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【Day26】ベトナム63省バイク旅(Ho Chi Minh編)食べるために、生きる
都会の朝。ヨガを再開する。
もともと、今回ホーチミン市から中部ダナンを目指しながら走り、そのまま海沿いを南下してホーチミン市に戻り、その後、メコンデルタの各省を周る予定だったけれど、途中の各都市(とりわけ、小さな、ベトナム人ですら素通りするような名もなき町(名前はあるけれど))で、もう少し話したい人々にあったり、素敵な宿に巡り合ったり、天候を考慮したり、様々な要因で予定を変更しつつだったので、メコンデルタはまた次の会で周遊することにした。
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道を間違えてとてつもなく孤独を感じたり、猛烈な雨に打たれて頂いたレインコートの有難みを感じたり、絶景に出会い、数メートルおきに停まって写真撮影したり、途中出くわす様々なものをバイクに乗せて運ぶ人々を眺めながら「生活」しているなぁと感じたり、とにかくたくさんの方々に助けられながら、私は生きていると感じた。まだまだ、この経験は全てまとまりきらないし、次なる章が待っている。
仲の良いインドの友人に「マミは、どこへ行っても、よくもまぁ飲食店やカフェ探しに飽きないねぇー」と言われたので、「やー、全く飽きないねー。私は、食べるために、生きているからねー」と言うと、「シンプルでいいねー」と言われた。よく、日本人がインドへ行って、「人生観が変わった」とか「生きる力を感じた」とか、いろいろ学んで帰ってくる話を聞くけれど、そんなインドのインド人よりも、私の人生は、いたってシンプルな気さえもする。
日本の友人に、ある特定のお土産が欲しいと言われていたので、コープマートへ向かう。コープマートはこちらのスーパーで、食料品はもちろん、日用品、洋服、化粧品、洗剤、文房具などあらゆるものが揃う。
Co.opmart
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ここのお母さんは、すごく機転が利く、仕事ができる方で、いつも店先に立ち、あらゆる方向から来るお客さんの声を聞き、迅速に提供する。そして、旦那さんは店の中の担当で(たぶん笑)、お母さんが「こちらのお客さんに、3000VNDのお釣り渡してー」等と旦那さんに伝え、次のお客さんの料理を作る。2回目くらいで顔を覚えてくれて、それ以来、「いつもBánh mì xíu mạiを注文する子」として、何も言わなくても用意してくれるようになった。ここのお店は焼き立てのパンも美味しいので、たまに他の種類のパンも一緒に購入している。
新しい街へ訪れる際。
最初は、「はじめまして」と、目星のお店に訪れるけれど、1回行くと「また来てね」と言われ、2回行くともう常連さんで、3回行くと、そこが、人々に会うことが、会話が、「目的地」になる。
改めて、ここの人々、特に、お店を経営する人々の「記憶力」というものはすごいなぁと思う。
Smoothy Factory
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ここで、持ち歩いていた本をまた1冊読み終わる。バイクで移動しながら、カフェ巡りをしながら、本を読み続けるという行動は、なんとまぁ継続が難しいことなのだろうか。でも、人間関係も、仕事も、勉強も、全てにいえることだけれど、何かの「完成形」を探すのではなく、自分でその環境をつくる努力が必要なのだろう。
行った場所
Co.opmart
Smoothy Factory
費用
宿泊費
139.000VND
Co.opmart
220.000VND
Fruit Bowl
80.000VND
合計:439.000VND
次回行きたい場所
ホーチミン市内は、いつ行ってもまた行きたい場所がありすぎる
「バイクでベトナム巡っているよ~」というと、日本人の友人の多くに、「Youtubeやってほしい!」「映像が見たい!」と言われてきた。でも、そうなると、「その瞬間を生きられない」と私は考えている。他の誰かが描く、ドラマチックな物語を生きることになる。
私は、ただ「食べるために生きている」。そのために、バイクを走らせる。世界中の人々が、親から受け継ぎ、編み出してきた、地域の食材をつかった料理を、カフェを、建築を、ただ巡りたかった。その土地の人々と出会い、語り合う時間が、今の自分にとって(そして、たぶんずっと)とても大事なこと。また次の章まで、しばしお待ちを。
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