NYコレクションのバックステージのヘアのお仕事をさせて頂いて(NY生活6、7月目)
こんにちは!
お久しぶりです!
NYに来て7ヶ月が経ちました。
半年の先月のブログが書けていなかったので、合わせて書きたいと思います。
先月書けなかったのにも理由があります。
6ヶ月目の先月は、
『良くも悪くも何にもなかった1ヶ月』
になってしまった事です。
逆に7ヶ月目は、
『NYに来て初めて一つ形になる仕事が出来た』
1ヶ月になりました。
NYに来て半年経った6ヶ月目、
僕の中ですごく危機感がありました。
まだまだ英語も全然上達出来てない、
美容師としてもこれをやってきました!
と言うような物がこの半年で形として残せていない。
このままではまた同じ半年をまた繰り返してしまう。
何も形に出来ないまま残りの半年がすぐに終わってしまって、
何にも形に出来ない1年で終わってしまう。
そんな危機感がすごくありました。
また、アシスタントの頃には後先何にも考えないでとにかく行動!!
みたいな事が取り柄の僕でしたが、
何故かここ数年、その時の自分よりも
すぐに一歩が出せない自分がいました。
それが僕の弱さでした。
以前のブログでも書かせて頂きましたが、
NYに来て新しいチャレンジをしに来たのにも関わらず、結局ぶち当たる壁は、
経験した事がない新しい壁、新しい経験
ではなく、
自分の弱さでした。
そんな自分を変えたくて、原点に戻り、残りの半年、再スタートをしようと7ヶ月目に入る時に決めました。
その行動の一つが、
NYに来てから知り合ったヘアさんに
片っ端から連絡をする事でした。
何故なら9月は年に一度の、
New York Fashion Week(以下NYFW)
ニューヨークコレクションがあり、
NYに来てまず一つの目標がNYFWのバックステージで仕事をする!
と言うのが目標だったからです。
以前、別のヘアショーのお仕事をさせて頂いた時に、そのヘアさんのエージェントに登録して頂いていたのもあり、
今回運良く、NYFWのお仕事を4ブランドさせて頂ける事になりました。
でもそれはたまたま運がよかったわけだけではなく、NYに来て色々な人に会うように普段からしていたからだと思います。
掲示板にも書き込んで、人を集めて、何人かで集まる会を開催したり、
個人的に会ったりして人脈を作ったりしてきました。
そうでもしないと、ビックリするくらい
誰とも知り合えなかったのと、
そうでもしないと半年の間で人脈を広げれなかったからです。
その種まきがあったからこそ、
今回一つこの様な結果に繋がったと思います。
動かなかったら本当に何にも起こらないのがNYです。 本当に。ビックリするくらい何も起こりません。(笑)
ただ逆に、動けば動く程、色々な事が起こるのがNYでもあります。
ただただ僕はやりたい事が出来ていなくて、
モヤモヤしていた自分を変えたくて、
出来る事を行動しました。
だから、何にもすごい事なんてしていません。
誰にでも考えれて、
誰にでも出来る事をやっただけです。
このNYFWのお仕事に携わらせて頂けた事は自分の人生の中で、
一生忘れる事のない経験になりました。
また9/23から始まるパリコレのお仕事もさせて頂ける事になりました。
NYFWでは本当にたくさんの事を感じる事が出来ました。
バックステージはとにかく戦いでした。
仕事の取り合いです。
みんながみんな、そうではないと思いますが、日本人はお人好し、遠慮する、
と言うのが本当に強い人種で、
アシスタント(ヘルプ)をするのには
いい意味、悪い意味、優れている人種だなと改めて感じました。
逆に言うと、
NYの人達は、自分で仕事をとる力が強い、
自己アピールがすごく上手、
悪い意味ではなく、平気で人の事を踏み台に出来る、
自分の空気感に引きつける力がすごい。
そんな風に感じました。
今回の仕事内容は、
メインのヘアさんが居て、
そのヘアさんのヘルプをする仕事ではなく、
イメージに基づいたヘアを自分で作る!と言うのが仕事でした。
ですので上手く出来れば自分の作った髪型がNYFWのランウェイを歩く事になります。
ヘアチーム、メイクさん、スタイリストさん、ネイルさん、会場関係者、モデルさん。
100人以上居る人の中からモデルさんに自分から声をかけて、
自分の所に連れて来ないとその時間の自分の仕事はありませんでした。
手が空かないように、仕事してないように見せる為に、他の人のヘルプに入ったら
ただのお手伝いさんで終わってしまいます。
とにかく自分がガンガン動いてモデルさんを捕まえないと仕事がありませんでした。
4ブランドさせて頂きましたが、
最初のブランドは1人しか出来ませんでした。
すごくすごく悔しかったです。
2ブランド目以降は2人出来て、
最後のブランドは3人のモデルさんを担当させて頂けました。
それも弱い自分とのチャレンジでした。
手直しされる事もあったり、
中々モデルさんを捕まえれなくて
悔しい思いばかりでしたが、
最後辺りは自分がやらせて頂いたモデルさんがそのままのヘアでランウェイを歩いてるのを見れた時に、
すごく鳥肌が立ちましたし、すごく感動しました。
本当にたくさんの人種、
髪質のモデルさんがいて日本では絶対に見れない技術を見る事が出来ました。
特にショーでは質感作りが大切なんだなとすごく感じました。
ブロンドヘアのモデル、ブリーチで痛みすぎてとかせばとかすほど髪が切れまくるモデルさん、
カーリーヘアのモデルさん、黒人さんのくるっくるのカーリーヘア、
などなど、それぞれの髪質に対して
何これ?と思わず思ってしまう見た事のないスタイリング剤がたくさんあり、
髪質に合わせたスタイリング剤を使い、質感を作り、他にもたくさん、色々なアプローチの仕方で髪型を作っていく事を見れるのは、日本に居たらきっとなかった経験だと思います。
でもやはりここでも、問題は英語英語英語でした。
当たり前ですが、
ショーの事前のエージェントさんからのメールのやり取りも全て英語、
当日のヘアのスタイルの説明も全て英語、
モデルさんとの会話も英語。
サロンに居る時もそうですが、
また違った角度から英語の必要さを痛感しました。
逆に言えば、英語がもっと出来れば、
もっと色々な可能性が広がるなと思いました。
また大切だなと思ったのは
チャンスに飛び込む第一歩もすごく大切ですが、次に繋げて行く行動がすごく大切だなと思いました。
一回行けて満足せず、
その次に繋げる為には、また自分がアクションを起こさないといけません。
一回で終わらないように、
1つずつ積み重ねていく事の重要性も
今回学ぶ事が出来ました。
初めまして も大切ですが、
二度目まして が出来るかどうか。
(にどめまして)
繋げていく、
積み重ねていく大切さをすごく学びました。
NYFWもパリコレも
来年必ず成長した自分でお仕事を頂けるように、一つ一つ大切に積み重ねていきたいと思います。
世界100ヶ国で仕事をする!
と言う夢を持って僕はNYに来ました。
2ヶ国目となるパリでのお仕事を
次は精一杯戦ってきたいと思います!
またパリコレのご報告は次回のブログでさせて頂きます。
長い文章最後まで読んで下さりありがとうございました!!
PAKU
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