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MAROUに見る、フランスとベトナムの融合とお土産開発
MAROUというチョコレートをご存じだろうか。ベトナム発の超高級チョコレートブランドだが、私はハノイに降り立つまでこのチョコレートの存在を知らなかった。もっと言うと、偶然友人と一緒にカフェに行く途中で通りかかった道で、「え、みて!あのお店、めっちゃオシャレじゃない?ベトナムらしくない!」(←失礼)というのがMAROUとの出会いだった。
Maison Marou Hanoi
ハノイでは、とにかくお店の外観と内装の美しさに惹かれて入店し、ここだけに広がる異空間を感じた記憶がある。日本人のお客さんも数名いた。あとは欧米人。特にフランス語やドイツ語圏の欧州の人々が多い印象だ。
お土産のセンスもまた洒落ている。
そしてお店で作られるチョコレート菓子。
その時は、あまり時間が無く、店内を一通り見て冊子だけもらった。ハノイの後に行く予定だったホーチミンにも店舗を構えているらしく、ホーチミンに行った際にまたゆっくり寄ろうと思った。
調べると、ここはベトナムの旅で出会った2人のフランス人によって2011年に創業されたお店。ベトナム産のカカオに目をつけ、ベトナム人もあまり知らない多様なカカオ豆を使いチョコレートを生産してきた。2015年のインターナショナルチョコレート・アワードで銀賞を受賞し、2016年にニューヨークタイムズでも"Makers of the world's most exquisite chocolate bar"と紹介された。
現在、ベトナムの6省の農家と直接取引を行い、カカオ農園とチョコレートの生産工程を見学できるツアーも開催しているのだそう。
この約3か月後、ようやくホーチミン店にも立ち寄れた。
入ってすぐ左手にはコーヒー焙煎器具が!
ノートやバッグも販売されていた。
Maison Marou Saigon
ちなみに、ホーチミン店に行った際に65%Dark Chocolate Fresh Chili Cane Sugar(キャンディード・チリ)を150K(約750円)で購入したのだが、ネットでも同じものが1944円で販売されていた。伊勢丹にも置いてあるそうだ。
キャンディード・チリは、その名の通り、チョコレートの甘さとチリの辛さが融合された新しい味覚。
日本のベトナム旅行雑誌でも度々紹介されているMAROUのチョコレート。もともとあったカカオ豆に目をつけた2人のフランス人によって、これだけ人気の、そして定番のお土産になったことは素晴らしい。価格はそれなりにするが、背景や物語に拘る本物思考の人々にうけているのであろう。こんどはゆっくり、コーヒーならぬチョコの匂いに気持ちを集中させ、時間を過ごしたいものである。
MAROUを検索していたときに、見つけた日系旅行会社のツアーがあった。買い物、MAROUを訪れ、チョコブッフェとフットマッサージで1.890.000VND(約9000円)。原価は交通費併せても3000円ほどだろうか。
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