あらゆるものの「最上級」を目指す砂漠と魅惑の地、ドバイ(アラブ首長国連邦)
インドにいると、旅行先の特集でよくドバイが掲載されている。美しい砂漠、ラクダ、高層ビル群、近代的な建築物、ショッピング、ナイトライフ等。ドバイにいる約3割の外国人はインド出身だというから、それはもう大の観光地、居住地なのだ。
インド人に人気の旅行先は、そのほかバンコク(タイ)、ホーチミン(ベトナム)、シンガポールなど。ちなみに、新聞記事によると、インドに旅行するインバウンド旅行者は、英国、米国、ロシアからが多いのだそう。また、カタールはワールドカップ開催後、MICE関連での旅行先として注目されている。こうやって、インドを拠点に人気観光地を見ていくと、また面白い見方ができるものだ。
私自身はというと、つい最近まで、アブダビとドバイが同じアラブ首長国連邦の中にある都市だと知らなかった。そして、アブダビが首都だったことも知らなかった。実は、以前アブダビ空港やドバイ空港には乗り継ぎで降り立っていたのだけれど、まぁ、長時間移動しすぎて、疲れていた記憶しかないよね・・・。
日本に一時帰国中に『地球の歩き方 ドバイとアラビア半島の国々』を購入し、なんとなく地理、歴史、物価指数がわかってきた。
でも、ウム・アル・カイワイン、ラス・アル・ハイマ・・・どこ。
物価についてはわかってはいたけれど、やっぱり・・・高い!値段が高いのは、もうそういう土地だと割り切って仕方がないと思えたとしても、全体的にコスパが悪い。そんな印象(というか行った後も、そんな感じ)。詳しくは後述。
About Dubai
・通貨の単位はディルハム(Dh: Dirham)
(2023年10月現在、Dh1=約40.1円)
・30日以内の観光目的の滞在であればビザ不要。
・パスポートの有効残存期間は6か月以上。
・日本との時差は5時間、インドとの時差は1時間半。
・プラグタイプはBF(CやUSBも広く普及していた)
・「首都アブダビを超える発展を遂げたドバイ」といわれる、近代都市。
・穏健な政治姿勢を維持しており、治安はとても良い。
・人口の約8割が外国人。
・アルコールは、ホテル内のレストランでのみ飲むことができる。
・風土病は無いが、夏季は気温が高くなるので熱中症に要注意。
・「中東の香港」買い物天国!
・ドバイメトロは24時間運転では無い。
・ドバイだけだと、クレジットカードのみで過ごせる。
・家族旅行や女子旅が楽しめる(一人旅にはあまり向かない)
Flights
チェンナイからドバイまでは、4時間20分のフライト時間。(参:
:チェンナイからデリーまでの飛行時間は2時間50分)朝出発して昼には到着し、夕方戻ってくる便があるので、とても便利。
航空会社:Emirates、AirIndia、flyDubai、IndiGo
航空会社によって値段が格段に異なるわけではなく、ドバイのオンシーズン、オフシーズンによって料金が上下していた。12月~1月は、ドバイ全体でセール期間中であり、かつ過ごしやすい気候なので、割高になっている印象。ホテルは完全にダイナミック・プライシング(変動料金制)で、2~3倍はする!
これ、普通に考えたら、オフシーズンのときに行ってさ、普通に買い物したほうが安上がりちゃうん。と、買い物に全く興味がない私は思う。真夏に行ったら、暑すぎて外歩けないけどね。
友人は、「Emirates航空利用だと、ビザ申請サポートがあるからEmiratesで行く」と言っていた。なるほど、日本人としては、ビザのことを考えなくて良い場所柄、時間や料金、口コミ等だけで航空会社を選ぼうとしていたけれど、Emiratesにはそんなサポートがあるのだ、と初めて知った瞬間だった。
いざ、ドバイへの旅へ。
Transport
ドバイを観光するには、メトロとモノレールとバスで充分。このNol Cardさえあれば、予めチャージしておいて自由に乗り降り可能。
レッドチケットは短期滞在者向け、シルバーカードは発行料金Dh25(初回入金額Dh19)。シルバーカード利用だと、1回の利用につき料金がDh1ほど安くなるのと、有効期限が5年。乗車券の購入は、チケットカウンターか機械で。全てにおいてクレジットカードの利用が可能。
Places to Go
なかなか「ドバイ行ってみよう」と思い立って航空券買ってから、時間が無くて、どこ行こうとか何があるのかすらわからずに。こんな感じだから、よく「一人で行ったほうが楽だよね」と思いながらも、改めて、一緒に行ってくれた人には感謝。なぜなら、ドバイは全てシェアしたほうが、楽しいし安上がりだから・・・笑 (なので、1人旅にはあまり向かない)
Burj Khalifah & At The Top
Dubai Aquarium
Dobui Museum
Dessert Safari
Al Fahidi Histrical District (Bastakiya)
- The Majilis Gallery
- Drawing & Engraving
- XVA Galery Cafe
- Coffee Museum
Textyle Souq
Spice Souq
Gold Souq
Dubai Mall
Arabian Tea House Restaurant & Cafe - AL Fahidi
Starbucks Ibn Battuta Mall
(アンダルシア、チュニジア、ペルシア、エジプト、インド、中国のエリアにわかれる)
Desert at Sonara Camp
Hotels
超高級ホテルから、砂漠リゾートホテル、ビジネスホテル、旧市街のヘリテージホテル、ホステルまでが至る所に散在しており、値段も1泊5000円程~40万円程とピンキリ。ただ、ドバイ全体で言えることだけれど、サービスのクオリティーに関しては、星の数が全てじゃないと断言できるほど、日本人にとってはコスパが悪いと感じた。
コスパが悪いっていうのは、なかなか表現しづらいし、実際に泊まってみないとわからない面が多々あるけれど、例えば、現場の全ての人々への教育が行き届いていないと感じたときとか、依頼したものを忘れられているときとか、とにかく時間がかかるときとか、装飾や警備にお金がかかるのはわかるけれど、客として利用したときに、自分が利用しないもの、または追加料金がかかる施設までを総合した料金価格を支払わされていると感じたときとか、電話やセーリングファンが壊れていたり、スイッチの場所がわからなかったり、受けられるサービスの説明が無かったり。
そんな、細かなことをいう日本人だな、と自分でも思いつつも、対価として受け取れるものは受け取っておきたいし、それが故のサービス・クオリティー、ソフト面含めて総合的に見た価値だと思う。
あらゆるものの「最上級」を目指す、ドバイのホスピタリティ業界の皆さん、どうぞよろしくお願いします。笑
Al Seef Heritage Hotel Dubai, Curio Collection by Hilton
今回宿泊したヘリテージホテルは、旧市街のど真ん中にあり、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ(分散型宿泊施設)を思い出した。
新しい街ではいつもそうだけれど、ホテルを検索しながら、いろいろ見て、その街の地理を知るって感じ。上記ホテルにいたるまでに、いろいろ見ていたホテルは以下。
どなたか宿泊されたら、是非、コメント&レポートください。
Al Maha, a Luxury Collection Desert Resort & Spa 1泊25万円ほど
Anantara Qasr al Sarab Desert Resort
XVA Art Hotel (XVA Cafe 併設)
Heritage Home Guest House
Orient Guesthouse
Studio M Arabian Plaza Hotel & Hotel Apartments
Super 8 by Wyndham Dubai Deira
・ゴールドソーク近く
Savoy Central Hotel Apartments
・旧市街近く
・バスタブ
・サウナ
・プール
Grays Hostel By Haly
York Backpackers Jumeirah Beach
Eat
さて、食事。食事はねーーーー、いや、美味しいよ。美味しいけれど、これまたコスパが悪い!(何度言うねん、すみません)
まず、高級レストランは、ランチ:20000円、ディナー:35000円くらい。というか、平均が無いので、ピンキリ。ナイスビューとか、水族館とか砂漠とか、場所代として割り切るしかない感。
ミーハーの方々やセレブは行くところなんだろうけれど、ただサービス面では、全体的に「遅い」笑 あぁ、私は、ベトナムの屋台で、10秒でできるフォーやブンチャーやハーブが食べたい・・・。というと、何のためにドバイへ、となるので、とりあえずシーフードやデザートは美味しいです!と言っておく。
だいたい、このようなワンプレートの料理がDh80(3500円ほど)。そして、レストランによってはチップ制(10%以上を目安に)なので、お会計のときに聞かれることもある。(友人がカードで支払うときに「いくらチップに支払いますか?」と面と向かって聞かれていて、これ気まずくない?と遠目で見る。ハワイを思い出す。)
こんなものを見ると、日本食を食べるために日本へ旅行する訪日外国人の気持ちもわかる。
抹茶ラテやチョコレートラテもあり、実は食後に注文していたけれど、食事提供に25分ほどかかったので、時間が無くやむを得ずキャンセル。
Photos
Notes
「コスパ悪い」を連発しているけれど、やっぱり「百聞は一見に如かず」で、とにかく行く、体験することに価値がある。旧市街で、朝早く起きて、姉妹ホテルに向かう瞬間とか、異国情緒溢れる小路に入った瞬間とか、プールで泳ぎ終わった後の風の気持ちよさとか、テラスで朝食食べている時とか、噴水ショーを見ているときとか、メトロや歩きながらから見える輝く「最上級」なものたちは、これはやはり人生に一度は見ておきたいものだ。
ドバイに行って、疑問に思った。「なぜ、砂漠の地ドバイはこれだけ発展したのか?」と。
・全人口の8割は外国人
・石油産油国の為、オイルマネーが豊富&外資系企業を多く誘致して、外国 人労働者を受け入れる体制を整えた
・石油モノカルチャー経済からの脱却を図り、多様化に努める
・アジアと欧米をつなぐハブ空港
・アラビア語以外に英語を公用語としている
「ドバイ建国の父」シェイク・ラシッド氏
「国の経済発展」を第一に考えた1950年にドバイの新首長となったシェイク・ラシッド氏。1966年に石油が発見されたあとも外国企業に対して優遇措置をとるなど商業を奨励。いつ尽きるかわからない石油資源に頼らなくても済むような経済政策を採った。現在、日本企業330社。
そんな話が、ネット上にあった。そして、「なぜ、治安が良いのか?」
・就労希望者には必ず外国人労働者向けの研修を受講させ、一度UAEの法律を犯すと国外追放が命じられて二度とドバイで働けなくなるため、治安も良い
身近な人が、「いやー、ドバイほどさ、全ての『最上級』を目指すとさ、テロリストにとってもオアシスになるよね。」と、フラッと言った。確かに、そんなことも、考えられるのかもしれない。
ちなみに、ドバイでは、来月11月10日~12日までJAPAN CULTURE CONという日本文化(食、音楽、アニメなど)イベントがBurj Park, Downtown Dubaiで開催されるのだそう。チケットは、8USD程。
EMAAR HOSPITALITY、Westfield Event Management共催。
شكرًا لك
「(ドバイは)どうやった?」と聞かれるけれど、私が何か言ったところで、その人の体験は何も変わらないので、「行ってみて」と言うのみだ。友人や家族連れて。