4K放送の動画フォーマットについて
地デジ地デジと家電業界が大騒ぎになったのも20年近く前の2006年の出来事なんですね。
当時は次々と薄型液晶テレビが出てきて、レコーダーの内蔵HDDも倍々に増えていく、ブルーレイだHDDVDだと映画業界、家電、一般消費者巻き込んで良い意味で盛り上がってました。今ではすっかりスマホ&ストリーミングに流行が移り、家電もシンプルでジェネリックなアジアブランドが当たり前に。さすがに国産ブランドの半額以下とかになっちゃうと「そこまで性能求めないし、いいや」とか最近は「そもそも倍速とか切り取りで要点だけ見れてればいいから録画なんかいらね」まで来てます。
個人的に気になってたのが細々とやっているBS4K 8K放送。地デジの時は帯域だとか伝送範囲だとかで東京タワーからスカイツリーに電波塔が切り替わったと記憶してます。当時一般的だったMPEG2の1440x1080 60iでビットレートは20Mbpsいかないくらいで現在も続いています。アップコンバート機能もよくなって高級テレビでは4Kパネルでもそれなりに映ってるけど、4K8K放送はHEVCに変更となりました。
4KでHEVC 30Mbps出すならH.264だと60Mbpsあたりまでビットレート上げる必要があり帯域的に無理だからだと思うけど(AV1はまだ実用まで行ってない)、MPEG2-TSにHEVCなんて納められるのか不思議に思ってた。
たまたま見かけた記事で、ソニーの4Kレコーダーとパナソニックの4Kレコーダーでは4K録画の互換性が無いと知って詳細が判明。
MMT TVS方式で配信される放送をそのままBDに書き込むのがパナのレコーダー。一方でBDを企画立案した中心人物のソニーは当時のルールを厳密にフォローする必要があり?MPEG2-TS方式に変換して書き込んでいるらしい。2006年当時のBDコーデックはMPEG2、対抗規格のHDDVDがMPEG4を打ち出したことで後半はMPEG2/MPEG4の両対応になっていた記憶。
4K8Kの放送規格ではMPEG2-TSにHEVCを格納できるように改定されたみたい。
今どきのPCはハードウェアHEVCデコーダーあるし、スマホも何年も前からデコーダー積んでるので、今更「HEVCは負荷が大変高く再生にカクツク」ようなことはないだろう。4K Ultra HD Blu-rayはROM規格だけ作って録画規格は無し。そもそもレンタルビデオ店、リテールのDVDショップすら絶滅寸前の状態でセル版を地方で売っている店をほぼ見たことがない。
このまま録画文化は消滅する方向に移っているから、MMT / TSの規格統一はなされぬまま4K録画用BD-Rは後世に残り続けるのだろうか。。