プロジェクトマネージャーの転職 その11 - いよいよ応募してみる -

書き手Kの個人的な転職体験談を徒然に書いていたら既に10回を超え、これから面接の話などを書いていったら15回を超えるかもという予感がしてきました・・・

今回は私の通った転職までの4段階

  1. モヤモヤ: 将来に不安を感じ、ただ漫然と探す

  2. シャキッと: 自己分析をし、ターゲットを絞る

  3. ワクワク: 応募の準備をする

  4. ドキドキ: 応募、選考(特に面接)

のうち、第4段階の第3話です。

バックナンバー

第1段階(だた漠然と現状に不満を募らせ、やさぐれた割には頭の中がお花畑だった頃):

プロジェクトマネージャーの転職 その1 - やさぐれた中年 -

第2段階(自分の価値観などを整理しようとミッション・ステートメントを書こうとし始めた頃)

前半: プロジェクトマネージャーの転職 その2 - 自分探しの沼 -
後半: プロジェクトマネージャーの転職 その3 - ミッションステートメント -
番外:  プロジェクトマネージャーの転職 その4 - ルサンチマンとの闘い -

第3段階(ポジションを探しながら履歴書などを準備した頃)
前半: プロジェクトマネージャーの転職 その5 - 異業界に挑戦したい -
中盤: プロジェクトマネージャーの転職 その6 - 自分を売り込むストーリー -
後半: プロジェクトマネージャーの転職 その7 - 履歴書(CV)を書く -
延長戦:  プロジェクトマネージャーの転職 その8 - カバーレターを書く -

第4段階(刷新した書類で果たして今度はうまくいくのか、期待と不安が半々だった頃)
第1話: プロジェクトマネージャーの転職 その9 - LinkedInから応募する -
第2話:  プロジェクトマネージャーの転職 その11 - 欧州転職エージェント事情 -

転職への道 第4段階 ドキドキ編 第3話

このブログでは、書き手Kがとある欧州の国でLinkedInを使って転職した顛末をお話ししているわけですが、今回はLinkedInを通してポジションに応募した時の経験について書いていきます。

前にも述べましたが、LinkedInとはビジネス使用に焦点を当てたSNSで、グローバル版ビズリーチのような側面もあります。多くの会社がLinkedInで求人情報を公開しており(私の住んでいる国では大手の会社はほぼ100%の印象)、求人情報のページから直接応募することができます。

「応募」ボタンの先は・・・

LinkedInで求人情報を見ていると、ページの上の方に「応募」と「保存」のボタンがあります。「保存」は気軽に押せますが、「応募」を押すのはちょっと躊躇いませんか?私も一番最初は、このボタン一つで本当に応募してしまったらどうしようと思ったものです。

「応募」ボタンをクリックして即応募完了とはなりませんので、そんなに心配する必要はありません。時々「Easy応募」というボタンもあります(後で少し説明します)が、こちらもクリックして「応募ありがとうございました」という画面は出てきませんのでご安心下さい。

むしろ、大企業の場合はそこからその企業の採用サイトに飛ばされるケースが大半です。

結局アカウントを作ることに・・・

企業の採用サイトに飛ばされた場合は、結局一からアカウントを作り、パスワードを設定し、一から学歴、職歴を入力することになります。LinkedInで作ったプロフィールがここに自動入力されることはありません。ちょっと進んだサイトだと履歴書をアップロードすると半自動で入力してくれるケースもありますが、精度はまだまだで、自分の目でしっかり確認・修正する必要があります。

複数の会社に応募したい場合、毎回似たような工程が必要で正直面倒臭いですが、こればっかりは仕方ありません。あくまで個人的な印象ですが、異なる企業でも採用サイトは同一のシステムベンダーによるのものではないかと思われ、アップロードした履歴書からの自動入力機能が毎回毎回同じ間違いをするのにはちょっとイラっとしました(苦笑)

もちろん、同じ会社で他のポジションに応募する時には再度プロフィールを入力する必要はないので、それなりにメリットはあります。また、その場合、履歴書は最初にアップロードしたものをずっと使えば良いですが、カバーレターは各ポジション毎に若干アレンジして新しいものをアップロードしましょう

「Easy応募」の場合は

上でも述べましたが、時々「Easy応募」というボタンがありますが、これをクリックした場合、LinkedIn内の応募フォーマットに飛び、ここで求められる情報を入力して応募することになります。LinkedIn内なので流石にプロフィールの情報としっかりリンクされていて、ちゃんとしたプロフィールを登録していれば大概の情報は既に入力されていますし、間違いの可能性も低いです。各企業の独自の採用サイトに飛ばされるよりはラクです。

結局、各企業が採用サイトを整備する時にどのシステムベンダーを利用するかという話で、LinkedInの「Easy応募」機能を採用するのか、他のベンダーのシステムを採用するのかでクリックした後に行き着く先が違うということでしょう。

またまた根拠のない個人的な印象ですが、大企業は独自の採用サイトを持っていることが多く(恐らく既存の人事システムとの接続する必要があるからでしょう)、ベンチャー企業はLinkedInの機能を利用しているケースが多いように感じます。

応募者の数

LinkedInでは各ポジションに応募した人数が表示されます。以前は、いつも「x人の応募者」と表示されていたのですが、最近は「応募」ボタンの場合(企業の採用サイトに飛ばされる)では「潜在的な応募者」、「Easy応募」の場合は「応募者」と表示されるようになりました。

企業の採用サイトに飛ばされるケースでは、「応募」ボタンをクリックして企業サイトへ飛んで行った人の数をカウントしていて、その人が本当に応募したか分からないから「潜在的な」という表現になったようです。

対して「Easy応募」では、応募プロセスがLinkedIn内で完結しているため、実際に応募したのかが分かるため、正確な応募者数が表示できるというわけですね。

私が応募した時はまだ「潜在的な」という表現がなく、常に「応募者」と表示されていました。実際に転職したポジションは「20人の応募者」となっており、遅すぎたか、と思ったものです。後で聞いた話では、実際にはそんなに応募者はいなかったそうです。

潜在的な応募者」「応募者」が多いということは、もちろん若干出遅れたことを意味しますが、それが必ずしも不利ということではありません。たくさん応募者がいても、なかなかマッチした人がいなくてまだまだ探している場合もあります。最終面接で合格になっても条件面で折り合わずに辞退するケースも意外多いです。ですので、応募者数はそんなに気にする必要はないかと思います。

自分を売り込む - Initiative Application

LinkedInではできなくて、各企業の採用サイトで(時々)可能なのが、Initiative Applicationと呼ばれるものです。何か特定のポジションに応募するのではなく、自分の履歴書を送って「何か私に合ったポジションがあればご連絡下さい」とお願いします。もちろん、履歴書だけでなく、カバーレターにそういう旨と何故その会社で働きたいのか、どう会社の役に立てるのか、希望の職種などを書いて一緒に提出する必要があります。

どうしても働きたい会社があって、そこで自分に合うポジションが見つからない時に使える手ですが、どの企業の採用サイトでもできるわけではありません。私は2社ぐらいでInitiative Applicationが選択できるのを見つけてやってみましたが、結局連絡はありませんでした。事業急拡大中で人をたくさん募集しているか、よっぽど光るものがないと難しいのかも知れませんが、応募するのはタダなので、働きたい会社があれば挑戦してみることをおススメします。

こうしてポジションに応募し、先方が興味を持てば、遅くても1 - 2週間ぐらいで連絡がきます。個人的にはメールで連絡をもらいたいところなのですが(性格なのか、どうもいきなり知らない電話番号から電話がかかってくると緊張するのです)、電話がかかってくるケースが多かったです。その方が向こうには早いのでしょう。私の経験では、電話がかかってくるのは99%面接の日時を決めるためなので、書類選考をメデタく通過した証です。逆に書類で不合格の場合は、定型文の冷たいメールが来ます。日本でいう「お祈りメール」というやつですね。欧州でも「今後のご多幸をお祈りします」「何か良い仕事が見つかることをお祈りしています」など(英語だと"I wish you..."という文章ですね)やっぱり祈ってくれます(笑)

次回からは、ようやく辿り着いた面接についてお話ししていきたいと思います。

この記事を読んで下さった皆様のご多幸をお祈りしております。

(書き手K)


 

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