ベトナム南部、カントーというメコンデルタ最大の街に住み始める
【行き方】
ベトナムのホーチミン市10区を抜けて、隣のロンアン省からずっと西へ。道は、都会から一気に椰子の木が生い茂る風景へと変わる。車でしか到底いけないであろう場所のカフェも、どこかデザインがお洒落で、それぞれの柱に結び付けられたハンモックが、この国のシエスタ生活を語っている。
ホーチミンからカントーへ行く手段としてはバスが主流であり、料金は150,000VND(約750円)。このバスは通常のシートではなく、ほぼ180度のリクライニングになっており、目の前には充電専用の差込口とテレビ、もちろんWiFi、そしてペットボトルのサービスがある。そして、バスに乗車する際に靴を脱ぐ。面白いなぁと思う。日本は、家は内と外を区別する文化があり、もちろん下駄箱があって家へ入る際は靴を脱ぐ習慣があるのに、これだけ夜行バスが発達していてもバスに乗るときに靴を脱ぐ習慣は無い。ホーチミンからカントーまでの道は舗装されており、とても快適に過ごせる。
カントーのバスターミナルに到着後も、住所を伝えると乗るシャトルバスの番号を知らされて、指定した場所まで荷物とともに連れて行ってくれる。すごく対応が良い。また、逆にカントーからホーチミンへ行く際も、自宅や指定した市内の場所からバスターミナルまでも送ってくれる。
【観光地エリア】
観光地エリアに行くと、どこのカフェも地元の若い人たちと観光客で良い雰囲気。ホーチミン程、混雑しておらず、時間の流れがゆっくりに感じる。この開放感は、雄大な川の流れがすぐ近くにあるからだろうか。空が広いのと、緑が多いのと、やはり私たちは、川の流れを見ると、どこか生命の営みを感じるのだと思う。とても住みやすい。
観光客はというと、韓国人や欧州人が多いように思う。日本人は見ない。
【カフェ】
新しい街へ行くと、必ず立ち寄るいくつものカフェ。ホーチミンよりも、もしかしたらセンスが良いのではないかと思えるデザインが素敵なカフェが多い。川沿いや湖沿いのカフェがまた素敵。そして、どこでも充電ができて、どこでもネットに繋がりつつも、ライブステージがあったり、お洒落な空間でフォーを食べられたり、たまに「この街は私の理想をすべて凝縮している街ではないか」と思うことがある。そして、その想いは日を追うごとに増している。
地元の人々しか通らないような小道にある路面店や、川沿いのお洒落なカフェ、豪華なリゾートホテルでのプールでのひと時、足場の無いような歩道を渡る瞬間、騒音と臭いを感じながら、ここで生きる人々の価値観、世界観、過去と未来、この場所の全てを感じながら過ごしたい。