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【ポケモンSVプレイ日記】メラルバとの旅 #9 あの太陽を背負って

前回

メラルバちゃんと歩いてきた道のり

レジェンドルートをクリアした段階でメラルバちゃんのレベルは56でした。

進化まであと3レベル。
ということで引き続きゴーゴートを狩ります。

レベル59まで目前というところまできて、何だか急に寂しさがこみ上げてきてしまい…。

いや、レベル50を超えたあたりから少しずつ、この時が来ることを意識し始めるようになっていました。

旅を始めて最初のうちは進化が待ち遠しかったはずなのに、その時が近づくにつれて名残惜しいような、寂しいような複雑な気持ちがわいてくるようになりました。

私がメラルバを旅パに連れて育てたのは、今回が初めてでした。
SV1周目ではストーリーを全てクリアしたあとにメラルバ(ウルガモス)を育てましたが、メラルバの姿で戦闘に参加させることなくウルガモスへと進化させてしまったので、こんなふうに連れ歩いたりピクニックで触れ合ったりすることもありませんでした。

私はウルガモスが好きで、今回の旅をメラルバちゃんとともに進もうと決めました。
クリアまであと少しというところまでメラルバちゃんと旅を続けてきて、今までよりもずっと、メラルバちゃんのことが大好きになりました。

短い足でとことこ後ろをついてくる姿、足元で丸くなって眠る姿、話しかけると嬉しそうに両手を広げて飛び跳ねる姿、小さな体で懸命に戦う姿、メラルバちゃんが見せてくれる表情がいちいち愛おしくて、ずっとこの旅が終わらなければいいのにといつしか思うようになっていました。

あと1つレベルを上げれば、メラルバちゃんは進化します。
私の手はそこで止まってしまいました。

この旅の最難関がまさか、こんな意外な形でやってくるとは思いもしませんでした。

メラルバちゃんが進化する前に、今まで歩いてきた道をもう一度メラルバちゃんと歩くことにしました。

ハッコウシティで美しい夜景と月を一緒に眺めたり、

謎の噴水で遊んだり。

おねむなメラルバちゃん。この体がくねってしてるのが本当にかわいい。

夜の海。遠くに島が見えるね。

飲み物でも飲んで少し休憩しようか。

自販機の前でなぜかドヤ顔のメラルバちゃん。

ボウルタウンに来てみました。
メラルバちゃんは謎のオブジェが気になっている様子。

オブジェ越しに見つめ合ってみる。

町にいたメェークルと戯れるメラルバちゃん。

眠っているキマワリにつられて眠くなっちゃったみたい。

かと思えば、街のはずれにあった遊具を見てテンションが上がってきたようです。

遠くの空がうっすら明るくなってきた。もうすぐ夜が明けるのかな?

朝陽が昇るまで、メラルバちゃんとたくさん遊びました。

気づいたらすっかり朝に…。

メラルバちゃん、そろそろおうちに帰ろう。

最善の選択

家に帰ってきました。

洗濯物で遊ぶメラルバちゃん。
そういえば、家の庭でメラルバちゃんと一緒に遊んだことなかったなあ。

家に帰ってきたのは、メラルバちゃんを進化させるならなんとなくこの場所がいいかなと思ったからでした。

それでも私は、この期に及んでまだ進化させる決心ができずにいました。
なんとかして進化させないままこの先に進むことはできないだろうかと、頭の中で何度もプランを考えました。

ポケモンの世界では、進化させるのもさせないのもトレーナーの判断に委ねられます。
お気に入りのポケモンを進化させないまま、ストーリーをクリアしたことがある人もたくさんいると思います。
だから、もし私がここでメラルバちゃんを進化させないという選択をしても、それは何ら間違いではありません。

今回の旅の最終目標は、ストーリークリアと同時に、ウルガモスの古代の姿、チヲハウハネに会いに行くという目標もあります。
ご先祖様でもあるチヲハウハネに、メラルバちゃんの姿で会わせてあげたいという気持ちもありました。

果たしてメラルバちゃん自身は進化することを望んでいるのでしょうか。
その気持ちを聞くことができたなら、私のような優柔不断なトレーナーの背中を押してもらえるのにと思いました。

残念ながらメラルバちゃんの本心を聞き出すことはできません。
けれど、そのポケモンの進化レベルに達したということは、進化するべき時が来たということなのだと、そう納得することにしました。
そしてそれがメラルバちゃんにとって、いちばん自然な姿なのだと。

もちろん、進化させるもさせないもトレーナー次第で、どちらが正しいわけでもありません。
ただ今の私には、何かしら納得できる理由がないとメラルバちゃんを進化させる決断ができませんでした。

相棒のポケモンを進化させるのにこれほどまでに躊躇ってしまったことは、今までありませんでした。
もっと序盤で進化していれば、進化前の姿にここまで愛着が湧くこともなかったのかもしれません。
進化レベルが遅いということが、こんな思わぬ弊害を及ぼすとはまったく想定外の出来事でした。

空へ飛び立つとき

メラルバちゃん、空へ飛び立つときが来たよ。

ついにこの時が…。

ウルガモスに進化!
やったね、メラルバちゃん。いや、ウルガモスちゃん。

このあたりはもうずっと情緒が崩壊していたので、涙で視界を滲ませながら進化の様子を見守っていました。

ウルガモスちゃんは空を自由に羽ばたけるのが嬉しいのか、ずっとご機嫌でくるくる飛び回っていました。
ずっとこの時を心待ちにしてたのかな。

太陽を背に羽ばたくウルガモスちゃんは、たいようポケモンの名にふさわしく、凛々しい姿をしていました。

ウルガモスちゃんの姿を見て、私の選択は間違っていなかったのだとあらためて確信することができました。

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こむぎ
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