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インドのヒンディー語と、ときどきタミル語と、たまにマラヤラーム語

インドのデリー出身の友人に、リシケシュのヨガで出会い、帰国前にデリーで再会した。友人はとても強かで、反骨精神と意志の強い、とても潔いインドの女性だった。そして、いつも会話がどこか哲学的で、別れ際にもらったプレゼントのノートに、メッセージが書かれていた。

"Calm like a river and fierce like a fire, Keep shining."
川のように穏やかに、炎のように激しく、輝き続けて。

インドとの出会いは、遡ること約10年前。当時、ムンバイ近郊のプネーにある孤児院やNGO団体、学校を訪れていて、そこで出会った子どもの一人から、数年後連絡が来る。それ以来、事あるごとに哲学的な、答えの無い熱い会話(議論?)を繰り返し、とても仲良くなるのは、インド出身の友人たちだった。そして、友人たちが話す言語は出身地域によって異なり、ウルドゥー語、パンジャービー語、マラヤーラム語、マラーティー語など、それまで聞いたこともない言語だった。

また別のnoteで詳しく述べるが、最近出会ったインドのケーララ州出身の子がマラヤーラム語を話し、ベトナムでたくさんの映画を一緒に観た経験から、主に北インドで話されているヒンディー語、そして南インドのタミル語、そして、マラヤーラム語について、少し調べてみた。

3言語の話者数

まず、3つの言語の話者数は以下の通り。

1.ヒンディー語:2億5800万人(インド・アーリヤ語族)हिंदी
2.ベンガル語:8,250万人
3.テルグ語:7,380万人(ドラヴィダ語族)
4.マラーティー語:7,170万人
5.タミル語:6,070万人(ドラヴィダ語族)தமிழ்

6.ウルドゥー語: 5,150万人
7.グジャラート語: 4,570万人
8.パンジャーブ語: 3,780万人
9.ボージュプリー語: 3,780万人
10.カンナダ語: 3,770万人 (ドラヴィダ語族)
11.マラヤーラム語: 3,300万人 (ドラヴィダ語族)മലയാളം
出典:エスノローグ 第17版

そもそも、ヒンディー語と、タミル語とマラヤーラム語の語族は異なるのだが、ドラヴィダ語族についてはあとで少し述べる。

http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~yamakami/

ヒンディー語(हिंदी)

ヒンディー語はデーヴァナーガリー文字で書き、アラビア語やペルシャ語から影響を受けている言語。アーリア語派に入るのでネパール語にも近いと言われている。文法は、日本語と語順が似ており、S+O+Vの順で表現される。ただし、単語については男性言葉と女性言葉があるので注意が必要。つまり、話し手と相手の性別によって言葉が変わる。ヒンディー語は、インドの連邦公用語、すなわち「公に使う言葉」として国から指定されているが、すべてのインド人がヒンディー語を話せるわけではなく、ヒンディー語を母語話者として話すのは全体の20%弱、ネイティブとして(または十分理解できる程度)話す人々は全人口の40%程度と言われている。学習者の立場からのヒンディー語は、膨大な数の学校がクラスを開講しているし、インド人にもよく知られるYoutuberの方々もいるので、むしろどの教材が良いのか悩むだろう。

例えば、東京外国語大学言語モジュールでは、挨拶や自己紹介、場所や様子を尋ねる、禁止、許可、可能、謝罪など状況別の会話集を映像で紹介している。ヒンディー語独習コンテンツでは、主に文法を中心に学ぶのに最適なコンテンツをPDFでも提供されている。

Youtube上では、Mayo TVがヒンディー語講座&インド文化を紹介している。あと数名、インド人の友人たちから紹介されたYoutube動画もあったけれど、語学を学ぶためだけのものとか、あまり「知性」を感じられないものに関しては、控える。

あとは、HindiPod101というポッドキャストも状況別の会話集で良い。

2022年8月10日の1番最初のアセスメントテスト80%以上だったら、次のステージに進めるという・・・先は長い!笑

タミル語(தமிழ்)

インド=ヒンディー語というイメージがでかすぎて、タミル語となると、Youtubeでは少ない。というか、目ぼしいものは見当たらない。日本語とタミル語の類似点を紹介したものくらいかな?そもそもタミル語って、タミル語でどうやって書くんだ?と思い、調べるとதமிழ்らしい。映画とかで、字幕தமிழ்ってなっていたら、タミル語の字幕があるのだ!(まずは)そのレベルから。

そして、冒頭で述べていたドラヴィダ語族。インダス文明を作ったといわれるドラヴィダ人の言語で、このドラヴィダ人の言葉として原型を最もよく留めているのがタミル語と言われている。ただ、このドラヴィダ語族や言語に関する比較言語学的な研究がほとんど無く、ドラヴィダ語の起源は、後続する言語の展開及びその分化の時代と共に分かっていないらしい。

うー-ん、言語の起源を調べれば調べるほど、なんだかそれで人生終わりそうだ。今の私にとって、ヒンディー語(हिंदी)とタミル語(தமிழ்)の違いがわかるだけで充分。

そして、タミル語の先生もオススメしていた本。ニューエクスプレスのタミル語。しかしこの本、なかなか古本屋でも無いし、あっても定価と変わらない。需要のニッチさよ。

マラヤーラム語(മലയാളം)

ケーララ州で話される言語

なんで、こんなクルクルが意味を持つのだー--!?

という最初の印象。ちなみに、最初の新聞の写真もマラヤーラム語。でも、こういうポストカードとかあったら、欲しいよね。うん。言語の基本構造と正書法は、ともにタミル語によく似ているらしいけれど、マラヤーラム語となるとインドにも教材がほとんど無いらしい。

マラヤーラム語、なんだかスリランカのシンハラ語に似ている気がする。ちなみに、スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語。

スリランカのシンハラ語

はい、マラヤーラム語は以上。笑
ただ、この地域のマラヤーラム語映画は、結構ヒューマンドラマ系で感動ものも多いので、映画の話はまた別noteでご紹介。

フランス語とアラビア語をモロッコを旅しながら学んでいたメモ

ちなみに、学生時代はフランス語を学んでいた。ベトナムにいるからには、フランス語を再開しないと、とか思いながら、西洋の巨大国際機関への反骨精神を力に(?笑)、国連公用言語以外のものをとことん学んでも良いんじゃないかと思うようになった。

おまけ

語学クラスの料金参照
Berkeley House Language Center(全言語共通:マラヤーラム語無し)

ウェブサイト上に掲載されている一覧表

一度見て、目を疑った。2時間あたりの単価22000円・・・企業相手なのだろうか。個人には難しい。

東京外国語大学オープンアカデミー

春学期・秋学期と開講している。タミル語、マラヤーラム語は無し。2022年は全てオンライン実施とのことだったけれど、2023年はどうなることやら。オンライン授業の需要は高いと思うので、是非、続けてほしい。

AmazingTalker
台湾企業で、世界中の先生と生徒を繋ぐプラットフォーム。1回から気軽に始められるので、試しに是非!そして、すでに登録している人々から招待リンクをもらうと、その参加者に2000円分のクーポンを発券しているみたい。(通常は、招待した人に何かしら特典があるけれど、何よりも気軽に数百円から始められるのが良い)


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mami@Chennai
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