コロニアルスタイルホテル・ビクトリアを巡るチャウドックとサム山への旅
私が、ベトナム南部、カンボジアとの国境近くの町チャウドックを訪れたのには2つ理由がある。1つは友人に会うため、そしてもう1つは、この地に2か所あるビクトリアホテルを訪れるためである。
チャウドックはチャム族の暮らすカンボジア国境近くの町。ベトナム全土から仏教徒が訪れる寺院やナイトマーケットがある。中華系民族も多い為、街には中国語表記もよく見られる。チャウドックの町の中心から、自転車を走らせること約20分でサム山地区に到着する。
ホテルで頂いた地図。手作り感が満載だ。上がチャウドックの町、下がサム山エリア。
この、チャウドックの町の中心からサム山地区へ行く道は大変良く舗装されており、道路が数車線あって車や大型バスの道路とバイクや自転車用の道路が別だ。一直線で単調なのだが、とにかく南国の厳しい太陽の光を遮るものが何も無い為、暑い。
自転車をこいでいると、バイクがどんどん追い抜いていく。
今回は、このチャウドックにあるビクトリア・チャウドックとサム山(標高約230m)にあるビクトリア・ヌイサム・ロッジを訪れた。
ビクトリア・チャウドック
ハウジャン(後江)に面するリゾートホテルがビクトリア・チャウドック。
ビクトリア・チャウドックの入り口。異国で、このホテルに来たときの安心感。
入り口を入って、すぐ奥にはレストラン、プール、そして雄大な川。
向こう側はチャム族の村。
なぜかシントーになると急激に高くなるが、ビクトリアのドリンクやフードメニューはハズレが無い。
ライムジュース(35000VND)を注文。サッパリしていて落ち着く。
ビクトリア系列ホテルで見かける本棚。ここで、2000年発行の「地球の歩き方」を発見。
ビクトリア・チャウドックは全92部屋。1999年創業。カントーやホイアンと比べるとコンパクトだが、より地元に根差した、雄大な川の流れを身近に感じながらの時間を過ごせる。本棚があるすぐ横が、もう町中に通じるドアがあり、若干町中の音が現実に引き戻すので、そこだけ少し残念だった。
ちなみに、このビクトリア・チャウドックからはカンボジアのプノンペンまでのスピードボートが運航されており、チケットも販売している。5時間の船旅。ラオスのルアンパバーンにいたときに、メコン川を渡りたいと思ったが、この旅路を実行できる日々はそう遠くないかもしれない。
ビクトリア・ヌイサム・ロッジ
さて、こちらは、サム山の中腹にあるビクトリア・ヌイサム・ロッジ。
このビクトリアホテルほど、全体像を撮影することが難しいホテルは無いかもしれない。なぜなら、山に建っている為、位置感覚としては山をのぼり、入り口に入り、レストランから山をおり部屋とプールに移動する。その為、ドローンでも無いと全体像が撮れない。
と、思っていたら、そういえば予約サイトの写真が全体像だった。拝借。こうしてみると、本当に山の斜面に沿って建っている。
ちなみに、最初から行き方を説明すると、こんな感じ。
まずは、山の麓の道路を抜ける。のどかな風景。
この看板を目印に30m進むと、右折し800mとある。この800mは、急な坂道だ。
バイクが何台も通りすぎていく。一人だけ徒歩で登っている人を見かけ、ついていこうと思ったが、彼は歩くのが速すぎた。
途中にあった水。何も問題は無いとは思うが、結局飲まなかった。
神に「あと少しのパワーを私に下さい」と心の中で願う。
800mは結構長かった。しかも時間は正午。暑すぎた。「ビクトリアを制覇するためには、体力も必要なのだ!」と勝手に使命感に燃える。(ちなみに、当たり前だけど宿泊者には無料の送迎サービス有り)
入り口入ってすぐにレストラン、その先には遥か彼方まで続く田園風景!
自然が素敵だ。この風景を何十年後も見れますように。
そんな田園風景の中で飲むドリンク、ヌイサム・ロッジのオリジナルのモックテール(75000VND)が美味しかった。
ホテルの中心にあるレストラン。ここを通ると、客室やプールへ繋がる道がある。
この茶褐色の大地と、原色の緑、青、黄といったカラフルな色合いが、とても洗練されていて、ビクトリアを象徴している。
ヌイサム・ロッジは客室数26部屋で、訪れた土曜日は満室だった。
これで、カントー、ホイアン、チャウドック、ヌイサム・ロッジを巡った。来月は、サパを目指す。