え錬金する

耳をロバの耳に変えられる

とは。

怖い怖い。

あ。どうして

ロバなのか。

なんでだろうね。

ロバ

ヨーロッパにおいて

古代ローマ時代から家畜として親しまれてて

馬が軍用や貴人の乗用に用いられたのに対して

一般庶民の乗用ないし搬用,曳用家畜として

用いられていたよう

ロバの乳は出が少なく

肉を食べることもあまり一般的でない

馬に比べて体も小さく、

平民の駄獣として劣等視されてた

酷使されただけでなく

従順でありながら

時に気がすすまないと

てこでも動かないほどの強情さ

ロバはしばしば愚鈍な動物の代表とし

ノロマで言うことを聞かない愚かな動物

と馬鹿にされていたよう。

ロバの耳にするという行為は

調子に乗ったミダースに対し

ブチ切れしたアポロンが

馬鹿の勲章を刻み付ける

最上級の怒りを表した行動

荒ぶる神の奇行

だったのかもしれない


そんなこんなで

「王さまの耳はロバの耳」

どうして

この話を持ち出したかというとね

ヒトって抱え込んじゃうと

責任や感情、その他もろもろ

苦しいのよ

絶対的に心が荒んでしまうもの

そもそも

王様がロバの耳だったことを恥じていた

そのことから派生した問題なんだ

皆で考えて皆で受け入れて

でもそれには耳がロバであることを

打ち明けなければいけない

そのスタートを踏み出さない限り

問題はポロポロと生まれてくる

のではないかなと思うのだよ。

抱え込みはいけない

抱え込められるはずがない

問題の責任って一人で

どうにかなることなんてほとんどない

個人の話だから…

いや、そうなんだけどね。

結局そんな考え方であるからこそ

問題は抱え込みになり

勝手に恥じて

勝手に言われ

勝手に広まり

問題となっていった

そう、抱え込むから

あくまのおよめさんではさ

客観視することも必要だよを伝えた。

ヒトとヒトが

社会や地域で過ごしていくにあたって

円滑に協力していくにあたって

自分だけが、私は悪くない

という考え方ではなく

一旦引いて見て考えても必要。

今回の「王さまの耳はロバの耳」ではさ

抱え込めるほどヒトって有能じゃない

何でもかんでも自分一人で解決出来るほど

自分は出来た人なんて思うのは間違ってるし

他の人を巻き込んじゃうからって遠慮して

結果自分でどうにかしようとしててもさ

解決できなければ、それが派生して

結果巻き込み事故って起きる

だからこそ、

ヒトって協力したり、助け合ったりして

それで社会や地域が成り立っている

遠慮の塊ってあるけどさ。

もちろん遠慮も大事だし

マナーやモラルも必要だけど

他人を頼らずに

何かを成し遂げようとするのって

絶対的に寂しいことだよ

どうせなら

話してみて

関わってもらって

前に進めれば

万々歳じゃないかな。


って話をしたかったのでした。

と抱え込みすぎて疲労で倒れた私が

申しております。

今日も私は元気です。

現場からは以上でした。

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こちらはお散らかすだけ散らかして

怒られた我が家の小さい王様です。

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だいすけ
サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!