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オリンピック・パラリンピックのオンライン研修を終えて「スポーツには世界と未来を変える力がある」

延期になった、2021年夏のオリンピック・パラリンピックまであと9か月。Noteを見返していて、ちょうど1年前の10月に、最初の研修を受けていたことを思い出した。もう、あれから1年経ったのか、と感慨深くなる。その間、世の中はすっかり変わってしまったようにも思えるけれど、とにかくkeep moving forwardだなぁと思う。生きている限り。

今回の研修は、海外在住組だけではなく、もともと日本で春頃に開催予定だった研修が延期となったもの。研修の録画は禁止されている為、特に印象に残った箇所を、自分の備忘録として残したいと思う。

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まず、そもそも私はこの東京2020大会に参加するために、日本に一時帰国予定だった。生きている間に、もう日本で開催されないであろうオリンピックには、何としてでも参加したかった。特に、大好きな選手がいるわけではないし、何としてでも見たい競技があるわけでもないけれど、東京2020大会主催者が何度も言うように「スポーツには世界と未来を変える力がある」と信じているし、自分自身も「薬漬け」だった幼少時から、スポーツによって心身共に救われた日々があった。今回、フィールドキャストになった方々の中には、東京2020大会に参加するために職場を変えた人々や仕事を辞めた人々もいて、それだけにこの「参加する」熱意は計り知れない。

書類選考や面談、いくつかの研修や英語テストを行っていく中で、結果ITサポートとして競技場での役割を頂いた。

今回の研修は、改めてフィールドキャストの士気を高めるためにあったものだろうし、何よりも印象に残ったのは、「障害」に対する研修だった。そう、何よりも「ダイバーシティやインクルージョン」をそれぞれが理解、推進していくためにも、「誰一人取り残さない」という本当の意義を実現するためにも、オリンピックやパラリンピックへ参加するという以前に、私達が共に学ぶ必要がある内容だった。

そもそも、パラリンピックが始まった歴史を紐解いていくと、1948年、医師ルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会という。第2次世界大戦で損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われたこの大会は回を重ね、1952年に国際大会になったのだとか。そう、スポーツがリハビリの一環になる、と。「保護するのではなく機会を」という言葉に感銘を受ける。本当に、その通りだと思う。

「障害とは?」

というファシリテーターさんの質問に対してQRコードを読み込んでスマホで答えを入力して送信。すると、すぐにオンライン研修の画面上に結果が表示される。自分の回答や、他の方々の回答を見て、「なるほどなー」と思ったり、「そういう視点もあるのか」と再考したり。詳細はここでは割愛するが、オンラインと感じさせないほどの、臨場感あふれる議論の場であったし、研修が進むのと同時に、横のチャットボックスでは英語の研修日程と間違えて登録していた海外のフィールドキャストの方々が英語でチャットを進めている。面白い。

ある映像を見て、改めて自分事として考えさせられるきっかけを頂いたし、また国連障害者権利条約における「障害」の定義が共有された。

障害:
機能障害を有する者とこれらの者に対する態度及び環境による障壁との間の相互作用であって、これらの者が他の者との平等を基礎として社会に安全かつ効果的に参加することを妨げるものによって生ずる
(国連障害者権利条約:外務省)

キーワードは、気づく力、行動力、対話力。

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この、普段何気なく見ている2つのエンブレム。実は、この模様を形作っているひとつひとつの形は、全て同じであり、数も一緒なのだとか。PARALYMPICという語源も、もうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)という意味であり、エンブレムにその想いも込められている。そしてフィールドキャストが着用するユニフォームにこの両エンブレムが並んで入るのはTokyo 2020 大会が初めてというのだから、とても貴重なものになる。その他、フィールドキャストには、ジャケットやシューズ、リュック、ハット、ソックス等も提供される予定とのこと。

Tokyo 2020 大会に追加された新競技として、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、野球・ソフトボールがあげられていた。パラリンピックにはバドミントン、テコンドーが追加されたのだそう。

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最後に、あと9か月の間に、どのように過ごしたいか?と考えて、皆さんと会える日々を楽しみに、変わらず「健康第一」と送信した。不確実な世の中だからこそ、夢を与える機会を、その為には、まず自分の健康第一。

そして、前回1年前のnoteと同様、私はどこにいても日々走り続ける。いつか、視覚障がい者ランナーの帆走者になれるくらい、周りで何が起きているか、想像力を働かせながら、体力つくりながら、過ごしていきたいなぁとふと思った。Keep moving forward. 

今後は、
2021年4月頃:役割別・リーダーシップ研修
2021年5月頃:ユニフォーム受け取り
2021年6月頃:会場別研修参加

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mami@Chennai
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