数をこなす?質を上げる?10000型以上の型紙を作ってきた私の結論。

どーも。イカさんです。
今回は量より質?質より量?についてパタンナーという職業における最適は何か?という事に言及していきます。
見て下さった方にとって仕事に取り組む指針の一つになれますよう12年間の歳月を経た今の答えを綴ります。

『まずはひたすらに量をこなせ』
という意見をよく耳にしますよね。

僕はこれは間違えていると言わざるを得ません。

2008年
岡山県倉敷市児島にあるOEMを行う縫製工場のパターン要因として、新卒で就職。

パターンチェックをひたすらに半年間を過ごす。

修正や簡単なマスターパターンを作成しながら1.5年間を過ごす。

小さなパターン事務所に転職。
実力不足ながら様々な製品に関わりながら3年間を過ごす。

前職の社長の技術的サポートを受け独立。
とにかくひたすらに仕事をこなす5年間を過ごす。

という『ひたすらに量をこなした10年間』を過ごしました。

その後今に至るまでの3年間は、オリジナルの製品を作ってみたり、YOUTUBEに動画を投稿してみたりと違う目線も入れながら服と向き合ってきました。

この間、ほとんど休みなく1日に3~5型程度は関わってきましたので
今に至るまでに控え目にみても10000型は超えていると思います。

なんだよ!お前ひたすら量をこなしているじゃないか!

という声が聞こえてきそうですね。。。
そう、僕は10年間ひたすらに量をこなしました。

もちろんそれによって身に付いた知識や経験はとても多い事は事実ですし、
これが大切だという事は間違いありません。
量をこなしてきたからこそ言えます。

ですが、ここでお伝えしたい事は
『その努力で得られる経験値を最大化出来ていたか?』
という事です。

どういう事がと言うと、
・ただひたすらに量をこなす行為。
・量より質を求めて試行錯誤を繰り返す行為。
この2つの行為は行動の指針こそ違えど自分を磨く行為であるという点は変わりありません。

『質より量』
論理的な思考と自分なりの解<感覚的な経験と統計的な解
『量より質』
感覚的な経験<論理的な思考

といった性質があるとします。
この2つの性質(能力)というのはどちらとも大切です。
更に言えばバランスがかなり重要で、求められる力はその都度変わってきたりもします。

つまり、どちらも求めて作業をする事がベストです。

具体的な僕の結論を言うと、
自分に決定権のある仕事
 ・自社のブランドやシルエットの決定権を委ねてもらえる仕事。
他者に決定権のある依頼された仕事。
 ・完全に受け仕事で深く追求せずともOKが出る事が重要な仕事。

この2つをバランスよくこなしていくのが一番です。

とはいうものの、、、
無意識にそのバランスで仕事出来る事はまずありえません。
なので、仕事に取り掛かる際に何を意識して作業していくのかを考える事が自分の成長に大きく影響してくると思います。


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