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体験談1 「知らん人の車は乗るな」

私がまだ高校生かつ、ブルセラ売りをしていた時の話。

(ブルセラ売りを始めた経緯はこちら)

※未成年のブルセラ売りを推薦しているわけではありません。

※未成年のブルセラ売りは青少年保護育成条例に違反する可能性があります。

ブルセラ売り:使用済のパンツやブラジャーを売ること

思い返せば、これが私にとって初めてのパパ活みたいなものだったかもしれない。


私は掲示板を使って、ブルセラの購入希望者とメールでやり取りをしていた。掲示板には、

「パンツいくら、ブラいくら」

と言った感じで、一般社会では出会わないメニュー表とそこに書いてあるメールアドレスに男性が

「パンツ希望です。今日会えますか。」

のようなメールを送ってくることでやり取りが始まる。しかし、ある時

✉「ドライブデートしませんか。お礼はします。」

ブルセラ売りの掲示板に書き込んでいたのに、一味違ったメールが来た。

わい(まぁ、ドライブしてお金貰えるんやったらええか...)

この時の私は、はじめましての人の車に乗る危険性を忘れていた。※みんなは絶対初対面の人の車に乗ってはいけないよ!

わい「ドライブデート、いいですね。」

✉「いつにしますか?」「どこで待ち合わせしますか?」

こんな義務的な連絡を済ませ、メールのやり取りをして数日も経たないうちに、私は交通費が勿体ないからと、当時の最寄り駅にメールの相手を呼び出していた。

※当時身バレの危険も考えていなかった。ほんまに何も考えて無さすぎてよう死なんかったなって感じ。まだ生きてます。


✉「黒い車です」

わし(車を見つけ乗り込む)「はじめまして〜。」

そこには自分のおじいちゃんと同じくらいの年のおじいちゃんが居た。

おじいちゃん「今日はね、植物園に行きたくて」

わし「(流石年寄りやな...)行ったことないです〜!いいですね。」

おじいちゃん「じゃ、早速向かうね!」

そう言うと、車は高速道路に乗った。


...植物園行くのに高速?




おかしい。高速道路に乗らなくても植物園はあるはずであった。

しかし、もう車に乗ってしまった。私はこれからどうなるか想像が出来ないまま、高速道路に乗っていく風景を車窓から見た。

どうでもいい話をしながら、植物園に着いた。

わい(よかった・・・どこにおるかはわからんけど植物園や・・・)

平日の昼間、人気は少ない。家族連れが一組いるくらいだった。入場券を買って、植物園の中に入る。時期は秋から冬にかけての頃であった。こんな時には花なんて咲いていない。枯れた木々しかない。

わい「時期やないから、あんまり花とかも咲いてないですね~」

そんなことを呟いたが、おじいちゃんは気にしていないようだった。

よっぽど、植物園に女の子と来たかったのだろうか。

植物園を一通り回って、気づけば山のようなところに居た。少し丘になっていて、見通しが悪い。植物園といっても、整備されていない場所もあるんだなーと思っていると

おじいちゃん「手、繋いでいい?」

わい「えっ、あ、でもあ、」

おじいちゃん(手を繋ぐ)

手・・・まぁ・・・手ぐらいええか・・・

そう思ったのもつかの間

キスをしてくる。

加齢臭が口内に入ってくる。ジジイは舌までも加齢臭がすごいのかと、こんなどうでもいいことを知ってしまった。気持ち悪くて仕方ない。キスしていいなんて言ってないぞ。

ジジイ(嬉しそうな顔)

何きしょい顔してんや。キモい。今すぐ口を洗いたい。こいつを振りほどいて逃げたい。でも、待て、そんなことをしたら、ここで置き去りにされるのではないか。

ここまでは車で来た。周りに駅も見当たらない。

わい「もう、寒いので車に戻りましょっ。」笑顔を引き攣らせながら言った

こうするしか無かった。

車に戻り、行きにドライブスルーで買ったマクドナルドのエビフィレオの残り香を嗅いで、ジャンキーな匂いより車内で嗅ぎたくない加齢臭の臭いを紛らわせた。ドリンクで口内を流した。

最寄り駅に無事にたどり着く。

じじい「今日の。」

わい「ありがとうございます。」

1万2000円、半日拘束と、ジジイの加齢臭キスとは割に合わなかった。

わい「また」

また、会うもんかの「また」だけを言って解散した。