昔話に学ぶ②
一匹のいもむし
ご存知だろうか。
一匹のいもむし
グリム童話の一つ
一匹のいもむし
いもむし…
これもまた僕の苦手なもの。
理由はカエルと一緒。
小さくて、ウネウネと動く
命があるのに、絶えやすさや脆さは
安易に触れられない触れてはいけない
と思ってしまう。
キャラクターになれば可愛いけれど。
NHKでニャッキ!とか見てたなぁ…。
ジャム ザ ハウス ネイルって
カタツムリのクレイアニメもあったね…。
おうちを背負ったカタツムリ。
カタツムリも苦手だな。
でも、よく見てた。今もしてるね。
あ。脱線。
ストーリは以下…
一匹のいもむしが、
りんごの木に住んでいました。
ある嵐の晩、
いもむしはりんごの実ごと吹き飛ばされ、
川に落っこちてしまいました。
いもむしは、りんごの実に乗ったまま
どんどん下流へと流されていきました。
そうして大きな海にたどりついてしまったとき、
彼は思いました。
「ぼくはきっと、
この大きな海の上で、魚か鳥に食べられるか、
ひからびて死んでしまうんだろうな。」
そう思うと、とても悲しい気持ちになりました。
「でも今できることをしよう。
今日だけ、
とりあえず今日だけ生きてみよう。」
そう決めると彼は、
自分の乗っかっているりんごの実を
少しずつかじりはじめました。
りんごの舟が転覆しないように
バランスをとりながら、ゆっくりと。
やがて
りんごの実は皮一枚残すだけとなりました。
あとひとかじりでもしたら、
きっと穴があいてりんごの舟は
沈んでしまうでしょう。
いもむしは思いました。
「ぼくはがんばったぞ。
魚たちにいじめられても、
鳥たちにおそわれても、
絶対にあきらめたりしなかった。
ぼくはがんばった…。
だから今からぼくができることは、
きっと命が尽きる
その瞬間まであきらめないことだろう…。」
そうつぶやくと、
いもむしはじっとして動かなくなりました。
数日が過ぎて、
最後の力をふりしぼり、彼は目をあけました。
「僕はもう死ぬなぁ。
最後の最後に僕ができることは、
僕の大好きだったこのりんごを
おなかいっぱい食べることだなぁ。
そして、僕は海の底深く沈んでいくんだな…。」
最後の決意をした彼は、
自分の乗っているりんごをかじりはじめました。
久しぶりにのどを通る食べ物は、
本当に幸せを感じさせてくれました。
そのとたん、大きくぐらぐらとゆれ
バランスをくずしたりんごの舟が、
ついに沈み始めました。
「・・・あれ?」
ふしぎなことが起きました。
いもむしは、その沈んでいくりんごの舟を
高いところからながめていたのです。
ふり向いてみると、背中には
大きくてきれいな羽が
風にのって動いていました。
いもむしは、
一匹の美しいちょうに生まれ変わり、
「奇跡が起きた!」と喜びながら、そのまま
あのりんごの木へ飛んでいきました。
健気。もう健気。
涙なしには語れないね。
逆境に立たされてもなお、負けないと頑張る姿
これはグリムの描く『半沢直樹』
だったのかもしれない。
となれば『りんごの木』はさながら
『東京中央銀行』なのかな。
今は『東京セントラル証券』に
出向しちゃったけど、頑張ってほしいな
あ。また脱線。
最後の最後まであきらめてはいけない。
これが「一匹のいもむし」が
伝えたかったことだと読み解くのは、
まだ少し浅いような気がする。
今回の嵐で
たまたまりんごと共に飛ばされたから
どうにかなったものの
りんごがなければ、食料もなければ、船もない。
いもむしが伝えた一番大切なこと
それは
その日その時、自分ができることを全力でやる。
これではないかな。
「奇跡が起きた!」と喜んでたいもむし
僕からすれば、
奇跡なんかで片付くものではなくて
この結果に結びつくだけの行動を
いもむしは行った。
だから、
結果ハッピーエンドとなった。と思うのです。
問題解決(トラブルシューティング)
でよくあるのが
ゴールや目的が大きすぎて広すぎて
いまいちサッパリ分かってない。
だけど、会議はしないといけない。
はぁ…会議ダルいな…
こんな時の会議ほど無駄なものはない。
大事なのは、
ゴールや目的がいかに意識できるのか
⇒ 自分の中に落としこめるか
そして、
その日その時出来ることを全力で出来るか
考えるだけでは物事は進みません。机上の空論。
その日その時出来ること一つでも行動すること
それが
ちりつも(塵も積もれば山となる)となって
ゴールや目的に近づける。
行動することは大事だよ。
それを
いもむしは教えてくれたのではないだろうか。
人生は選択。
あらかじめ決まっている運命なんか誰にもない。
選択の仕方で人生は変わってくる。
でも行動しないと選択肢は自ずと現れない。
選択肢の幅を増やすには
人から教えられるか与えられるか、
自分で知りにいくか行動するか
それしかない。
でもね、
そもそも機能的に行動出来ない人もいるの。
障がいの種別によっても変わってくるけど、
自ら得ることが出来ない人もたくさんいる。
障がいがなくとも年取れば誰しも
機能的に難しくなる。
そんな方々には、
人から教えられるか与えられるかが
物凄く重要となる。
それはもう福祉。
「しあわせ」や「ゆたかさ」を探求し、
最低限の幸福と社会的援助を提供する
それぞれの自己肯定感を満たし、
存在や居場所を与え
それぞれの目的に向かって支えていく。
『一匹のいもむし』も福祉の話だったんだ。
あ。違う。
自分で切り開いた話だから、自己完結してる。
重要なのはその後。
目標達成後に次の目標設定をどうするか。
蝶となったいもむしは、
他のいもむしたちへどうサポート行うのか。
どうするいもむし。何するいもむし。
苦手だけど、こんだけ紹介したいもむし
いもむし達へも
罪滅ぼしに情報をまとめておこうと思う。
いもむし
チョウやガの幼虫のうち、顕著な毛や棘が体表にないもの。円筒形の体に、疣足(いぼあし)を持っている。漢字で蜀とも書く。
イモムシの多くが植食性で、それぞれの種が、決まった範囲の植物を食べる。それぞれの種が餌とする植物を食草(しょくそう)と言う。親は普通、食草を探して、そこに産卵する。孵化してからは、その上で食べてさえいればよく、そのため移動能力が低い体つきをしていると思われがちだが、実際には、かなりの距離を移動するイモムシは少なくない。数少ない種ではあるが、肉食性も存在している。
国内に存在するチョウの仲間は、約260種!
ガの仲間は
5000種以上が生息しているんだとさ。多。
今日はここまで!
ジャン...ケン...ポンっ!