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東南アジアの最高峰キナバル山4095mまでの道のり(登山編)

さて、キナバル山登山の予約までの道のりは頭使いまくって決して簡単では無かったけれど(笑)、これからが登山本番。こちらでは、登頂までの岐路をご紹介。

※予約編は以下をご参照ください。

もともとは、コタキナバルの街中に拠点(宿泊先)を構え、登山当日にキナバル公園へ行く予定だったのですが、現地の友人から「ツアー参加でなければ、前日はキナバル公園近くに宿泊が良い」と言われ、直前に予約。(→これ、本当にオススメ)

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コタキナバルの街からキナバル自然公園入口までミニバンで約2時間。

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直前で地図見ててもどこが良いかわからなかったのと、周りに何があるかよくわからなかったので、とりあえず一番近そうなTahubang Loadgeを予約。Jungle Jack Backpackerというゲストハウスも人気みたいだけれど、この周辺は本当に宿しかないのでキナバル山の登山が目的ならば近い場所に越したことはない。そして何よりも、RESTRAN PANATARANの食事(焼き飯や麺類)が安くて美味しかった!

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Tahubang Loadge目の前にあるキナバル公園入口。

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前日の夜、下見(?)に行った際のカフェと背後にキナバル山。

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ヘッドライトや電池、バックパック等、最低限の登山用品は揃うお店。

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ステラハーバーで予約した方々限定の受付。キナバル山登山予約は3社の会社が関わっているらしい。

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前夜に予習したキナバル山情報。今更・・・。

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今回の登山登録の受付。先ほど紹介した登山グッズを置く小さなお店の横にある細い道を通っていくとある。

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ここも登山管理所かな?隣は博物館だったが行ったときは閉まっていた。

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予約の際に一番最初にサイトを発見したAmazing Borneoツアーのミニバン。当日朝8時頃に到着していたから、コタキナバルの街は朝6時頃に出発した模様。

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BALSAM CAFEは朝6時半からオープンしているが、ここはビュッフェのみの提供。

そんな感じで、キナバル公園入口付近には全体の地図、受付、お店、カフェ、博物館があり、朝7時から8時頃がその日の登山者で賑わう。ヨーロッパからの登山者も多い。当日、受付で名前や電話番号、緊急連絡先等の記入、健康に対する質問へ回答、サインをして、パスポートコピーを取ってもらい支払い。(支払いは現金のみ。受付の壁にもしっかりCash Onlyの張り紙が。もし持ってなかった場合は、どうするのだろうか?謎)ガイドが紹介され、この受付からまた10分程ミニバンに乗り登山入り口まで移動。

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入口で撮影するグループ。実は、コタキナバルの宿で話した香港からの子が偶然同じ日に登山で、ここで再会。結構、国籍(大陸)によってわかれる服装。この辺りは、全然半そででいける。むしろ、少し歩いているとめっちゃ暑くなってくる。

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グループごとに登山ガイドから説明を受ける。この時は、この後の高低差とか道とか全然イメージつかないので、とりあえず聞いていたけどほとんど頭に入っていない・・・。

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軽食用のお菓子やレインコート、水はここでも購入可能。これ以降はない。

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第一のチェックポイント。受付でもらった自分のカードを見せて、チェックしてもらう。

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ポーターさん、荷物をいくつも抱えて同じ山道を歩く。すごいな。

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以降、何か所かにあるお手洗いと休憩ポイント。ここのお手洗いは匂い無いし、洋式で東南アジアでよくあるシャワー式?のもの。

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歩き続けて、ふと下を見ると真っ赤な葉っぱ。絵になると思って登山靴と一緒に撮影。せっかくの世界自然遺産。自然を楽しまないと。

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キナバル山は、富士山と異なり1日の登山者数の上限が決まっている為、たまに自分ひとりだけが森の中にいる空間にもなり、その瞬間、五感が研ぎ澄まされる。「あ、生きてる」っていう感覚。

自分の世界に入っていたら、「マミ、お腹すいた?」とお菓子を差し出してくれる登山仲間。最高か!

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0.5kmごとにある看板。これからまだあと1700mくらい登るのね・・・。
「まだ・・・・」と言いそうになっていると、すかさず「あと、ちょっと!!」という声。

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気分は探検家。登山中、読むことは無いとわかっていながら、本と山を撮影したくて持ってきた。

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木が倒れている個所も。これでも歩きやすい。

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この花も可愛かったなぁ。名前は知らんけど。

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食料かな?私は自分の腰を持ち上げるだけで精一杯なのに、このバランスと足腰の鍛え具合は感服。

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山の天気は変わりやすいと言われているけれど、登っていたときに3分くらい小雨が降ったくらいで、あとはずっとこんな感じで青空が。感謝!

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君たちも、生きているねぇー。

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一日目の宿泊エリアが見えてきた。通常、登山口からここまでは6時間程かかるらしいが、私たちのグループは4時間半で到着。出発が遅かった(9時半頃)からどうなることかと思ったけれど、なんとかたどり着いた。

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Google Map上では歩いていけるかよくわからなかった各宿は、それぞれ目と鼻の先だった。というかほとんど隣同士。

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どの宿に宿泊しても、食事はこのLaban Rata Resthouseにて!

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登山一日目は16時半頃からセットで付いている夜ご飯のビュッフェがあったけれど、お腹すきすぎてアラカルトで注文。

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夜ご飯の準備中。さすが南国!フルーツのビュッフェもあるよーーー!今食べたいよー!

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先に、宿へチェックイン。さすが標高3000m級になってくると寒い。しかし、宿は水シャワーのみ。みんな、叫びながらシャワーを浴びていた。

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数は限られているけれど充電できるコンセントはいくつかあった。この日は、夜ご飯を17時頃に食べ、18時には就寝。なぜなら、明日は早朝2時頃出発なのだから。

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朝食もビュッフェ。寒いのか、眠いのか、何食べているのか、よくわからなかったけれど、とりあえず体に入れる。ヘッドライトはガイドの方の友人がRM20で貸してくれた。感謝。

ここから先、荷物はできるだけ最小限に。宿のチェックアウト時間は10時半で、それまで部屋は使えるので大きな荷物は置いておく。真っ暗の中、ひたすら宿から裏道へ出た階段を上り山頂を目指す。暗い。寒い。ヘッドライト無いと、ほんと見えない。星空はとてもきれいだった。

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最後のチェックポイント。ここにはお手洗いもある。日の出は朝6時頃。それまでに登頂したい。

これ以降、また真っ暗の道を、ひたすら登る。岩場が増え、ロープが目印。ガイドが、少し後ろを歩き、見守ってくれている。

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あと少しで登頂。この時点で、もう地平線の彼方は明るくなりかけていた。

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毎日、当たり前のように朝日が昇るけれど、この瞬間は、特別。

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徐々に、自分が歩いてきた道の景色が見えてくる。幻想的。

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こんなところをひたすら登っていたのか!!

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空に向かって歩く。

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力強く、美しく咲く花々。雲の上に咲いているって、すごいなぁ。

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写真撮りまくる。この時点で、もはや写真のメモリーが無く、過去の写真を消しながら笑

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またレストハウスに戻ってくる。それから、チェックアウトまでの時間、少し部屋で休んで、またひたすら登ってきた道を下山する。

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下山は3時間半ほど。多くの人々に、ありがとう。

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なぜ、走るんだろう。なぜ、山に登るんだろう。正直、キナバル山は「登りやすい」山と言われているものの、最低限の準備は必要で、しんどいし寒いし暗いしたまに孤独。でも五体満足なのは当たり前じゃないし、せっかく生きているんだから、自分の足で歩いて、自分の目で見て、五感を使って大地と風を満喫したかった。

日本から、アイルランドから、フランスから、インドから、ナミビアから、そして今いるベトナムから、何年経っても私と共に旅をしてくれる人々がいる。この世界を、伝え続けないと。

どれだけVRやARが発達しようが、この地を踏みしめた感触や匂いや水や風の音やその場にいるという瞬間は、何ものにも代えがたい。

創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி