佐久間宣行の誘い笑いがなんかイヤ

YoutubeのノブロックTV、たまーに見ることがあるんですけど、そこまで印象に残らない企画が多いというか、なんというか。

なんとなく理由を考えてみる

テレ東のゴッドタンは面白かったんですよ。今は知らないですけど。

やっぱり深夜番組とはいえ、製作費がYoutubeの広告収入と比べて桁が違っていたのと、それと関連して出演していた芸人のクオリティが重要なんですかね。

ノブロックTVは、基本的にはテレビ番組にはあまり出ていないような地下お笑い芸人(トンツカタン、コロコロチキチキペッパーズ他)と、名も知れない駆け出しアイドルか新人女優のセット、それに加えて、控室でモニターを見ながらいつもの誘い笑いをしている佐久間宜行、みたいな。

で、大体の企画はお金のかからないドッキリか大喜利か対談で、これはさま~ずチャンネルとかも同じなんですが、Youtubeでやるにはこれが限界なんですよね。

対してゴッドタンの布陣は、まずMCがおぎやはぎと劇団ひとり、さらにテレ東の女子アナがいまして、ゲストも複数人用意してたし、たまに俳優もくるし、やっぱり豪華。

金をかければ面白いのか、みたいな愚問も出てきますが、やっぱり大喜利回答者が渋谷凪咲・福留光帆みたいな素人なのか、バカリズム・バナナマン設楽・野生爆弾くっきー!のようなプロなのかで、圧倒的な差が付いちゃいます。

あと人数が多いと、スベったとしてもツッコまれて何とかなったり、団体芸が使えたり、人の回答にかぶせたりすることができるので、相乗効果もあるんですよね。

あと企画力もゴッドタンはすごくて、マジ歌選手権、キス我慢選手権、キモンスターズ、オオギリッシュNight、谷桃子王決定戦と神企画だらけだったので、思い出補正も含めて相対的にノブロックTVの評価が矮小化されてしまっている気がします。

でもまぁ、ゴチャゴチャ言っててもしょうがないですよね。単純におもんないんだもん。

時代と自主規制

ゴッドタン全盛期といえば2000年代~2010年代ですが、そのころの民放テレビ番組、かつテレ東ド深夜帯の番組なんていうのは、2025年の今から見るとコンプラ的に無法地帯というか、エロもセクハラもやり放題でしたよ。

それと比較して今のYoutubeの動画は、ちょっとでも下ネタ要素が入ると収益化ができなくなったり、視聴者に苦情を入れられて垢バンされたり、当時のテレビ界隈と比べて、表現の幅がかなり制限されていると思います。

もちろん、現在のテレビ番組も同様で、コンプラやポリコレに配慮した自主規制が広がっていて、番組の表現の自由度が狭まっているのはもう2010年代からもそうですね。

当時からめちゃイケやロンハーは毎年のようにPTAの苦情と戦っていました。

バラエティ番組の罰ゲーム(七人のしりとり侍)がいじめにつながるとか、コントで食べ物が粗末に使われているとか、正義万能感にまみれた暇な世直し戦士たち(おそらくほとんどが高齢者老害)がクレームを浴びせ続けた結果、番組側は毎回「この後スタッフがおいしくいただきました」などという意味不明なテロップを表示し続けるはめになり、次第に無味無臭の無難な内容しか放送できなくなっていく。

この流れ、いわば岡田斗司夫のいうホワイト社会化ってやつですが、この波がこれから加速するような気がしてます。

Youtubeも含めてですが、ドッキリとかも非難の対象になるんじゃないですかねぇ。アイドルがドッキリの対象とされて心身にストレスを受けている、これは何かのハラスメントなんじゃないか?みたいな。

テレビ界隈でも、セクハラなどの仕草が一段と取り締まられることになるので、さまぁ~ず三村とか、何かあったら一瞬でパージされかねない。

誘い笑いのマイナス

あと大きいと思うのは、ゴッドタンにはなくてノブロックTVにはあるもの、そう「佐久間宜行の誘い笑い」、これが影響してるのではないかと思ってます。

もう笑い方がAD仕込みの、感情がないやつそのもので、なんか萎えるんですよね。

個人の感じ方なだけかもしれないのですが、ゲラにもピンキリあると思っていて、よゐこ濱口の誘い笑いはスッと受け入れられるのですが、佐久間宜行とか、キングコング梶原雄太、キングコング西野亮廣の誘い笑いは、違和感があってちょっと。

あんまり言語化できないので人によると思うのですが。

おわり。

雑感

オールドメディア、ネットメディア問わず、将来は現状よりも表現の自主規制が強まると仮定すると、過去のテレビ番組をネットで配信する際にもいろんな検閲を経てホワイトな内容の番組しか配信できなくなると思うので、中古のゴッドタンのDVDとか、TBSの○さま~ずシリーズのDVDとか、今のうちにメルカリで集めようかな、と思いました。


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