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最初の数年の姿勢が大切です

Teacher’s Bridgeでは、いくつかの公式SNSを開設しています。

SNSの特性もあってか、
特にtwitterを閲覧すると、「今日で仕事を辞めました」、「辞めたい」
というネガティブな記事をよく拝見します。

もちろん、その記事に対して「甘ったれんじゃねぇぞ」という思いはもっていません。

私も最初の2年は苦労したし、10年前にはメンタルを病み、
1年10カ月休職したことがあるからです。

そうした経験があるからあこそ、「辞めたい」と思う前に、
自分の「行動習慣」を一度見直してみませんか。

1 自分の「非力」さを認めよう


こんなことを書くとお怒りになられるかもしれませんが、
みんな最初はスタート時は「未熟」であり「非力」なのです。

ボートレーサーの世界で例えると、
「ボートレーサー養成学校」で1年間厳しい訓練をして、晴れてデビューしますが、最初はB2級の選手からスタートします。

新人レーサーは所属地のA1のレーサーに弟子入りし、
そこでさらにスキルを磨き上げ、
B2、A2、A1級と昇格していきます。
年に数回開催されるSGレースともなれば、A1の中でも強者ぞろいのレーサーが出場します。

しかし、SGレースに出られる人だって、
最初はB2級の下っ端からスタートしています。

学校で言えば、
SGレース級もB2級も同じスタートライン上で立っているのです。

そしてSGレース級の人と同じようなことをこなしているのです。

もっと例えて言えば高級レストランで、新人がいきなり包丁握ってメニューを作っている・・

それが学校の世界なのです。

つまり、「下積み」という経験がない中で、
ベテランと同じ土俵で戦うからこそ、
疲弊してしまうのです。

(ここからは少し自分の偏見になるかもしれませんが)
苦しい、辞めたい・・と思う人は、
もしかしたら、これまでこのような「下積み」みたいな経験がない、
自分が学生時代、クラスや生徒会、学校行事などで
日の目を見られることが多かった
だからこそ、こうした経験に耐えられないのではないかと思います。

だからこそ、敢えてこれまでのプライドを捨てて、
自分は今「下積み」の時代だと思って、
がむしゃらになって学ぶ時期があってもいいのではないかと思います。

と偉そうなことを言ってきましたが、
実は私は最初の2年は、まったくしませんでした。
3年目に初めて身銭を切って民間団体のセミナーを受けて、
そこから色々学び、9年目で人前に立って恥じない教師に慣れたと思いました。

これは早いと思うかは読んだ人次第ですが、
私は「遅い」と思うし、少なくとも3年あれば大丈夫だと思います。

非力な自分だからこそ、学び続けなければなりません。


2、「プロ意識」を教えてくれた発掘調査員時代

前述のとおり、私は9年目に「人前に恥じない教師になれた」と言いました。
この9年目に学び続けてきたことが、面白いようにつながり始めたからです。

そして「次は10年目、10年次研修をして、次の10年は中学校教師としてステップアップしよう!」と考えていました。

ところが、突然行政異動(埋蔵文化財)を命じられます。

私は文学部史学科も出ていますが、あくまでも文献史学で、考古学は考古学概論を受講しただけ、異動の前年2週間の研修を受けただけ(この研修も体験研修だと思っていました。スカウトする研修だったと後から知りました)。

この異動に最初は不満だらけでした。
発掘現場は自宅から60キロも離れ、
1年目の調査員は先輩方よりも早く現場事務所に行って、準備をしなければならない。
なんで30を過ぎて部活の1年生みたいなことをやるんだよ!
と思いました。

さらに、何も知識やスキルがない自分が先輩調査員と同じように補助員さんに指示を出さなければなりません。

スキーの上級者コースに初心者が入ったようなものです。(ちなみに最初の現場は古墳群でした)

不満たらたらの日々でしたが、
ある日、
「できない自分はできないのだから、今できることにフォーカスしよう」
と朝の準備を早くやる、
補助員さんに積極的に話しかける、
休憩の時間になたら素早く準備する
など些細なことでもできることは一生懸命取り組みました。

そして、少しでも考古学の知識を習得しようと、
休日は、図書館に行き考古学の文献を読み漁り、
博物館や遺跡の見学をしました。

こうした生活を3年間やりました。

3年間で普通の考古学専攻の学部生レベルには達したかな?!
と感じました。

また、最初の古墳群の現場で考古学のプロフェッショナルと言われる先輩調査員と一緒にいたことで、
「プロの素晴らしさ」を体感しました。

考古学の世界は奥が深く、学ぶべき領域が広く、
これはこれでいい学びでした。

ただ、私はプロになるのであれば、
教師の「プロ」になりたいと思い、
学校現場復帰後2年で、
教職大学院を立ち上げたばかりの兵庫教育大学大学院に進みました。

教師9年、独学で学び続けてきたけど、
私は非教員養成系出身で体系的に教育学を学んだ経験がなかったので、
この機に学びたいと思ったからです。


3 この仕事が好きだったら、学ぶのは必然

どんな職業でも「下積み」時代はあります。
その時代に自分とどう向き合い、どうなりたいか。
そのために、何を身に付けたいのか、そのために何を学ぶか。

Teacher’s Bridgeでは、あなたの成長を加速させるお手伝いをさせてください。
学び続けることで人は成長し続けます。

次回は、成長を加速させるコツについてお伝えします。

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